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2010年4月21日水曜日

「ありがとう」は最高の潤滑油だ!


 今日の講話者は芸達者が多いと言われる鎌倉市倫理法人会から副会長の石渡好行氏に来ていただいた。テーマは「聴いて得する倫理と不動産の話」ということで、ご専門の建築、不動産のお話が聴けるだろうと待ち構えていた。開始前に当会の会長入村さんから会員勧誘の難しさ、厳しさが語られ、会員からの情報提供を呼びかける話があった為なのか、自分の倫理活動に対するスタンスを話された。倫理は新興宗教と間違えられるような勧誘は慎むべきで、個々が倫理に臨むスタンスは様々であって良いはず。倫理で出会った事で自分で良いと思ったことがあれば、それを実践すること。倫理ほど金がかからずに効果があることは他にない。例えば、「有難う」と「当たり前」は対極にあるが、「当たり前」を全部「有難う」に変えてみると、今までスムースに運ばなかった難しい問題でも上手く行くようになる。「感謝こそ最高の潤滑油」であり、先ずそこから始めては如何だろうか。
 後段では「住」とは「人が主」と書く。住に携わる人間としてその観点から住まいづくりをお客様に説いて行きたい。住まい選び、住まいづくりは先ず土地選び、土地は土地の人に聞け、自分で汗をかいて情報を得ることが大切だ他、沢山の貴重なアドバイスを頂いた。時間がもっとあればと思わせつつ話を終わられるところなどは大変な役者だ。朝食会の模様はスタイドショウで見ていただけるが、いつもより一段と高い熱気を感じていただける筈だ。

2010年4月17日土曜日

癌になっておめでとう


 倫理研究所の横田参事の体験(奥様の癌をみとられた)から、癌への対処法が別刷りのメモとして聴講者の皆さんに配られました。奥様と一緒に癌と戦った壮絶な体験から得たものは「思った以上の人生を送らせてもらって有難う」という妻の最後の一言でした。人生、終わりよければすべて良し!

2010年4月14日水曜日

絆(きずな)


 「倫理」とはいつ誰が実行しても健康になり、家族が仲良くなり、仲間が良くなり、商売が繁盛する行いであるということから始まった今日の講話。講師は荒川区で10軒の美容院を経営(実際はご子息が社長で継がれている)されている実務の経営プロである。私たちは経営者なので、商品と倫理の実践の度合いによって微差のはずが大差になるという、細かなこと、小さなことの積み重ねが信用になり、切っても切れない絆となって、企業を繁栄に導くことに繋がっていく。絆の意味は「何かをしっかりとつなぎとめておくこと」で、必ず綱の先には何かが存在する。それとしっかり結ばれて切り離すことのできない一体となった時、そこに究極の倫理の姿があるとも言える。そのことを癌で亡くされた奥様との闘病生活を例に出して語られるくだりは凄ささえ感じさせた。
 ご自身は浄土真宗の信者と語られ、親鸞聖人の教え「人生の四大不幸」をクロージングとして話された。
   1.幼い時甘える両親がいなかった
   2.青年期に打ち込めるものが見つからなかった
   3.壮年期に自分のポジションが決まらない
   4.老いては子供に先立たれる
 こんな人生を送っていないだろうか?大丈夫、自分には当てはまらない。今のところ幸せな人生でした。
  「明日ありと思う心の仇桜、夜半に嵐の吹かぬものかわ」 親鸞上人

2010年4月9日金曜日

一の重みとは?!


 今日は金曜日、平塚市倫理法人会で我が茅ヶ崎市倫理法人会の会員である村松弘昭さんが講話をされるということで、出かけました。茅ヶ崎の会員としては三度目の講話をお聴ききすることになったが、回を重ねるごとによくまとめてお話をされていることに感心した。テーマは「会社再建の経験から」というもので、ご自身が定年後にヘッドハンティングでライバル会社の子会社の再建を社長として引き受けられた体験を基にした内容であった。
 先ず、「卵が先か鶏が先か」という話から入り、次に本題の組織に移り、再建を果たすために社員の意識改革とレベルアップを何処から、どう図ったかという話を54の項目を挙げてお話しされた。先ず、
 1.組織は社長を頭にピラミッドの形をしているのではない
 2.社長の三角形が台形の上に乗っているだけで、三角形と台形は繋がっていない。したがって、腐った会社が変わるためには先ず社長が変わる必要がある。下から変えることは組織論から言っても無理であり、「率先垂範」以外ないというのが結論。その率先垂範の主は社長であり、幹部社員である。その時、必要な要件は;
   ①簡単に実行できる
   ②抜群に効果が期待できる
   ③楽々、苦もなく続けられること
この三点セットで、まずやってみること。失敗はやらなければ起きないことである。だから兎に角やってみよう理念が改革を引っ張って行ったそうだ。そして、最後の締めは万歳三唱ではなく「出来る、出来る」の三唱だそうだ。そして二年間で黒字会社へ脱皮。見事な人と組織の操縦術と感心した1時間でした。

2010年4月1日木曜日

人間形成八つのステップ、それが判ると人の見方が変わる


 今日の講話者は安藤哲史さん。平塚の安藤木材株式会社の代表取締役だ。実際は昨年の暮れに奥様に社長の座を譲られたということで、現職は会長のようだ。故人ではあるが茨城大学の名誉教授を務められた塚本かつよしさんが研究された人間形成のプロセスと心理学者エリクソンの人間形成上の8つの危機説を切り口に、人の一生と企業の一生をお話になった。
 両先生の共通結論は人間が健全で幸福な発達をとげるために各発達段階で達成しておかなければならない課題」であり、「次の発達段階にスムーズに移行するために、それぞれの発達段階で習得しておくべき課題がある」とされる。また、各段階には健全と相反する危機(crisis)が存在し、健全な傾向をのばし、危機的な傾向を小さくしなければならない。」というものだ。
   塚本流分類        エリクソンの分類
①幼児期・幼年期      信頼感    ←→ 不信感
②少年少女期        自立性    ←→ 恥と疑惑の心
                 自主性    ←→ 罪悪感
                 勤勉性    ←→ 劣等感
③青年期           自我同一性 ←→ 自我同一性の
                             拡散混乱
                 親密性    ←→ 孤立
④壮年期           世代性    ←→ 自己陶酔(自分の力を過信)
⑤老年期           知恵      ←→ 絶望(認めてもらえない、疎外感)
世に言う「三つ子の魂百まで」は幼児期・幼少期の育ち方(育て方)がその後の成長過程で肥やしにもなるし、障害にもなる。要するに人間は年齢に準じてやる時にやらねばならないことがあり、それをやらずに過ごすと後からそれをやっても無駄な場合が多いということだ。このことは我々の年齢になると自分の通ってきた道を振り返ってみれば、思わず納得がいくことではなかろうか。
 子供を見るときにも、社員や部下を見る時も、人にはステージ毎に潜り抜けなければならない関門があると判っていれば、その対処方法も変わってくるというモノだ。今日の講話は「いつバトンを渡すか」というテーマだったが、ご子息を後継ぎと決めておられるようで、「自分が早く子供にバトンタッチをするのだと決めていないと息子がその気にならない」と語られた。家業の材木屋という商売に将来性は?なので、今、子供がやりたいということを出来るだけ多く体験させ、世間を見る目、将来を見る目を養ってくれるように期待していると結ばれた。