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2010年1月27日水曜日

純情(すなお)が己を啓発し成長に結ぶ


 新年1月の最後のモーニングセミナーは倫理研究所から法人スーパーバイザー山路卓司氏においでいただき「純情(すなお)なこころ」という題で講話をしていただいた。大阪日本橋に代々暖簾を誇る老舗海苔問屋の社長を30年で退任され、今は代を息子さんに譲って、講演の旅に使命感をもって臨まれているという話から入られた。倫理において「すなお」という字は「純情」と書くといいこれには「素直」という字が受身に対し、能動的な意味合いを持つという。万人幸福の道は明朗、愛和、喜働でありそれはさらに一歩推し進めると「純情」に行きつくと「万人幸福の栞」には書かれている。
 人間は自分に都合の良い時には「純情」になれるものだといわれてみると誠にその通りであり、私欲、我欲、という魔物が出てきたとき素直なこころに陰りが生じ、過ちが生まれる。特に中小企業の経営者たるもの会社存続、発展のために利益を求めて山の分水嶺を常に歩いているようなものであり、一瞬の判断ミスが命取りになる。特にこの景気後退の最中には人を陥れる甘い罠がいくつもある。「これ位はいいだろう」が命取りになることは昨今の食品業界や建築業界の例を見るまでもない。すべて内部告発、会社も内(なか)から腐っていく。
 日本の国もまさに今その状態であり、家庭や学校で道徳や倫理感の教育を怠ったばかりに何が「正」なのかを判らない親が出来てしまった。この親にしてこの子ありが日本の社会の現況であり、最後の砦は企業内教育であると山路講師は結ばれた。成は難し、壊すは易し。この現実に良識ある日本人が立ち上がる(倫理の実践)時であると結ばれた。

2010年1月20日水曜日

卵が先か鶏が先か?社長かそれとも社員か?


 今日の講師は昨年の10月28日に続いて、日本電波工業㈱顧問の村松弘昭様だ。60歳を期に一旦退職したが、コンペティターであった日本電波工業へヘッドハンティングを受け、東北の赤字子会社の経営再建に腕を振るわれた方である。ご専門は水晶の加工であるが、この水晶は携帯電話であれば6個程度、クラウンクラスの車だと80個程度が使われているそうで、電波の発信・受信機能を司る不可欠の石だそうだ。時計だとクオーツということで水晶発信という言葉がすぐに出てくるが、身の回りの電化製品等々にも沢山使われており、我々の日常生活とは切っても切れない石である。会場へ大きなガラス玉を化粧箱に入れて持参され、本物・偽物の見分け方を話され、受講者の興味を引いた。
 講話の題は「会社再建の経験から」ということで、自身が経験された社員数850人程の日本電波工業の赤字子会社の工場の建て直しの経験から実務として学ばれたことをお話になった。引き受ける際「1と2以下は違うよ」と本社の社長が言われた言葉の意味はトップとそれ以外の人とは問題に対する意識レベルが全く違うという意味であり、トップは率先垂範こそがとるべき道であり、ボトムアップでは変わらないと。
 「しかけ」として列記された項目が20ほどあったが、この他にまだ30個ほどあるそうだ。キーは「簡単に実行出来る事」から始めて、評価の「見える化」であるという。そして仕事をするのは工場であっても機械ではなく人間であることから人間の質を変えることが肝要で、「職場の教養」を用いた朝礼や、油絵を描かせる運動など、「感性」UPの試みを多方面で行なわれたとのこと。
 これらの運動により社員に「明るさ」と「元気」が生まれ、赤字会社は2年で黒字化を達成され、多大な貢献を果たされ、今も顧問として留まっておられるとのことだ。人は様々である。従って、同じものを観ても、体験しても感じ方、感じる幅が違うもの、その感性の豊かさこそ社員力の源泉であり、企業力に直結するものだと結論づけられたと感じました。

2010年1月17日日曜日

自然流の会から「伊予柑」の直販の案内が来ました


 当社が加盟しています一般社団法人自然流の会から愛媛の伊予柑の産直の案内が参りましたので、会員の皆様にもご紹介いたします。このプロジェクトは会員の故郷の名品を会員に紹介しようということで始まりましたが、会員からそのお知り合いにまでに拡がっています。その理由は「おいしいから」。贈物にも使われる会員も多数おられます。
 農家はおじいちゃんとおばあちゃんの小さな農家だけに欲がありません。デリバリーは箱単位で、1箱に大玉が40個程度入っています。代金は消費税、送料込みで5,000円です。発注は1月末までで締め切り、2月初旬にデリバリーされます。今年は当社は「匠のこころ」(季刊紙)の読者プレゼントに使う予定です。四国の太陽を一杯浴びて育った春を告げる「伊予柑」をどうぞ召し上がれ!
発注方法は自然流の会のHPをご覧下さい:
 http://blog.goo.ne.jp/shsclub-yokohama/

皆様明けましておめでとうございます


新しい年が始まりました。我々を取り巻く経済環境は誠に厳しい限りですが、社会の大きな流れは着実に我々が行くべき方向へ動いています。特に倫理の勉強をされている皆さんはその想いを強くお持ちではないでしょうか。いよいよ人類は追い込まれ人の倫(みち)社会の倫(みち)、企業の倫(みち)、自然の倫(みち)と真剣に向かい合わなければならない時代が来たとの実感です。その意味で、我々の勉強も「実践」というステージがいよいよその重みを成す時代になってきました。  
 2000年代も最初の10年が終り、この間起きたことは既成概念・既成価値の崩壊でした。この崩壊はよりベターな人間的な世の中に向けて前進する為の10年であり、これからの10年はその次の10年に向けて、もろもろの構築の時代に当ります。当社も倫理の会に入会し、多くのことを学び、多くの知己を得、そのことが今日の当社を支える大きな原動力となっております。
 そして今年、創立31年は「いざ一歩前へ」と新しい10年に向けて、新しいニュームラを目指します。
 一方、新しい会員の獲得は昨年からの当会のテーマでもあり、社会のテーマでもあります。一人でも多く、倫理のこころを分かち合い、社会の為、地域の為、人の為に労を惜しまない活動は人間が故の務めめであり、義務です。幸いそう思う人が今年は一段と増えそうな予感がします。皆さんも機会を捉え、創り「倫理」を人に語りましょう!

2010年1月13日水曜日

本物の社長力を見た!






自分が全てに精通しないと社員に具体的な手順を教えられない

 今日の講師は建築図書の販売会社であり、経営や不動産、相続等のイーラーニングの運営や図書を販売するリンクジャパンの代表取締役である相原稔さんにお願いし、「自分の技量が部下の技量。上司は常にチャレンジ」という題目で講話をお願いした。現在70歳でありながら、老いのかけらも見せない相原さんの風貌に先ず息を呑んだ。次に普通の言葉でゆっくりと丁寧に話されるのだが、何とも言えない「迫力」が感じられる。実にタンタンと飾り気のない言葉で話されるのだが、人を引き付ける迫力がある。後で判ったことだが、こう感じたのは、実は私ばかりではなかったようで、会員には同じように感じた人が多数居た。

 現在この会社は国土交通省管轄の社団法人で専門学校を開校されているそうで、社団法人としては始めてのケースとのこと。一級、二級建築士の受験予備校的な意味合いを持つ内容とか。元々、その方面の図書を訪販で販売する大手企業に就職されて、競合会社へヘッドハンティングされた方なのだが、その決断をしたきっかけとなったのが、幹部社員の「やれるならやってみろ」という一言。自身はこれを幹部社員が自分に対して真剣に期待を表した言葉とポジティブに解釈することにしたと語られた。手厳しい転職の洗礼だったが、自分を奮い立たせてくれた貴重な一言だったと。それはまた50歳の自分に必要だった人生への新しいチャレンジ、そして結果を速く出すといった強い意志の高揚、会社にとって、社員にとって一番必要なモノは何かと、即ち自分の役割というものを意識づけるキッカケになったと。

 新しい会社にとって何が先ず必要か?それを商品と販売スキルのアップに位置づけて、それを整えることでようやく戦闘態勢が整い、会社が前に転がりだしたら追い風までが吹いてきたと語られたが、支えてくれた人の支えがあったればこそと、人への感謝の気持ちも忘れない。久しぶりに本物にお目にかかった珠玉のモーニングセミナーとなった。相原さん、素晴らしいお話を有難うございました。


2010年1月7日木曜日

病気や障害は結果だ!そうなった原因は過去にある





身心養生苑のスタンスは治すのではなく修復、元に戻すということだ!

 新しい年が始まりました。新年最初の講師は順天統合療法センターの角谷敏宣氏をお招きして「身心の病の治り方」というタイトルでお話をいただいた。正月の御酒で感度が鈍った身体を眠りから呼び起こすために、声を出して大声で笑うとか、大きな大木を抱くイメージで「気」を呼び込むパフォーマンス、鼻で息を吐く呼吸方法で身体を目覚めさせる方法とか、あっという間に時間が過ぎていった。

 現れる病や不都合の原因は三つの原因から来るという話で、一つ目は「生活のリズム」で鳥と同じ生活のパターンを励行することで、之には論理的な理由があるということだ。早朝の鳥の「さえずり」は彼らが身体を目覚めさせるための行動だということだ。二つ目が「息・食・動」ということで、息を吐く呼吸法の励行、食は酵素最重要時代になった理由や、フルーツは食後に摂るよりも食前20分前に摂ることで、酵素の働きを最も機能させることが出来るとならった。動は「道」における作法の、すべて動きは「丹田」から動くという鉄則を見習い、丹田を鍛えること。最後の三つ目は「こころ(感性)」の鍛錬だということだ。感性が弱まると病気になり安いということだ。身体に不調を覚えたとき、このチェック項目を振り返ってみると、その原因が発見できると教えていただいた。

 本来人が持っている自然回復力が怪しくなって、その原因が免疫力の低下にあることを私たちは知っているが、当たり前の生活パターンを逸脱して生活するようになってしまった現代人に「自然に還れ」というメッセージをいただいた。