go to home page

2010年12月9日木曜日

議員の責任とは?


 ここのところ茅ヶ崎市市会議員の講師が続いている。今日は二期目で教育経済常任委員長を務められている永田てるじ議員においでいただいて上掲の議題でお話いただいた。地方議会の内容など一般的にはなじみがなければならないのに実際にはほとんどない地方議会の有様が良く分かってきた。
 責任とは「決断すべき時に決断することだ」と先ず、結論を出した上で、これは経営の舵取りとて同じではないかとも。世襲でもなんでもなかった自身の議員への道を述べられた後、議会で手がけられてきたいくつかの案件について自分の考え方、立ち位置を述べられた。
 まず、国政で行われて注目度が高い事業種分けは茅ヶ崎では決算承認のプロセスを変える作業と酷似しているということで、事業評価制度がベテラン議員の抵抗を押しのけて、決算の議会評価が行政の予算作成に生かされるようになったこと。
 次に議員定数の削減問題に関する自身の考え方、そして小中学校の空調問題への対応、そして今一番関心が高い、市庁舎建替え問題。通常は60年で建て替えが標準であるが35年しか経過していない市庁舎を耐震・耐久面からの問題から、他の案件を犠牲にしてまで、全面建て替えが必要かどうかの議論であるが、30名の議員のうち、建て替え賛成派が20名、反対が10名ということで、自分は当然のことながら反対で耐震補強工事で済まし、他の案件に予算を回す考え方であると述べられた。
 議員は特定個人の利益を代弁するものではなく、市民の利益を代弁するものでなくてはならないと最後に締めくくられた。

2010年12月1日水曜日

義理よりも重いもの。それは妻の愛。


 誰にも長い人生の道のりの中で大きな影響を受けたりお世話になった人は大なり小なりあるものだが、今日のお話の主人公は任侠とかたぎを扱った映画のそれを見るようだった。現在、近くにいる人たちも山本講師がこんな歴史をお持ちだったことをご存じなかったようで、それだけに迫力のあるお話だった。
 高野山の麓から高卒後、家出同然で絵の勉強のために頼る人もない東京へ出てきた度胸からして凄いことなのだが、上京直後に遭遇した裏社会の親分との邂逅。薄々裏社会の人と知りながら人生の師と仰ぎ、屋根裏の3畳間ですごした料亭の下働き時代、母親の死を契機に里帰りして3年間過ごした和歌山時代、そして奥さんとの巡り合いから結婚にいたる経緯、そして裏社会の組織の後継者として嘱望されながら義理を取らずに堅気を取った決断。そしてその決断の決定的な決め手になった奥様の存在。人生の大恩人の死。この人生の流れはまさに仁侠映画の流れそのものだ。それほどまでにドラマチックに一途に生きてこられたが、何よりもまして感心したのは運の強さであり、その運を取り込んでいく人間性の素晴らしさだろうと推察しました。
 まさに同年代で、同じ時代を生きてきた仲間として、共感とうらやましさ、そしてこれからの世の中に対する使命感というものを感じたMSでした。有り難うございました。

2010年11月24日水曜日

地方議員って何しているの?


 今朝のモーニングセミナーは地元の二世市会議員として「えっちゃん」の愛称で親しまれている山田えつこ茅ヶ崎市市会議員をお招きした。筆者は地元でないので、詳細は分からないが講話を通じて女性特有のいやみを感じさせない誠実な人柄を感じた。そのことは講話の後の朝食会にいまだ見たこともない数の会員が押しかけて、用意した席が間に合わなかったことで、一層リアリスティックなものとなった。写真からもそのことを感じ取っていただけるものと思います。
 今から三年半前に市会議員に出て当選された、いわゆる一年生議員であるが、社会経験、人生経験を重ねて50歳前に市会議員になられた。父上が市会議員を引退するに当たって自分で手を挙げられたということで、社会の現況、市の現況に対する問題意識を相当積み上げた上での決断だったと語られた。但し、親の地盤を引き継いで当選したとか、二世議員とかいわれることが一番嫌だったということで、それを払拭する努力を重ねられたようだ。
 自分の信条は「フットワークを軽く」ということで、倫理の「日々好日」に通じる。人の話の「芯」は何処にあるのか、何が正しいか判断し、適切に行動に移す。そのスピードをモットーとしてきたが、失敗を重ねることもあると語られた。しかし、「運命自招」の中で語られるようにその積極的な行動が自身の運命を切り開いていくことを体験してきたと語られる。「市会議員って何しているの?」という問いの原点は市会議員が何しているのか市民の皆さんに見えないことにある。
 市会議員としていつも考えていることは「市民の幸せと街の発展」であり、個別の利益を叶える立場ではないと力強く語られ、講話を閉められた。華があり、人柄も素晴らしい方なので支援者もこれからどんどんと増えるだろう。さわやかなモーニングセミナーを有り難うございました。
 

2010年11月17日水曜日

掃除から学んだこと


 今日の講師は長野県倫理法人会の相談役安江高治様である。10年のベテランで、県の会長も務められ現職である。会長職の二年間、録音しながらセミナーレポートを書き続けられたというかたなので、このメモを作成するにも緊張する。安江講師の言葉を借りるまでもなく、写真を撮り、編集し、メモを作り、ブログにアップするに必要な時間はコストにすると膨大なモノになる。自分のためにやっていると思えばストレスはないが、このブログをどれだけの人が読み,観、感じていただいているかを知る手立ては正直言ってない。
 ともあれ、講師の掃除を始めてから今日に至るまでに得られた物事の見方、価値判断というものは大いに参考になり、指針に満ちているので以下に列記させていただく。
 1.何事を行うにも「準備万端」が絶対
 2.物事が「計算どおり行く」ということは在る。行かないのは
   計算が甘いからだ。
 3.邪魔にならないなら邪魔になった時に処理すればよい。いろんなものを
   抱えながら如何にやっていくか、その方が意味がある。
 4.完全だったら成長はない。不完全を持ちながらどう成長していくか、
   ここが大切。
 5.逆風には無駄に逆らうな。
 6.隣を綺麗にすると自分のところの汚さが分かる。自分のところの
   問題が分かる
 7.環境も明朗でないといけない。
 8.ケアーしなければ雑草も伸びるし、人間も堕落する。

 折から会場のサンライフガーデンは建物にクリスマスのデコレーションとライトアップが図られ、幻想的な世界が相模川の川辺に展開されている。長野から遠路おいでいただいた安江様にもいい思い出になったことをお祈りします。いいお話を有り難うございました。

2010年11月13日土曜日

亡くなった親の前で胸を張って自分自身を語れるか!?


ここのところ快晴が続き、秋を満喫されている方々が多いようで、通行料無料化の湘南バイパスは車の通行量も多く、紅葉の箱根へ向かわれる人も多そうである。
 茅ヶ崎市倫理法人会のモーニングセミナーの講師は北海道から大村秀明法人S.V.に来ていただき、「事業経営は家庭から」というテーマで講話をしていただいた。「家庭を治められないものに会社を切り盛り出来るのか!」という話なのだがいささか耳の痛い話でした。
 ご自身の倫理とのかかわりの歴史をお話になったが、動機はあるスーパーバイザーに会い、話を聞きたいという願いからだったという事だった。何事も古今東西、人の転機は他人により動機を与えられたことによるケースが圧倒的に多いようだ。人として生きる以上当然といえば当然なのだが、その程度、大きさは個人差がある。従って、何かを感じるという感性の磨きが人を変え、進歩させていくことになるだろう。もっといえば、受身では何も起きない、何も得られないということで、感じたら兎に角「即行」しかない。それが倫理でいう実践だと語られた。この実践によって、自分を変え、自分の心の在り方を築き上げていく、それが倫理の「倫(みち)」であると。
 あなたは「亡くなった人と会話してみて自分自身を胸を張って語れますか?」と問いかけられて、衝撃を受けた。自分が名古屋へ帰って墓参りする時、墓前で言える言葉はいつも「お世話になりました。おかげさまで」程度であって、それ以上でもそれ以下でもないのだ。
 最近、「希望がなくなった、希望を見失った」と言うことが語られる機会が多いが、そのことも含めて、今一度、日々の生き方に対する自問自答へのいい機会になりました。

2010年10月28日木曜日

倫理で学んで仕事に活かせた事


 今朝の講師は町田市倫理法人会の幹事のお一人である原健一氏である。41歳の脱サラ経営者である。自己紹介によると商社勤務で食品の担当をされていたが、期するところがあって2006年に独立されて健康食品として有名なタヒチ産のノニに関するビジネスを展開されている。
 倫理に関わりを持つきっかけも独立後のお取引先の紹介であったと言われたが、水が合ったのであろうその後倫理と真剣に向かい合い、その過程において経験したもろもろの経験が、今日の自分の事業に活かされている事例をお話いただいた。役員朝礼においては「笑顔と元気」、記録係を経験して「文章力」、マニュアルどおり実行を繰り返すことにより、それが素直にできるようになり、更には改善点も見えてくるメリットや研修委員会の担当業務を通じては段取り八分で余裕のある準備から生まれるダイナミズムを。
 このために買ったといわれたマイクロソフトの「パワー・ポイント」というプレゼンテーションソフトを使用しての講話であったが、大変好くまとめられていて、判りやすかった。以下、内容を列記すると;

 1.早起きの習慣化(朝の1時間は昼の2時間) ・・・・・・見えなかったものが見えるように、感性の発達
 2.トイレ掃除の習慣化(金運アップの方法)・・・・・・物事の流れをよくして幸運を招く
 3.他人の美点を探しほめる・・・・・良好な関係を築く第一歩
 4.身の回りに協力者はいるか(独りよがりはダメ)・・・・・周りから協力したいと思われる存在

気づきの実践
 1.気前がよい・・・・先ずは「与えること」
 2.手を挙げてから考える・・・・自らを追い込む、直観力の育成
 3.(レストランで)メニューを選ぶな・・・・・決断力を早める
 4.すべての人が見込み客rと思え・・・・・そう思うと人への接し方が変わる・・・相手は悪い気はしない
 5.いつも笑顔・・・・人が受け入れてくれる
 6.カラダは借り物(親から貰ったもの、いずれ返すモノ)・・・・日頃のケアが必要
 7.健康でいること・・・・・生きるエネルギーの維持

健康十訓(横井也有作)は割愛する。

 大変にうまくまとめられ熱弁をふるっていただき、有り難うございました。共感を覚えて、会場を後にしました。

2010年10月25日月曜日

長野県飯田市倫理法人会訪問



 10月20日、茅ヶ崎市の倫理法人会のMSの日であったが、長野県南木曾町の仕入先への訪問予定と重なったので、飯田市の倫理法人会の石井清美さんに連絡し、お会いすることにした。石井さんは去る6月16日のMSに講師としておいでいただき、持ち前の活力で、私たちに元気を与える講演をしていただいた。折から、11時半から女性部会があるというので、そこへ案内をしていただいた。内容は「連絡会」というもので、飯田市の会長や前会長も同席され、当面の活動方針や進捗状況について情報が交換された。
 会員拡大が急務であるが、飯田市は現在245社の加盟があるそうだが、年内に1社増、来年の8月末には271社に持ち上げるのが目標だそうだ。これを巡って、意見交換がなされ、参加役員が描く、戦略・戦術が披露された。その中で、倫理普及活動に関する「川柳」を2ヶ月に渡ってキャンペーン公募し、5月に本として出版したいというアイディアが面白かった。
 先般、川崎の中原区倫理法人会の会長から受けた新規会員獲得のノウハウのさわりを披露したが、県では会長方針で、まったく逆の方法でアプローチすることになっているという話を聞かせていただいた。普及会員獲得活動は組織の永遠のテーマにならないためにも、当会も大森会長を筆頭に結束を固め活動するしかない。そんな、刺激を受けたひと時でした。石井様にはほぼ1日、お付き合いを頂き、ログハウスの新居と綺麗な奥様にも会わせていただいた。有り難うございました。

2010年10月14日木曜日

新規会員獲得は営業センスを最大限発揮して・・・


今日の講師は川崎市倫理法人会から独立して法人会をこの5月21日に立ち上げた高津区倫理法人会会長の番匠氏。関西出身で、シャープの前進早川電機のご出身だ。元々、技術系の方だったが、会社の都合で営業へ転出、それ以来55歳まで勤務され、病気治療のため退職され、快癒後自販機のメーカーにヘッドハンティングされたが、そこも時代の流れで、流通網の整理が行われ、それを契機に独立。65歳の起業だったと言われた。経営者であれば、倫理法人会に入会し、倫理経営を目指せと友人に誘われたのがきっかけで今日、会長まで務められるほどの倫理活動を行っておられる。

 人に倫理を勧める時に最も留意したいことは:

  1.良い会だから独り占めにしないで、できるだけ多くの方に紹介してやりたい

  2.倫理の本質(人が幸せになる原則)を再認認する

  3.目標と不退転の決意を持つこと

の三点で、ツールの準備と開拓先のリストアップを行うこと。この開拓活動は説得活動だから人脈が濃ければ濃いほど良い。そのチャートをしっかり作り、活用できるモノ、人はできる限り利用することだと説得された。

 最後に三つの勤労観として以下を説明された。NNegative)からPPositive)への転換の必要性を次の三項目で説明された

1.呪いの勤労観

2.あきらめの勤労観

3.よろこびの勤労観

ちなみに、当茅ヶ崎市倫理法人会の当面の目標は50社(現在39社)ということになっている。

2010年10月7日木曜日

人を大切にする社会を作りたい。そのことに参加できる仕事がしたい。


 今朝のモーニングセミナーの講話者は(自分の体験としては)一番若い講話者で、大学生の田中悠太さん。といっても鎌倉市倫理法人会の会員で、父上も会員とのこと。倫理活動に対する熱意は並々ならぬものがあるようだ。こういう若い人が「倫理」と向かい合っている動機に大変興味を持って話を聞かせていただいたが、最後には若者独特のすがすがしさが印象的だった。
 話の内容は三部からなり、起承転結が図られていた。
 1.自己紹介
 2.倫理法人会を自分はどう見ているか
 3.就職活動について
ということで、最後は就職先として内定を貰っているアチーブメント社へ至る道筋が語られた。大変明るく意気揚々とした若者であるが、中学・高校と大きな挫折と原因不明の頭痛に悩まされ、夢や希望を失った時、自分に差し伸べられたのは両親の暖かい包容力だったと述懐されたが、この時、父上は倫理法人会で活動されていたということだ。両親の導きによって「苦痛」という現実の捉え方が変わり、それを契機にプラス思考へ転じたことが、病根の発見につながり、沖縄の温熱治療で病気から脱出できたということだ。この一連の変化の中で学んだことは「人を大切にすること。どんな人にでもその人の存在そのものを否定してはいけないこと」だったと。
 父上に連れられて入会した倫理で学んだ「姿勢・挨拶・返事」の基本は難関の就職戦線でも大いに役立ったそうで、二万人の応募の中から内定を得た30名の一人になれた大きな要因だった。選考過程で行われた採用のプロセスはコンサルタント会社ならではの手法であろう。選考過程で会社を知ってもらい、学生のポテンシャルを把握し、ロイヤリティーを上げ、会社にふさわしい人材であるかどうかを測るというモノで、時代性と企業特性を感じる一方で、そういう場を将来を見つけようという若者たちはみんな欲しいのではないかと感じた。またそういう考えを持つ若者が増えて欲しいとも。

 学生が今、会社を選ぶポイントとして上位三項目が紹介されたが、まともなもので安心した。時代性はもっと後位に出てくるかも知れないが、・・・
 1.一緒にやりたい人(経営者・従業員に)がいるかどうか
 2.その会社で自分がやりたいことが出来そうかどうか
 3.その会社の将来性はいかに

人材教育のトレーナーとして、深く日本の社会に貢献していきたいという若者の将来に、エールをお贈りしたい。有り難うございました。
 

 

2010年9月23日木曜日

決心が環境を変える




 今年度から家庭倫理の担当を離れて法人局の首都圏副方面長に就任された気鋭の中島研究員の熱弁に元気を頂いた45分でした。戦後の世相の荒廃の中で、日本の将来を案じた創始者が日本人の「こころの在り方」を説いた「万人幸福の栞」で願ったことは人として生きていくうえの常識を述べたものであり、押し付けではなく本来、人のもって生まれたものであり、そのことに気がついた人が、できるだけその人の数を増やす行動を起こすことにより日本再生の道が開けていくという願いが込められたものである。と、中島講師のお話はその原点を確認から始まった。
 自分と環境とは一体(我境一体)であり、自分が意思を持って自分(他人ではなく)を変えようと行動することで、環境が変わっていく、他力本願ではなく自力本願こそが倫理の精神に則った行動指針である。従って、チーム(会社)を変えようと思えば先ず、自分を変えること、しかも「変えよう」という意思を持って変えることが重要だと三つの「出る」を引き合いに出して指摘された。


      

       ・ 一生懸命やれば「知恵」が出る
       ・ 中途半端に終われば「愚痴」が出る
       ・ いい加減にやれば「言い訳」が出る
 
 ごく当たり前のことを緊張感を持って人に聞かせる。その技術とその原点に流れる普及への「純情」(素直なこころ)が、それを支えていると感じたMSでした。ありがとうございました。




2010年9月16日木曜日

個性満開


 「自分を知り、個性のとおり生きていけたらそれ以上の満足はない、更に相手を知り物事に対処できたら成功は間違いない。その時に頭の片隅に置いておかなければならないことは個人によりスピード感が違うということです」というお話を頂いたのは小川八寿子さん、冠婚葬祭のアドバイザーと個性学・フラダンスの研究者という二つの顔を持つ女性だ。そのため名前も「安子」と「八寿子」を使いわけておられるという。
 「21世紀グローバルクラブ」という個性学研究を行う団体の一員としてデータベースに基づく「個性学」を研究されているという。そこに至った経緯もお話になったようだが、カメラの撮影に気をとられて聞き逃してしまった。
 事前に執行部から10人ほどの会員の生年月日が告げられていて、その方々には先生が分類した個性の表示がされたカードが配布された。この10名はお互いの日常の人となりを良くご存知の方々ばかりであり、3つに分類された個性(いわゆる天分はDNAからくる先天的なものとその後の環境による後天的なものがある)が開示され、自分自身と他人の目という両面から確認できるという仕組みで、聴講者を手元にぐーっと引き付けられた。こういう話は女性が大半を占めるような会だったら騒然となるだろうが、そこは男性が大半を占めるこの会はそうは行かないが、隅々で感嘆、合意の独り言が沸きあがった。学術的に論理付けるために膨大なデータベースがあり、そのデータの分類・分析からなるこの学問の端緒に触れた45分間だったが、その後の朝食会もその延長で、名刺交換した方々の生年月日から個性を話していただきました。ちなみに筆者の個性も極めて自覚しているものに酷似しておりました。近年特に親父からのDNAで生きているな(自分は)と思っておりましたので、納得の1時間でした。有り難うございました。
 

2010年9月9日木曜日

県幹事長を拝命して 川内 美喜男 様


 新しい執行部が誕生して、実質第一回目のモーニングセミナーが開催された。参加者は22名ということで、ここのところ安定して会員の過半数の参加をみている。実働25社程度がこの会の実力ということで、中には前会長との仕事の関係から入られて、任期満了とともに大会されていく会社もある。事情は様々であるが、・・・。
 さて、今日の講師はもともと地元にご縁のアル方で、伊勢原の会長始め県の要職に付かれ、倫理の普及に尽力されてきた方である。介護の事業を広く営まれて、主力は訪問入浴を行う業態のようだ。50台ほどの車が全国を走り回っているということで、社内には運転心得三か条なるものがあると披露された。基本的にはこの種の車は三人で運営されるそうで、運転手と女性二名からなり、それぞれが役割を分担しており、チームワークが大切なことは言うまでもないが、
  1.プロ意識を持つ
  2.歩行者や周りに気を配る
  3.後方確認します。してもらいます
が、サービス時の三原則ということだそうで、大変示唆に富む言葉だと思います。いくつか会社で励行された事例をお話になった後、掛け違いで自分の携帯電話を家に忘れて、その原因を作った奥様を瞬間的に恨まれたが、その奥様が勤務先の小型乗用車で空港まで持参して、「持つべきものは・・・」という反省をされたこと、日航機に忘れ物をした時に日航の社員とのやり取りの一部始終、そんなエピソードの中に、日々の倫理の実践が、結局は「救いの手」の原点にあるのではないかとお話になった。

2010年8月26日木曜日

喜んで普及する

 今期最後のモーニングセミナーが行われました。8月末で今期は終わり、9月1日から新年度、それに伴い会長以下の幹部人事が決定した。そんな中、三年間会長を務めた入村一夫氏が任期満了で退任し、大森猛氏が新しい会長職に就かれた。
 普及が停滞する中で、今回の講師は県の普及拡大委員長の河村氏とは皮肉なめぐり合わせであるが、辞めるところがあっても数が減らないということは新規加入もその数はあるわけで、何も努力をしなかったわけではない。現状維持を最低守るためには10%程度は新規開拓を加えていかないと、退潮傾向に何事も向かうという定説が厳然とした事実であるということがビジネスに携わる人間には常識であるが、案外それが出来ない。
 耳に残った言葉を四つほど、
1.モーニングセミナーに来ているだけで満足しているのでは?
  聴いていいと思ったらすぐ「実践」する。
2.企業はすべからく創業時からダウントレンドになる
3.仕事を長く続けること、その仕事を好きになること、これが
  人生最大の喜び
4.MSに出てこない会員のところを回ったか?そこで何が
  起きているか見、聴き、感じ、何かをしたか?
この中に、明日から役立ついくつかの行動指針がある。

2010年8月20日金曜日

人生に目的のない人が大多数になった世の中の行く末


 大げさなタイトルになってしまったが、8/18のMSの後、稲村ガ崎の石橋一魁先生のところにお邪魔してお話を伺ったときに言われた言葉が印象的でした。今の日本人に「あなたは幸せか」と聞けば八割がた「はい」と答えるだろうが、それは一億総白痴化減少そのものである。この国の将来が描けるのか、国民がどうしようとしたいのか、それに対して今、自分はという考えるかという質問に対する答えにはなっていない。自分の今が良ければ良しと皆が考え出したら社会が国が持たないということではなかろうかという話だ。
 長い歴史の中で受け継がれてきたものはほとんどが失ってはいけないものだろう。それは残されてきた理由があるからだろう。しかし、それを簡単に捨ててしまう習慣は、与えられることに慣れた今の世代には当然のことのようだ。怖いことに習慣は人格(国民性)になる。
 先生はこの春から金沢大学で教鞭をとっておられるだろうが、その講義のテーマは「人間にとって一番大切なもの」という人間の根幹に関わる問題だそうだ。講義がおわると学生からリポートが提出されるが、それが一冊にまとめられていた。内容を見る限り、学生には役に立っているようだ。問いに対する答えはいろいろとあるかも知れないが、先生の答えは「(他)人にたいする愛」ということではないだろうか。

2010年8月18日水曜日

成功するNPOと成功しないNPO


 自身もNPO法人の立ち上げや運営、更には社団法人の設立等にかかわってことから、今日の講話者である湘南スタイルの藁品氏の話を大変楽しみにしておりました。そして発足間もないのに立派な実績を上げておられることに、更に驚いた。NPO仲間は沢山おられるが、その成功に関われない原因は何なのだろうかというところにも大いに興味があった。
 2005年までは洋服の仕立てを中心にした洋品店を十数ケ所経営しておられたそうだが、自分の思いとの間のギャップが、廃業、NPOの道を歩ませたと語られたが、ある意味では事業の将来性を見極めて、決断されたのではないかと思うが、「地域のため人のため」という理念や活動のフィールドを「食と農業」に求められたセンスの良さに通じるものかも知れない。
 人が困っていることに的を絞り、行政を巻き込み、三方良し、いや四方良しというビジネスモデル(?)には目の付け所の正当性を感じる。聞いている内に自分の事業と関係ないところでNPOをつくり実践するということが「成功の鍵」の一つではないかと思えてきた。どうしても自分の事業という背景があり、その延長線上で作ったNPOは自己の利害という尺度が強く働くためにいろいろな問題を引き起こしてしまう。そのことを判って、最初から対処されているようで、その辺りの舵取りも見事と言える。弱者への厳しさも一方ではお持ちのようで、ここらあたりもすごいと思いました。
 時間がなく、もっともっと聞きたいことが山ほどありましたが、今度はこちらから飛び込んでいく番かもしれませんね。

2010年8月13日金曜日

倫理経営と稲盛流経営哲学の共通点

先般、ゲストで平塚市のモーニングセミナーを拝聴する機会があり、その時の講師が高比良聡さんでした。工学部を出た異色のコンサルタントで、自分の略歴を話されたが、自分の中で一貫して流れるキーワードは「改善」という言葉だと仰ったのを覚えている。そして自分の力も他人の力も今という時点で測るなとも。人間は常に「伸びしろ」があり、今できなくとも数時間の後に、数週間、数日後に出来るというものだ。だから、兎に角受けて、それから考えろとも。
 氏は京セラの関連会社のコンサルタント会社に在籍され、稲盛イズムを勉強されたので、それと倫理の融合がテーマとなっている。

人生・仕事の成果=①考え方x②熱意x③能力という公式があるが
先ず大事なのは①考え方で、この順序が大切なのだと。 

組織はいずれにしてもその組織を支配する価値観によって制御されており、その意味でカリスマ経営者の存在は組織を躍動させる大きな要素になる。我々中小、弱小企業においてこのことは一層強く必要とされる部分である。倫理や他社の成功例を勉強してもそれを自社の経営理念と融合させて、自分の言葉で社員に語りかけられる経営者でありうるかどうか。その辺りが、今一歩、我々には必要なのではないかと、感じたモーニングセミナーでした。

2010年7月26日月曜日

なるほど、そう観ればいいのか


 今日は「これを聞けば絵画が判ったような気がする」という切り口で、鎌倉のトルヴェール・アート代表の皆川美保子様の講和を拝聴した。皆川さんは活発な活動を行っている鎌倉市倫理法人会の会長としても力強いリーダーシップを発揮されている。

 自身も画家という立場で、自分の絵、世に名画といわれる絵画の数々を例に出し、先ず、具象・半具象・非具象・抽象の解説から始まり、いわゆるシューリアリズムと分類される絵画のジャンルにある自身の描かれた「式典に向かう一族」や「連弾」という絵画を例にとられて、「式典」は何の式典に見えますか?と問いかけられたが、この絵の見方は観る人の置かれている環境によって、「喜び」にも見えるが「悲しみ」に写る場合もあるあるということで、自分にはこれは「悲しみ」の式典に連なる人たちを描いているように見えたが、・・・・。

 一方で、古くは絵画は「写真」の代わりであったということだ、ヨーロッパの名家の室内に歴代の当主の肖像画が重々しく額に入れられて飾られている様はまさにその事実を写している。カメラが出てきて近代絵画というものが出てきた。カラー写真が出てきて色彩の研究や構成の研究、形体の研究が始まり、世に一つしかないモノを求めてしのぎを削って来たというのが絵画の歴史ということであった。

 有名な画家の数々のエピソードを交えながらのお話は興味が尽きず、またの機会を得られたらいいなというのが率直な感想である。

 最後に「抽象画」はそこに何が書いてあるかが問題ではなく、色の世界に何を感じるかであって、それでいいという事でした。プロに対しての禁句は「上手ですね」だそうです。

2010年7月18日日曜日

越えられない苦難は来ない



 今日の講師は倫理研究所から参事の蓮見さんが来られた。大変若々しく、至福に満ちた顔をされているが、ここにいいたる様々な苦難があったことが、お話を伺うとあったようだ。


 様々な苦難を乗り越えられて得たひとつの方程式があると言って書かれたのが;




  
苦難⇒指導⇒決心⇒実践⇒助っ人⇒成功
 この方程式に出てくる「助っ人」は自分の力ではない何か目に見えない力が自分を押していると感じる類のものであり、父母につながるものだとおっしゃる。こころの持ち方として朗らかであること素直であること感謝の気持ちを常に持つこと等、多々あるが、逆に持ってはいけない心は恐れとか怒り、さらには妬み、不平不満等々、いわゆるネガティブな類のこころであり、これがあると物事がうまく進まない。人をあやめたり傷つけたりするのはこのこころが他人に向かって向けられたときに起こる事件である。ご主人を亡くされた後、いくつモノ事故が自分の身に起きたが、その原因がしばらく判らなかったが、ご主人を亡くされた後、自分のこころの中に残った暗い空洞、闇がその原因であったことが、判ったとき、その自縛から逃れることが出来たと話された。そのきっかけは倫理研究所の中西本部長の「自分の甘さと妥協を繰り返すと我侭が根を張りますよ!ご主人が草葉の陰で泣いていますよ。貴女を待っている多くの人たちが居るのだから、しっかりしなさい」という言葉でしたとお話になった。


 こういう話はうまく書けないが、言われんとされていることは非常によく理解できる。苦難の先にあるものはSomething Brightなモノであろうし、それを後押ししてくれるものはここで言う「助っ人」、すなわちSomething Great なのだろう。

2010年7月7日水曜日

ホルモン中枢、間脳を活性化させろ




 今朝は引き寄せの法則と言うポジティブシンキングをロジカルに説明するモーニングセミナーと出会った。元は The Secretというベストセラーで紹介され証明された法則である。このThe Secretに関してはネットを探索すればYOU TUBEで20分ほどのプレゼンテーションが出てくるので、一度ご覧になったら良い。
 元来、ネガティブな言葉よりもポジティブな言葉の方が好きなタイプだけに今日の話の内容は興味深く聞くことが出来た。聴講者の皆さんはこのタイプの人が多いので、大きな共感を持って聴かれていたようだ。間脳の活性化と言う言葉を初めて聞いたが、引き寄せの法則を実践するには間脳の働きを活発化させることにより、より確固たるイメージの構築が可能になる。即ち実現への可能性が高くなるという。自分がこうありたい、こうしたいと思うことは宇宙大自然への発信であり、宇宙はその想いと現実を一体化させようと働きかけているとのこと。これらのことは科学的に証明されていることから、それをやり続けることにより自分の目指すゴールへ到達することが出来る。行動を起こすことにより、人に遭い、情報に遭い、アイディアに出会う、そのことがモチベーションに繋がり、思いの実現に繋がっていく。思ったら行動すること。そこに生まれることの尊さはいまさら言うまでもないだろう。元気を与えていただいたMSでした。有難うございました。幾つ「有難う」をもらい、幾つ「有難う」を言えるか。それが商売繁盛の秘訣と観た。

2010年7月2日金曜日

夏の風物詩 寒川神社夏の大祓(おおはらへ)


 1日に人を待つ間に時間があったのでカメラを持って寒川神社へ出かけてみた。店から徒歩2分、思いつた時に行けることは嬉しい。木々の緑が色濃くなり、まだ蝉の声は聞こえてこないが、本格的な夏が近づきつつあるという雰囲気が漂っている。境内はいつもきれいに清掃されており、豊かな財政状態が透けて見える。
 手水舎から神門をくぐると、正面に造りモノが飛び込んできた。近づいて読んでみると大祓が年に二回、夏(6月)と冬(12月)に行われるのが判った。6月30日は神事が執り行われたそうだ。半年間、体に着いた穢れや罪を祓い清めて、後半戦に向かうという意味合いを持つ神事とのことだ。案内に書いてある通りに輪をくぐり、社殿でお祈りして帰って来た。

2010年7月1日木曜日

良い経営をするための3つのポイント


 昨夜のサッカーの日本代表の惜敗にその後、寝れなかった人も多かったであろう。紙一重の力の差が結果的には勝負を左右するということの証明だったような試合だった。その意味で、会社経営と言う厳しい競争に明け暮れる会員諸氏の思いが想像できる。そんな精神状態にぴったりのモーニングセミナーの講話となった。内容はごく当り前で基本ともいうべき行動内容であった。これが実践できているか否かが企業の成長や飛躍の差になって出てくるというモノで、サッカーなら監督、コーチ、の力量の差が結果であり、そこに課題があるということなのだ。
 世の中で必要とされるサービスなり商品なりを提供できているかどうか、それが出来なければ、自然淘汰されていく運命に従わざるを得ない。従って、経営が軌道に乗り会社が発展していくには「顧客の創造」こそが、キーだということ。顧客は自分たちのニーズに合い、利益が享受できなければ顧客にはならない。従って、その原点を先ず確認すること。このニーズは時代と共に変わり、サイクルも短くなり、競合も多種多彩と来れば、自分たちの最も得意とする分野で競争せざるを得ない。そういうことから経営戦略の重要度が増す。商品なのか、技術なのか、人なのか、そのかじ取りが経営ということなのだろう。
 中小・弱小の最大の課題は人と実行力であり、人づくりと、決めたことを実践していく管理能力が求められる。講師の竹中先生は管理と言う言葉が一番苦手な中小、弱小企業はこの課題を先延ばしするのではなく、日常のルティーンに入れて実行していくという手法を取れと指導された。常に目標の進捗状況を確認し、全社共通の認識レベルに置くと言うこと、それを適宜修正し、ゴールに近づける努力こそが人をそして企業を成長させるエンジンであるというお話をお聴きした。我が意を得たり、これを早速利用してみよう。早朝から有難うございました。

2010年6月23日水曜日

2010年はソシャルメディア元年-自社メディアを創る!


 西日本の大雨が徐々に東に進んできているという早朝の茅ケ崎海岸、横殴りの雨が窓ガラスを伝って落ちて行く。そんな朝のモーニングセミナー。今日はマーケティングの話なので、いつも以上に興味があった。結果的には期待通りの内容で、今後の経営戦略の指針となった。
 インターネット時代が成熟し、購買のプロセスが大きく変わった。従ってメディア戦略も大きく変わり、大企業と伍して自社のメディア化、ブランド化が可能になってきた。従って、中小、零細企業にも戦い方によっては大手企業と十二分に戦える時代になった。それは言うまでもなくWebを知り、Webを徹底的に活かした情報戦略システムを張り巡らすことだという。Home Pageはもとより、そのスピーディーな更新、ブログの活用、さらにはTwitter等々、情報のアウトプットとそのレスポンスを活用する時代になった。即ち、商品は「口コミ」で売れるという時代に変質した。ユーザーと共に消費者の中に如何に溶け込んでいくか、その渦を造り出すことが成功の秘訣であり、それを自社のWebの在り方に問う時代になったというお話を頂いたと思いました。

   AIDMA
   ①Attention ②Interest ③Desire  ④Memory  ⑤Action(購買)
   AISAS
   ①Attention ②Interest ③Search  ④Action(購買) ⑤Share
   AIPUT
   ①Attention ②Inquiry ③Purchase(購買) ④Use  ⑤Tweet Re-Tweet

2010年6月18日金曜日

心が変われば行動が変わる、行動が変われば習慣が変わる、習慣が・・・


 今日の講師は長野県飯田市にお住まいで、地元に根を張る中日新聞系のコミュイティー紙を発行されている㈱長野県中日サービスセンターの社長の石井清美さん。年5%の株主配当を続けておられる子会社と来ては中日本社も有難い存在だろう。その石井社長に早朝から「元気」を頂いたモーニングセミナーとなった。
 御縁は倫理の会で出会い、ご子息が倉見に嫁いで(?)おられるということが偶然に判り、今日の五円となった。中日と言うことで、ご出身も中部と思っていたが、ご出身は中部地方ではなく、福岡と言うことで、高校時代応援団長、生徒会長を務められた経緯や甲子園での思い出、等々が語られていった。応援団長だから声は腹から出るし姿勢もいい、その上に詩吟をやっているとのこと。さらに歌手の前座を務められるほどの歌の名人と来ては、地域の商売に役に立たないはずはない。赴任してまだ何年も経っていないのでと仰ってはいるが、地域へ行けば大変な名士であることは想像に難くない。
 自分の講演は120分が基準ですと仰っていたが、この45分でも十二分に石井イズムは聴講者には伝わって来た。一緒にエクササイズをやりながら自分の世界に取りこんでいく手法などは「役者」のレヴェルである。レジメに多くのヒントが書かれていたが、最後に:

 心が変われば⇒行動が変わる⇒習慣が変わる⇒性格が変わる⇒運命が変わる これを輪廻という

 宿命は変えられないが、運命は変えられる。ポジティブシンキングこそ運命を切り開く源であるという話を共感を持ちながら聞かせていただいた。
 飯田の山麓に30坪のログハウスを建てて住んでおられるということだ。木曽方面は比較的よく出かける方面であり、近々行ってみようと思わせる魅力的な講師でした。有難うございました。

2010年6月12日土曜日

稲盛流経営哲学との出会い


 毎週金曜日、仕事の面で早朝会議をホテルサンライフガーデンで行うことになっているので、ついでに平塚市倫理法人会のモーニングセミナーに出ることにしている。来週あたりは梅雨入りと思われる天気が続いてうっとおしい。
 さて、今日の講師は高比良聡さん。経営コンサルタント会社を経営されている。元々、大学の工学部を出て大手建設会社へ就職されたが、様々な経験を経て、稲盛流のコンサルティングに出会い、京セラの関連会社のコンサルタント会社で修業をされ、独立したという経歴をお持ちである。そして倫理に遭い、稲盛イズムと倫理の融合で、独自のコンサルティングのノウハウを開発され、過去20年110社以上のコンサルを務められた。その実践を元に、ノウハウの一端を披露された。「時間の関係で、まとまりのない話になってしまって」とご本人も仰っていたが、それでも実際に経営に携わっている聴講者にとっては示唆に富む多くのアドバイスがあった。Way of Life も Way of Managementも個人的には倫(みち)と思っているので、極めて共通項は多いので、この二つの融合は私たちが目指す「倫理経営」そのものなのだろう。

    考え方 x 熱意 x 能力 = 人生の結果・仕事の結果

そして能力には限界はなく、伸びシロが必ずある。「今」で考えるな、「完結する時」で考える、そこに進歩がある。進歩がなければ衰退しかない。当たり前のことをつい忘れがちな日々を反省する機会になりました。
    

2010年6月9日水曜日

信は成し、信はみたす


 梅雨入りも間近とみえて、ここのところ青空が遠い。今日の講師は倫理研究所の首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)方面長の藤崎正剛氏である。切れのいい話振りで、聴く者を飽きさせないが、ふと周りを見ると二名ほど居眠りをしておられる方が居る。連日の疲れからかやむなしというところだろうが、もったいない。折角、朝起きしてきたからには元をとらねばと思うのだが・・・。
 さて、話を戻すと、今日の講話は「実践は理屈なしに」というもので、倫理と言う絶対真理を知ったなら、それを理屈なしに、無条件に、喜んで全力を尽くしてやってみることの大切さを説かれた。創始者丸山敏雄先生の教えをまとめた「万人幸福の栞」には人の生き方の道筋が説かれている。書かれているのは絶対真理、大宇宙の摂理である。ある面でもっとも難しいことを平易な文章で簡潔に綴ったものが「万人幸福の栞」である。従って、それを私たちが在るがままに自然(じねん)の功徳で行うことは人を会社を地域を社会を国を世界を幸せに導く道(倫)であるというのが論旨であったと解釈した。
 簡単なようで難しい倫理の道、夫婦間や家族間といった身近な場面ですら、倫理の実践が出来ないわが身は如何なものかとふと思った。

2010年5月26日水曜日

人・夢・使命感、これが我が人生の糧


 今日の講師は技術系の方であるが、若くして世俗と交わり、以外に器用な生き方をされている星野さん。本業はキャドシステムの販売とメンテナンス。しかし、この業態が今や大きな曲がり角に来ていて、かってのような収益性は殆ど崩壊状態だということだ。PC関連の進歩と低価格化そして無料ソフトの普及が大きな原因だそうだ。
 そんな中、6月から建設会社の役員に入られるということだが、その会社はバブルで儲け、それがはじけて大損し、休眠に追いやられたが、オーナーは19年間地下室の工法開発に没頭して「いつかは」と夢と希望を持ち続けた斎藤さんと仰るそうだ。一言でいえば人に感動し、夢に共感し一緒にやることになったということだが、そこにはキャノン時代から培ってきた「特許」の肝を知リ尽くしているという計算も働いているようだ。開発された工法特許は専門的に何処からも浸食されないほど鉄壁なモノのようだ。
 特許は取ることが目的ではない、それを守ることが目的だということだ。それほど一旦、公開されれば、それに抵触しない方法を考えることは専門家ならさほど難しいことではないそうだ。従って、特許はそういう余地を残さないレベルであることが大切だと仰る。自身の出身のキャノンとソニーはその世界戦略が整っているがゆえに、知的所有権で莫大な利益を上げていることはよく知られている。
 地下室付きの住宅が建築基準法が緩和されても普及しなかった理由が提案側の都合であったところを打破することで、ブレークスルー出来る見通しが立ったとか。自身がこのビジネスに力を注ごうと決意したのは、本業の範囲内で、今までの営業資産が活用できること、特許ということに専門的に関わってきたこと、そして事業の社会性だということだ。

2010年5月21日金曜日

地域に活きる信金の経営とは


 今日の講話者は地元平塚市に本店がある平塚信用金庫の理事長石崎明氏。講話のテーマは「私の信用金庫経営」ということで、地域に生きる信用金庫とマーケティングの在り方をお話になるものだろうと期待して席に着いた。出世者は41社56人ということで、15人ほどは平信の関係の方々が来られていた。聞くところによると、600人ほどの大所帯である信金では若手が理事長の話を直接聞けるという機会はなかなかないそうである。
 地域マーケティングを標榜する信金のキーワードは「三つの繋がりを大きくすること」だと仰る。それは次の3つ:
 1.お客様との
 2.部下(社員)との
 3.社員同士の
信金として「至福の言葉」とは「平信のお陰で今日のわが社がある」とお客様から後々言ってもらえることである。従って、お客様のニーズに合った提案をして喜んでもらえるかを常に念頭に置きながら営業活動を行うように指導している。風通しのよい社内、部下の行動が把握でき、適切な指示、指導が出来ること、組織が組織として正しく活動出来る状態に造り上げること、そのためにリーダーの心得として幾つかの項目を列記された。それによると;
 1.ビジョンを持つこと
 2.正しい判断が出来ること
 3.目標達成に導く指導力
 4.困難に正面から当たる
 5.人前でしっかり話が出来て、人の心を打てること
 6.常に新しいことにチャレンジする姿勢
 7.自分を冷静に見つめなおすことができる
 8.常に経営理念に沿った判断を心がける
 平信は二年後に創立80年を迎える。そこで、世の中に「長寿企業」というものがあるが、その共通点はというと、次の三つであり、皆さんの参考にしていただきたいと締めくくられた。
     ◆本業に専念している
     ◆身の丈経営をしている
     ◆従業員を大切にしている



2010年5月19日水曜日

人は自分のことになると倫理の教えを忘れるものだ!?


 「過去は変えることができません。どんな心配事、悩みであっても忘れなさい。そして明朗、愛和、純情(すなお)に前向きに喜んで働きなさい。それが全てを解決します」と倫理の道を説かれた深澤参事。自身も茨城の土浦で通信機器の販売や施設工事の事業を展開されている。昭和60年に会社が倒産の危機に瀕した時が「倫理」との初めての出会いであったという。企業というものはトップがだめになったらダメになるという経験を自分自身がした。そして倫理を勉強し、倫理を中心とした会社の経営をやることにより窮地から脱することが出来た。倫理を全部の人が実践出来れば、それ以上のことはないのであるが、世の中それが出来ないようになっている。全部が成功したら「成功」はあり得ない。失敗する者が居るから成功する者が居るというのが世の摂理である。これは世の中の現象全てに相通じることである。従って、思惑と違うことが起きてもそれに執着することは必要ないわけで、すぐに切り替えて前向きに行動していくことが大切だ。そんな世界観というか人生観というモノが一番大切である。自分のミッションは何か、それが判った時、世界が変わって見えてくる。モノの見方、考え方の根本をご教授いただいた。
 人生のベテランらしく、洒脱なお話はモーニングセミナーという片苦しい場をなごませ、私たちの頬もいつになく緩みがちな45分間でした。有難うございました。

2010年5月14日金曜日

「自然との共存」、それを実践すれば世界が幸せになる


 ここのところ水曜日が出張や主催行事でモーニングセミナーに出れないので、今日は金曜日、平塚市倫理法人会のモーニングセミナーに出かけた。勿論、今日のセミナーの講話の内容も講師も知る由はない。ところが、会場に行くと、何となくざわついている、受講者の数も多いようだ。その原因はどうやら今日の講師にあったことが、時間が経つにつれて判ってきた。講師席に妙齢の女性が座っておられた。存在感のある素晴らしい「品格」をお持ちの方である。
 その方は有機ハーブティーの専門店を経営されている有限会社ハーブマルシェの代表越智しのぶさん。有楽町のイトシアの地下にも二号店があるそうだが、茅ヶ崎を第一号店として起業された。今や有機ハーブを原料として化粧品会社や薬品会社、食品会社等へ供給するビジネスも増えて来たようで、順調に経営は推移しているとお話になった。ご自身は逗子市のご出身ということで、幼いころに自然と戯れて育ったことが、どうやら今に繋がっているようだと説明されたが、ここに至るまでの自分の歩んできた道を転機となる出来事を織り交ぜてお話になった。ANA勤務時代にハイジャック事件が起き、お世話になった機長さんが無念の殉職をされたこと、その時、鉄に閉ざされた中で自分の人生を続けていくことと自分の信条の中で、感じた違和感が退職へ導き、二転三転してフランスの有機ハーブ製品メーカーとの出会い、そして決断を促した山の頂上からみた虹、自分の周りで起きた出来ごとがすべて今の自分へと結びついているように思われ、運命的なモノを感じている語られた。自分のミッションは「自然との共存」であり、有機ハーブを食してもらう人が増えれば、それを生産する農家が潤い、それを栽培する土が潤い、環境が改善される。このことを実践することは何一つ悪いことがない。オーガニックが人間に良い、環境に良い、地球に良いという好循環が生まれる。その信念で、事業を進めていきたいと力強く語られた。
 午前中に大きな商談があるということで、朝食会に出ずにお帰りになったが、もう少し近いところでいろいろと話を聞きたい者にとっては心残りでした。しかし、刺激的なモーニングセミナーでした。有難うございました。茅ヶ崎でも是非、お呼びしてお話を聞きたいものと思っております。

2010年5月7日金曜日

人の心はありのまま自然そのものであってほしい・・・


 ここのところ連休や仕事の関係で倫理法人会へ出席出来ない。講話者の皆様にはブログに掲載できないので、申し訳なく思っております。お許し下さい。
 仕事の関連で中部地方へ行って参りました。このブログには地元の寒川神社が頻繁に出て参りますが、この出張で訪問したのが、10数年前に寒川神社が新装改築された時、木曽からヒノキ材を一括納入した勝野木材。木曽では十分な材料が集められず、全国の心当たりに当たって入手されたそうだ。紹介していただいたのが近所に住む伊藤さん、御親戚が木祖村の村長さんということで、ご紹介いただいた木材会社が寒川神社と繋がっているとは誠に奇遇である。
 さて、亀山まで出かけたので、途中鈴鹿で降りて椿大社へお参りした。ここは親しいプロゴルファー寺島誠志さんがいる三鈴カントリーの脇を通って行くので、慣れた道。山の中にある神社なので、平野にある寒川神社とは趣が違い、水音と静寂さが神社の神々しさを演出している。ここは「伊勢の国一之宮」とある。驚いたのは経営の神様松下幸之助翁が頻繁に参拝され、神社を寄付したり茶室を寄贈されていることである。筆者も松下幸之助翁の教えを元に活動している「理念と経営」の愛読者の一人であるが、これも何かの「縁」。これを機会に新しい「縁」がまた生まれるかもしれない。

2010年4月21日水曜日

「ありがとう」は最高の潤滑油だ!


 今日の講話者は芸達者が多いと言われる鎌倉市倫理法人会から副会長の石渡好行氏に来ていただいた。テーマは「聴いて得する倫理と不動産の話」ということで、ご専門の建築、不動産のお話が聴けるだろうと待ち構えていた。開始前に当会の会長入村さんから会員勧誘の難しさ、厳しさが語られ、会員からの情報提供を呼びかける話があった為なのか、自分の倫理活動に対するスタンスを話された。倫理は新興宗教と間違えられるような勧誘は慎むべきで、個々が倫理に臨むスタンスは様々であって良いはず。倫理で出会った事で自分で良いと思ったことがあれば、それを実践すること。倫理ほど金がかからずに効果があることは他にない。例えば、「有難う」と「当たり前」は対極にあるが、「当たり前」を全部「有難う」に変えてみると、今までスムースに運ばなかった難しい問題でも上手く行くようになる。「感謝こそ最高の潤滑油」であり、先ずそこから始めては如何だろうか。
 後段では「住」とは「人が主」と書く。住に携わる人間としてその観点から住まいづくりをお客様に説いて行きたい。住まい選び、住まいづくりは先ず土地選び、土地は土地の人に聞け、自分で汗をかいて情報を得ることが大切だ他、沢山の貴重なアドバイスを頂いた。時間がもっとあればと思わせつつ話を終わられるところなどは大変な役者だ。朝食会の模様はスタイドショウで見ていただけるが、いつもより一段と高い熱気を感じていただける筈だ。

2010年4月17日土曜日

癌になっておめでとう


 倫理研究所の横田参事の体験(奥様の癌をみとられた)から、癌への対処法が別刷りのメモとして聴講者の皆さんに配られました。奥様と一緒に癌と戦った壮絶な体験から得たものは「思った以上の人生を送らせてもらって有難う」という妻の最後の一言でした。人生、終わりよければすべて良し!

2010年4月14日水曜日

絆(きずな)


 「倫理」とはいつ誰が実行しても健康になり、家族が仲良くなり、仲間が良くなり、商売が繁盛する行いであるということから始まった今日の講話。講師は荒川区で10軒の美容院を経営(実際はご子息が社長で継がれている)されている実務の経営プロである。私たちは経営者なので、商品と倫理の実践の度合いによって微差のはずが大差になるという、細かなこと、小さなことの積み重ねが信用になり、切っても切れない絆となって、企業を繁栄に導くことに繋がっていく。絆の意味は「何かをしっかりとつなぎとめておくこと」で、必ず綱の先には何かが存在する。それとしっかり結ばれて切り離すことのできない一体となった時、そこに究極の倫理の姿があるとも言える。そのことを癌で亡くされた奥様との闘病生活を例に出して語られるくだりは凄ささえ感じさせた。
 ご自身は浄土真宗の信者と語られ、親鸞聖人の教え「人生の四大不幸」をクロージングとして話された。
   1.幼い時甘える両親がいなかった
   2.青年期に打ち込めるものが見つからなかった
   3.壮年期に自分のポジションが決まらない
   4.老いては子供に先立たれる
 こんな人生を送っていないだろうか?大丈夫、自分には当てはまらない。今のところ幸せな人生でした。
  「明日ありと思う心の仇桜、夜半に嵐の吹かぬものかわ」 親鸞上人

2010年4月9日金曜日

一の重みとは?!


 今日は金曜日、平塚市倫理法人会で我が茅ヶ崎市倫理法人会の会員である村松弘昭さんが講話をされるということで、出かけました。茅ヶ崎の会員としては三度目の講話をお聴ききすることになったが、回を重ねるごとによくまとめてお話をされていることに感心した。テーマは「会社再建の経験から」というもので、ご自身が定年後にヘッドハンティングでライバル会社の子会社の再建を社長として引き受けられた体験を基にした内容であった。
 先ず、「卵が先か鶏が先か」という話から入り、次に本題の組織に移り、再建を果たすために社員の意識改革とレベルアップを何処から、どう図ったかという話を54の項目を挙げてお話しされた。先ず、
 1.組織は社長を頭にピラミッドの形をしているのではない
 2.社長の三角形が台形の上に乗っているだけで、三角形と台形は繋がっていない。したがって、腐った会社が変わるためには先ず社長が変わる必要がある。下から変えることは組織論から言っても無理であり、「率先垂範」以外ないというのが結論。その率先垂範の主は社長であり、幹部社員である。その時、必要な要件は;
   ①簡単に実行できる
   ②抜群に効果が期待できる
   ③楽々、苦もなく続けられること
この三点セットで、まずやってみること。失敗はやらなければ起きないことである。だから兎に角やってみよう理念が改革を引っ張って行ったそうだ。そして、最後の締めは万歳三唱ではなく「出来る、出来る」の三唱だそうだ。そして二年間で黒字会社へ脱皮。見事な人と組織の操縦術と感心した1時間でした。

2010年4月1日木曜日

人間形成八つのステップ、それが判ると人の見方が変わる


 今日の講話者は安藤哲史さん。平塚の安藤木材株式会社の代表取締役だ。実際は昨年の暮れに奥様に社長の座を譲られたということで、現職は会長のようだ。故人ではあるが茨城大学の名誉教授を務められた塚本かつよしさんが研究された人間形成のプロセスと心理学者エリクソンの人間形成上の8つの危機説を切り口に、人の一生と企業の一生をお話になった。
 両先生の共通結論は人間が健全で幸福な発達をとげるために各発達段階で達成しておかなければならない課題」であり、「次の発達段階にスムーズに移行するために、それぞれの発達段階で習得しておくべき課題がある」とされる。また、各段階には健全と相反する危機(crisis)が存在し、健全な傾向をのばし、危機的な傾向を小さくしなければならない。」というものだ。
   塚本流分類        エリクソンの分類
①幼児期・幼年期      信頼感    ←→ 不信感
②少年少女期        自立性    ←→ 恥と疑惑の心
                 自主性    ←→ 罪悪感
                 勤勉性    ←→ 劣等感
③青年期           自我同一性 ←→ 自我同一性の
                             拡散混乱
                 親密性    ←→ 孤立
④壮年期           世代性    ←→ 自己陶酔(自分の力を過信)
⑤老年期           知恵      ←→ 絶望(認めてもらえない、疎外感)
世に言う「三つ子の魂百まで」は幼児期・幼少期の育ち方(育て方)がその後の成長過程で肥やしにもなるし、障害にもなる。要するに人間は年齢に準じてやる時にやらねばならないことがあり、それをやらずに過ごすと後からそれをやっても無駄な場合が多いということだ。このことは我々の年齢になると自分の通ってきた道を振り返ってみれば、思わず納得がいくことではなかろうか。
 子供を見るときにも、社員や部下を見る時も、人にはステージ毎に潜り抜けなければならない関門があると判っていれば、その対処方法も変わってくるというモノだ。今日の講話は「いつバトンを渡すか」というテーマだったが、ご子息を後継ぎと決めておられるようで、「自分が早く子供にバトンタッチをするのだと決めていないと息子がその気にならない」と語られた。家業の材木屋という商売に将来性は?なので、今、子供がやりたいということを出来るだけ多く体験させ、世間を見る目、将来を見る目を養ってくれるように期待していると結ばれた。         

2010年3月25日木曜日

以心伝心の前に判っておくことがある


 今日の講話者は高村智子さん。名刺を見るとカラーサイコロジストとある。色彩心理学診断士とでも言うのだろうか。町田にお住まいになりながら鎌倉の倫理法人会に出掛けるというあの高村龍蔵氏の奥様である。もともとがマーケティングやCIをやっておられたが、いつの間にかこの仕事のウエイトが大きくなったとか。企業のコンサルをやっていての結論は「企業は人(経営者・従業員)なり」ということで、それを色彩心理学の面から診ていくということのようだ。
 さて、「木」の絵を書きなさいと言われて全員、画用紙とクレパスを渡されて描いたのが写真に並んでいる絵(一部であるが)だ。これらを見ても判ることは全員「木」の概念が違うこと。そこには各人の現在の環境が大きく反映されているのだそうだ。国、季節、気候、人種などによっても同じ色も見え方が違うことはイタリアンブルー、フレンチブルーという言葉があるように違う。ましてや人間は感情の動物、その深層心理が透けて見えるとか。幾つかを紹介すると:
 ◆針葉樹を描いた人・・・・・・・⇒頑張りすぎ
 ◆同じ木を沢山描いた人・・・・・⇒仲間がほしい
 ◆動く生き物を加えた人・・・・・・・・⇒現状に不満足、飛躍をしたい
 ◆クリスマスツリーを描いた人・・・・・⇒自己承認意識が高い状態
 ◆大地を描いた人・・・・・・・・・・・⇒今の環境に満足
 ◆太陽を描いた人・・・・・・・・・・⇒決断を示す。左側に描いたら未決断、右側は決断済み
 ◆水   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・⇒少し冷静になりたい状態
 ◆輪郭で描く人・・・・・・・・・・・・⇒自己防衛意識が強い
 ◆山をあしらった人・・・・・・・・⇒父親への想いが強い
 ◆太い幹を描いた人・・・・・・・⇒生命力が強い
 ◆下草や芝生を描いた人・・・・・・⇒孤独感がある
 ◆木の上部が切れている人・・・・・・・⇒先が見えない
といったような分析が一般的に出来るということだ。思い当たる節がある方々も多いだろう。今朝は、身近で大変楽しい1時間でした。ありがとうございました。

2010年3月17日水曜日

世の中すべからく伝えなければ始まらない


 今日のMSは倫理研究所から松本光司さんをお招きして行った。講話の前段で、会員の朝倉さんから自分の身近に起きた原因不明の出来事を話され、それを受けて講話が始まった。医学で治せない症状が倫理で直ることがある。「親子相関」という言葉があり、親子をつなぐものは表面的なモノばかりでなく、次のような事象が出るという:
  1.親が心の中で思っていることを子供がそれを親に代わってやる(子供に多い)
  2.親が過去にやってきたことを子供がその年になるとやることがある
  3.時空を超えて親子が同じような思いをすることがある
このようなことから「親が変われば子供が変わる」という。まさに「万象わが師」である。奥の深いところに現象の根となる事柄が隠されていて、それを見つけて正すことによって自然に症状が消えていくことがある。「人を変えようとする前に先ず自分を変えろ」はまさにこのことを言っている。過去と他人は変えられない。未来と自分は変えられる。自分が変われば相手、周りも変わっていく。
 会社においても「創業の精神を忘れるな」という言葉がある。倫理においても「元を忘れず」という言葉があるが、目先の利益を追い求めて目の前の実利に走ることによって、会社の軸がずれて、取り返しの効かない事態に陥ることがある。従って、これを避けるには:
  1.創業者の思い(企業理念)を出来るだけ多くの人に伝える
  2.新入社員を入れたり、他から人が来ると組織が締まる
  3.伝えることによって、証明され、自分自身の確信に変わって行く
  4.他人を責めるのは余裕があるからだと思え。適度な緊張感は不可欠
  5.努力すればその分成果も大きくなる。自分だけに留まれば、会社は栄えない
    多くの人に知って(会社、製品、サービス等)もらえて、初めて繁栄がある。
取りとめのないまとめになったが、伝えることの意義を具体例を交えて話していただき、非常に判りやすい講話でした。ありがとうございました。

2010年3月11日木曜日

これからの時代をリードする「健康産業」


 今日のスピーカーはNAVIONEERの代表中島陽一様。川崎市の法人会の事務局長を務められている。ご本人のキャリアは元リクルートということで、「自ら機会を創り出し、自ら機会を活かす」と言う文化風土で過ごされた方だけに現在のネットワークビジネスという業態は自分の「生きざま」だと語られた。
 歴史には時代を引っ張る大きな産業の波があり、過去その波が二回あり、今回は三回目の波が来ているということで、それは時代のパラダイムの大変革のもたらしたもので、自己責任の時代、すなわち一人ひとりが美・健康・老化防止・長寿を求める時代に変革している。大企業においても現業は置いておいて、ドメイン外の健康産業へ進出する例は枚挙のいとまがない。それほどまでに健康志向という流れは大きな流れで、企業の存続を賭けた戦いが繰り広げられていることはご承知の通りである。
そこで資本も人も商品も簡単に持てない中小、個人がこの流れに乗って行く一番の道は新たしい流通であるネットワークビジネスに参入することがベストな選択であると仰る。この形態には人・モノ・カネというビジネスの要素をもっとも時代の要請に合う仕組みがあり、消費者が高品質で低価格な消耗品を理想的に手に入れられる手段でもあるということだ。
 ネットワークビジネスと言うと正しく理解されないことが多いが、無駄をそぎ落とした会社システムと同じであり、実働に応じて収入が得られるものであり、実に合理的であり、人道的であるということを理解していただきたいと力説されていた。すべからく、ビジネスは人と人の上に成り立つものであり、原理原則は全く同じであり、しかも上手くいくか行かないかは自分次第である。「成功は自己成長のあかし」である。このビジネスは「感謝・純情(すなお)・はい、判りました」という倫理の教えに相通じるものがあるというクロージングでした。

2010年3月6日土曜日

女性はすごい。その一言につきる。


 ここ一週間ほどの間に強い女性二人にお会いした。共通点は若くしてご主人を亡くされても「不幸」という言葉は全く不要の実にたくましいお二人だ。一人は元宝ジェンヌ、一回り違うご主人を二年前に亡くされ、そして先月自分自身に乳がんが発見された方。未だ40歳だが自分の会社を持ち、ご主人の故郷の中国との商売をされている。自分が受けたことなど「不幸」なんて考えていませんと仰る。今まで、自分の意思の赴くまま生きてきたのですからと言われる潔さに感銘を受けた。

 もう一人はこの長谷川由枝さん。この方も40歳の時にご主人を亡くされた方だが、満を持してもてる才能を開花させた方だろう。「見て!見て!私を見て」と言う雰囲気を持つ、誠に司会業にぴったりの性格と雰囲気を持っておられる。ご苦労の程は一切語られず、兎に角、前を向いて堂々と生きておられる。人を笑わせることは人を幸せにするし、健康にするとの信念で、枠外思考=ユーモリストの極意を沢山の事例を元にお話しになった。サービス精神に富むこと、自分の欠点をどんどん話すこと、それが自分を売り込むコツですよと話された。

 女性には男には及びもつかない度胸と切り替えが備わっているものだなーと、今更ながら感じたこの一週間であった。

2010年2月25日木曜日

戦争そして核廃絶を確認したい!


 2月最後のMSの講師はハウスニュームラへ勤務されている清水信雄さんである。横浜ゴムを定年退職されて、現職にあるが、横ゴム在職中は「被爆者」であることを隠し通されたという。それほど「被爆者」というものが社会から特殊扱いされていた歴史の証明であろう。
 2歳5カ月で広島の原爆を体験されたが、爆心地から20km以内におられたとのこと。被爆当日はお父さんに背負われ、外出中だったそうだが、気が付いた時にはがれきの下に居たそうで、後から判ったことだったが、当日お父さんは亡くなられたという。背中に背負われていたため、直射を受けず助かったということで、まさに父親が犠牲になって今日の自分があるということだ。母親も四男を生むと2年ほどで亡くなられ、兄弟5人が親類縁者に引き取られて、成長したので、今兄弟と会っても兄弟の気がしないと語られた。両親がない生活は窮乏を極めたようで、その生活ぶりは聴講者の涙を誘った。当時は生活保護やセフティーネットが不完全で、矛盾だらけであったが、国力がそこまで出来ない実情であり、兎に角、できることでしのぐしかない生活を送られたようだ。我々世代には少しは戦後の窮乏の記憶があるが、その記憶と比較すべきもない。被爆者、親がいない、学歴がない、これらのハンディキャップの中で生きてこられたことの意味は何だったか?それは親の愛であり、親類や近所の人のこころであり、人間として「生きる」ということへの使命感だったと言われたような気がした。故に、この不幸を二度と起こさないこと、核の悲惨さを訴えて、次の世代に恒久平和の願いを伝えたいと思っておられるに違いない。
 すごい話で、紹介しきれず残念ですが、末永く健康で活躍されんことをお祈りします。

2010年2月17日水曜日

打つ手は無限。常に商機(勝機)あり!


 兎に角、毎日寒い日が続く。多少、夜明けが早くなり、日が伸びてこころのよりどころはあるが、少し鬱である。そんな時に、このモーニングセミナーの講話で「活」を貰った。講師は倫理研究所の特別研究員の山口先生、5分もしない内に「山口劇場」にすっかり引き込まれてしまった。
 世の中に「自分」という存在は一人しかいない。従って、人には出来なくても自分だけは出来るものがあるはず。どんな人にも優れた点がいくつかは有る筈、時々角度を変えてみてみたり、見方を変えてみてみることによって、見え方が違うとか。それがアイディア発見のキッカケになる。例えば、落花生。場所を選べば、これが箸置きになる。ホテルのグリーティングカードのあいさつ文にだって工夫の幾つかがある。商売の売り上げや利益は「どれだけお客様を喜ばせて上げられたかのバロメーター」と理解したら、その意味はよくわかるはずと説かれた。このホテルの事例などは、まさに「人の知恵を借りる」という頂きの類である。会社という集団に在っても、一人ひとりが自分の置かれている位置(環境)を理解し、今までできなかったこと、一番苦手なことに「挑戦」する雰囲気づくりは経営者、リーダーの仕事である。秘めてる力(これは誰にもあるもの)を引き出す。気づかせてあげるのも経営者・リーダーの仕事だ。
 山口劇場は大喝采のうちに終了しました。ありがとうございました。

2010年2月10日水曜日

諦めない人生 人生捨てる神あれば救う神あり


 今日のMSの講師は大門三郎さん。平塚在住で活躍されている演歌歌手である。ご出身は鹿児島県の種子島、8人兄弟に産まれて、幼少・少年時の苦労話をユーモアを交えて話された。講話のテーマ「諦めない人生」は氏が辿った数奇な人生の節々に巡り合った人の縁、人情との遭遇物語であった。遠足の弁当が麦飯なのを恥じて開くことの出来ない自分の立場を悟った三人の友達が四人の弁当を四つに分けて食べるようにしてくれたこと、制服やズボンのベルトが買えず、落ち込んで退学を決意した高校1年の終わりに偶然聴いた水前寺清子のヒット歌謡曲「一本どっこの歌」の歌詞、就職した大阪の中華料理店の厨房で火事を出し、失職した時に出会った「あすなろの歌」、兄を頼って横浜へ、つかぬ間の安定も兄貴の女狂いで、倒産の憂き目にあい平塚に逃げてきたこと、廃品回収業時代に巡り合った奥様との出会い、そして奥さんに連れられて行ったカラオケ教室で今の「歌」に出会ったこと。子供二人を抱えてクリスマスも祝うお金がなく、子供の詰問に困っていたクリスマスイブに生涯の恩人のお一人がクリスマスケーキとチキンを持って来てくれたこと等々、何処までが本当か嘘かの判別は出来ない(多分、本当だろう)が、極まった時に、必ず救ってくれる人なり出来事に出会ったと自分の半生を語られた。
 人生には自分の運命を変えるような出来事や出会いがある。しかし、それを享受できるかどうかは結局、当人の感性によるほかない。大門講師は一生懸命前を向いて生きてきたからこそ、それを見る目、感じる心、人の縁を手に入れられたということだろう。前向きに、真摯に生きることの大切さをそこに感じ取ったのは筆者だけではないはずだ。

2010年2月3日水曜日

その商品は一言で言うと「何」ですか?


 今日の講師は横浜市北倫理法人会の専任幹事で、株式会社トライプランニングの代表取締役の丸山修市様に来ていただいて、講話をお聴きした。自身が経営コンサルタントとして独立するまでの経緯と、趣味として続けておられるトライアスロンの魅力を起業の醍醐味に通じるものだと話された後、本題に入った。
 本日のテーマは「マーケティングとセールスと」というもので、聴講生が地域の中小企業の経営者ということで、深く皆さんの琴線に触れたようだ。自社の商品を「2つの特徴を上げて20秒以内で話せますか?」、「それが出来たらやることがはっきりと見えてきますよ」という問い掛けがあった。「工務店で注文住宅をやっています」というのではどんな工務店かお客には判らないということだ。「自然素材100%で二世帯住宅づくりを元請けでやっています」とすると具体的な対象顧客が見えてくるということだろう。もっと言うならばゴマントある工務店や住宅商品の競合の中で、自社の強みを最大化することが、お互いが効率的な選択の道を選べるということで、相互にプラスが生じる。掛け違いは無駄の極致と言わねばなるまい。これこそ経営の観点から留意すべきポイントだろう。お客様に具体的にイメージしてもらえる情報の提供がセールスというクロージングを後押ししていくのだ。実践(商品)こそは会社の信用であり、会社の鏡でもある。誰が買い、なぜ買い、或いはなぜ買わないか、そこには様々な原因があるし、環境、状況の変化の下で絶えず変わっていく、そしてそのスピードも年々速まっている。最後の言葉は「拙速を尊ぶ」でした。

2010年1月27日水曜日

純情(すなお)が己を啓発し成長に結ぶ


 新年1月の最後のモーニングセミナーは倫理研究所から法人スーパーバイザー山路卓司氏においでいただき「純情(すなお)なこころ」という題で講話をしていただいた。大阪日本橋に代々暖簾を誇る老舗海苔問屋の社長を30年で退任され、今は代を息子さんに譲って、講演の旅に使命感をもって臨まれているという話から入られた。倫理において「すなお」という字は「純情」と書くといいこれには「素直」という字が受身に対し、能動的な意味合いを持つという。万人幸福の道は明朗、愛和、喜働でありそれはさらに一歩推し進めると「純情」に行きつくと「万人幸福の栞」には書かれている。
 人間は自分に都合の良い時には「純情」になれるものだといわれてみると誠にその通りであり、私欲、我欲、という魔物が出てきたとき素直なこころに陰りが生じ、過ちが生まれる。特に中小企業の経営者たるもの会社存続、発展のために利益を求めて山の分水嶺を常に歩いているようなものであり、一瞬の判断ミスが命取りになる。特にこの景気後退の最中には人を陥れる甘い罠がいくつもある。「これ位はいいだろう」が命取りになることは昨今の食品業界や建築業界の例を見るまでもない。すべて内部告発、会社も内(なか)から腐っていく。
 日本の国もまさに今その状態であり、家庭や学校で道徳や倫理感の教育を怠ったばかりに何が「正」なのかを判らない親が出来てしまった。この親にしてこの子ありが日本の社会の現況であり、最後の砦は企業内教育であると山路講師は結ばれた。成は難し、壊すは易し。この現実に良識ある日本人が立ち上がる(倫理の実践)時であると結ばれた。

2010年1月20日水曜日

卵が先か鶏が先か?社長かそれとも社員か?


 今日の講師は昨年の10月28日に続いて、日本電波工業㈱顧問の村松弘昭様だ。60歳を期に一旦退職したが、コンペティターであった日本電波工業へヘッドハンティングを受け、東北の赤字子会社の経営再建に腕を振るわれた方である。ご専門は水晶の加工であるが、この水晶は携帯電話であれば6個程度、クラウンクラスの車だと80個程度が使われているそうで、電波の発信・受信機能を司る不可欠の石だそうだ。時計だとクオーツということで水晶発信という言葉がすぐに出てくるが、身の回りの電化製品等々にも沢山使われており、我々の日常生活とは切っても切れない石である。会場へ大きなガラス玉を化粧箱に入れて持参され、本物・偽物の見分け方を話され、受講者の興味を引いた。
 講話の題は「会社再建の経験から」ということで、自身が経験された社員数850人程の日本電波工業の赤字子会社の工場の建て直しの経験から実務として学ばれたことをお話になった。引き受ける際「1と2以下は違うよ」と本社の社長が言われた言葉の意味はトップとそれ以外の人とは問題に対する意識レベルが全く違うという意味であり、トップは率先垂範こそがとるべき道であり、ボトムアップでは変わらないと。
 「しかけ」として列記された項目が20ほどあったが、この他にまだ30個ほどあるそうだ。キーは「簡単に実行出来る事」から始めて、評価の「見える化」であるという。そして仕事をするのは工場であっても機械ではなく人間であることから人間の質を変えることが肝要で、「職場の教養」を用いた朝礼や、油絵を描かせる運動など、「感性」UPの試みを多方面で行なわれたとのこと。
 これらの運動により社員に「明るさ」と「元気」が生まれ、赤字会社は2年で黒字化を達成され、多大な貢献を果たされ、今も顧問として留まっておられるとのことだ。人は様々である。従って、同じものを観ても、体験しても感じ方、感じる幅が違うもの、その感性の豊かさこそ社員力の源泉であり、企業力に直結するものだと結論づけられたと感じました。

2010年1月17日日曜日

自然流の会から「伊予柑」の直販の案内が来ました


 当社が加盟しています一般社団法人自然流の会から愛媛の伊予柑の産直の案内が参りましたので、会員の皆様にもご紹介いたします。このプロジェクトは会員の故郷の名品を会員に紹介しようということで始まりましたが、会員からそのお知り合いにまでに拡がっています。その理由は「おいしいから」。贈物にも使われる会員も多数おられます。
 農家はおじいちゃんとおばあちゃんの小さな農家だけに欲がありません。デリバリーは箱単位で、1箱に大玉が40個程度入っています。代金は消費税、送料込みで5,000円です。発注は1月末までで締め切り、2月初旬にデリバリーされます。今年は当社は「匠のこころ」(季刊紙)の読者プレゼントに使う予定です。四国の太陽を一杯浴びて育った春を告げる「伊予柑」をどうぞ召し上がれ!
発注方法は自然流の会のHPをご覧下さい:
 http://blog.goo.ne.jp/shsclub-yokohama/

皆様明けましておめでとうございます


新しい年が始まりました。我々を取り巻く経済環境は誠に厳しい限りですが、社会の大きな流れは着実に我々が行くべき方向へ動いています。特に倫理の勉強をされている皆さんはその想いを強くお持ちではないでしょうか。いよいよ人類は追い込まれ人の倫(みち)社会の倫(みち)、企業の倫(みち)、自然の倫(みち)と真剣に向かい合わなければならない時代が来たとの実感です。その意味で、我々の勉強も「実践」というステージがいよいよその重みを成す時代になってきました。  
 2000年代も最初の10年が終り、この間起きたことは既成概念・既成価値の崩壊でした。この崩壊はよりベターな人間的な世の中に向けて前進する為の10年であり、これからの10年はその次の10年に向けて、もろもろの構築の時代に当ります。当社も倫理の会に入会し、多くのことを学び、多くの知己を得、そのことが今日の当社を支える大きな原動力となっております。
 そして今年、創立31年は「いざ一歩前へ」と新しい10年に向けて、新しいニュームラを目指します。
 一方、新しい会員の獲得は昨年からの当会のテーマでもあり、社会のテーマでもあります。一人でも多く、倫理のこころを分かち合い、社会の為、地域の為、人の為に労を惜しまない活動は人間が故の務めめであり、義務です。幸いそう思う人が今年は一段と増えそうな予感がします。皆さんも機会を捉え、創り「倫理」を人に語りましょう!

2010年1月13日水曜日

本物の社長力を見た!






自分が全てに精通しないと社員に具体的な手順を教えられない

 今日の講師は建築図書の販売会社であり、経営や不動産、相続等のイーラーニングの運営や図書を販売するリンクジャパンの代表取締役である相原稔さんにお願いし、「自分の技量が部下の技量。上司は常にチャレンジ」という題目で講話をお願いした。現在70歳でありながら、老いのかけらも見せない相原さんの風貌に先ず息を呑んだ。次に普通の言葉でゆっくりと丁寧に話されるのだが、何とも言えない「迫力」が感じられる。実にタンタンと飾り気のない言葉で話されるのだが、人を引き付ける迫力がある。後で判ったことだが、こう感じたのは、実は私ばかりではなかったようで、会員には同じように感じた人が多数居た。

 現在この会社は国土交通省管轄の社団法人で専門学校を開校されているそうで、社団法人としては始めてのケースとのこと。一級、二級建築士の受験予備校的な意味合いを持つ内容とか。元々、その方面の図書を訪販で販売する大手企業に就職されて、競合会社へヘッドハンティングされた方なのだが、その決断をしたきっかけとなったのが、幹部社員の「やれるならやってみろ」という一言。自身はこれを幹部社員が自分に対して真剣に期待を表した言葉とポジティブに解釈することにしたと語られた。手厳しい転職の洗礼だったが、自分を奮い立たせてくれた貴重な一言だったと。それはまた50歳の自分に必要だった人生への新しいチャレンジ、そして結果を速く出すといった強い意志の高揚、会社にとって、社員にとって一番必要なモノは何かと、即ち自分の役割というものを意識づけるキッカケになったと。

 新しい会社にとって何が先ず必要か?それを商品と販売スキルのアップに位置づけて、それを整えることでようやく戦闘態勢が整い、会社が前に転がりだしたら追い風までが吹いてきたと語られたが、支えてくれた人の支えがあったればこそと、人への感謝の気持ちも忘れない。久しぶりに本物にお目にかかった珠玉のモーニングセミナーとなった。相原さん、素晴らしいお話を有難うございました。


2010年1月7日木曜日

病気や障害は結果だ!そうなった原因は過去にある





身心養生苑のスタンスは治すのではなく修復、元に戻すということだ!

 新しい年が始まりました。新年最初の講師は順天統合療法センターの角谷敏宣氏をお招きして「身心の病の治り方」というタイトルでお話をいただいた。正月の御酒で感度が鈍った身体を眠りから呼び起こすために、声を出して大声で笑うとか、大きな大木を抱くイメージで「気」を呼び込むパフォーマンス、鼻で息を吐く呼吸方法で身体を目覚めさせる方法とか、あっという間に時間が過ぎていった。

 現れる病や不都合の原因は三つの原因から来るという話で、一つ目は「生活のリズム」で鳥と同じ生活のパターンを励行することで、之には論理的な理由があるということだ。早朝の鳥の「さえずり」は彼らが身体を目覚めさせるための行動だということだ。二つ目が「息・食・動」ということで、息を吐く呼吸法の励行、食は酵素最重要時代になった理由や、フルーツは食後に摂るよりも食前20分前に摂ることで、酵素の働きを最も機能させることが出来るとならった。動は「道」における作法の、すべて動きは「丹田」から動くという鉄則を見習い、丹田を鍛えること。最後の三つ目は「こころ(感性)」の鍛錬だということだ。感性が弱まると病気になり安いということだ。身体に不調を覚えたとき、このチェック項目を振り返ってみると、その原因が発見できると教えていただいた。

 本来人が持っている自然回復力が怪しくなって、その原因が免疫力の低下にあることを私たちは知っているが、当たり前の生活パターンを逸脱して生活するようになってしまった現代人に「自然に還れ」というメッセージをいただいた。