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2012年2月23日木曜日

モーニングセミナーの基本を学ぶ  田中 耕一 氏


今日は志願して県MS委員長に就任したと仰る田中耕一平塚市倫理法人会会長のお話しでした。
今日の輪読は第六条「子女名優」。この輪読が終わったのを受けて登壇された田中さんが最初に発した言葉が「この会の会員さんには子供に悩みを抱える人たちが多いと直感しました」という一言。

倫理法人会に入会されたのは平成20年に入会されて平塚市倫理法人会を立ち上げられた。この経緯は茅ヶ崎市倫理法人会の会員の皆様はよくご存知と思うが、部外者の筆者には人づてに知るのみで、状況が良く把握されていない点はお許し願いたいが、短期間に倫理の普及にこれだけの情熱を以て臨まれているにはそれ相当の理由があったとの事。

お付き合いで入っておこうと始めた倫理法人会も三か月から半年、一年、三年となり、今日に至っているが、その理由は自己革新のシステムが揃っているという発見にあると。親と子、夫婦、社長と社員、等等といった関係は自己革新、即ち自分を変えるということで、相手が変わるという真理。即ち全ての事象は「自分が原因」なのだということを倫理の実践の中で学べたことだと仰る。

倫理には「朝起きは企業繁栄の第一歩」というスローガンがあるが、これは人間の生い立ちに遡り、人間が自然界に共生する生き物だったというDNAから来るもので、本来の人間が持つ動物的なNATUREなのだから鳥と共に目を覚まして活動を始め、日没とともに寝屋に入ることを由としなければいけない。先ず、倫理の第一歩はこの行動の徹底から始めること。

自分が今話せることは「倫理を通じて自分が体験したこと」であり、その行動規範は「万人幸福の栞」であり、その中の書かれていることを自分を「主役」に見立てて実行することである。自分を倫理のスタンスにフィットさせることで、明らかに他人の目に映る自分の姿が変わってくる。倫理で学んだことを外で積極的にやってみる。その実践から体験が生まれ、自分の財産になる。

簡単なようで、まとめにくい講演でしたが、積極性、熱意の溢れた緊張感のある45分でした。ありがとうございました。

2012年2月16日木曜日

事業継承と報恩感謝―2代目経営者の実践ー 松尾 隆徳 氏


ここの所の寒さとは違い、随分と暖かい朝を迎えた。急に春めいた日も明日からは逆もどりと云うことだ。毎年この前後には大雪に見舞われることが多い記憶がある。

と、前置きはこの程度にして、今日の講師は名古屋からおいで頂いた法人スーパーバイザー松尾隆徳氏、東洋電機株式会社の代表取締役会長を務められるほか春日井市商工会議所会頭他多くの公職のトップを務められ、地域の発展に尽力されている。筆者と同郷で同世代の講師と云うことで、興味深く拝聴させていただきました。

 二代目経営者と云うものは時代背景がどうであれ、負かプラスは別としてもうそこにある程度のものはあるので、まことにありがたいものだ。何でも初めからと云うのとは大きな差(敢えてアドバンテージと云う)があるもので、受けた人間がその差にいつ本当に気が付くかという話であった。

 理路整然としたレジメを用意されていたので、仰りたいことが非常によく把握できたが、戦後をゼロから生き抜いて一家を成した親(親父・お袋)の背中を見て育った我々世代は幸せだったと改めて感謝をする機会を与えていただいた。正に自分の生き方は「親父の背中にあった」。気が付けばそれが「倫理」ということだったと話されたが、正に当為を得たりの心境である。

 お父上の言葉として述べられた「徳を積め、善を成せ」の言葉。経営も人生も心の問題が一番大切で、それを正に実践されていたのが、お父上であり、親父の背中は倫理の実践そのものであった。そんな凄さがあの世代を生き抜いた我々の親にはあったと・・・・。

 盛りだくさんの話を頂きましたが、簡潔にまとめさせていただきました。書き残したことはモーニングセミナーへ出席した者だけが得られた特権として大切に扱わさせていただきます。
ありがとうございました。 今年は名古屋も寒く、雪が多いようです。雪を頂いた伊吹山の姿を懐かしく思い浮べています。

2012年2月8日水曜日

普及活動は自分への挑戦。やり抜いた後に何かが生まれる  星 武司 氏

今日の講師は隣組の逗子葉山倫理法人会の前会長で現在、県の普及拡大副委員長を務められている星武司氏。逗子葉山倫理法人会を立ち上げられた苦労話と倫理との出会いに至るご自身の会社経営上の紆余曲折が聴けた。

星と云う名字からも分かるようにこの名前からして東北出身の家系の方であることは容易に想像できたが、横須賀生まれで横須賀育ち。実家は工務店と云うことで、父親の姿に感銘を受けていたご本人は10年間のゼネコンの勤務を終え、家業を継ぎ、幸にして攻めの営業が功を奏して売上高が伸長し、よくある青年実業家の放蕩三昧、贅沢三昧で束の間の栄華を経験したが、本当の企業経営というものを勉強していなかった為、会社の実態に気が付いた時には、クレームやら社員の退社や深刻な モチベーションの低下等々で倒産寸前に至り、自身もうつ状態が続いたそうであるが、悩みもがいた先に一筋の光明を見つけ出し、社員の前でやり直しやり宣言をして三名の社員とともに、新創業のスタートが切れたと続けられた。

法人会には2006年に横須賀の小田さんらの勧誘でお入りになったが、この週一回のモーニングセミナーが星社長を経営者として目覚めさせたと語られた。

その後、ヘッドハンティングで営業や管理、デザインのプロ達を加え、順調に業績が推移しだした08年6月、四階建ての自宅兼社屋が全焼。ただなす術もなく、5時間半全焼に至る社屋を眺めていた瞼には「万人幸福の栞」の17箇条が、走馬灯のように駆け巡っていたそうだ。これが逆にチャンスと思ったとは星講師の話。

横須賀を捨てて、葉山に新事務所を開設し、営業を再開。同時に逗子葉山の単会の設立を賛同者三名と共に始められたが、中々新会員の獲得が出来ず、天命と思っていたことが被害者意識に変化、カラダを壊すに至り、やめるか続けるかの葛藤の末、続けることにし、8か月後に43社に至るがそこからが伸びない。会員獲得に成功例を持つ福岡市の法人会を見学に行き、ノウハウを勉強されtらそうだ。新規会員獲得に当たってやられたことで、効果的だったのは次の3つとのこと:

1.一般の人を呼ぶセミナーの実施
※一般受けする題材、講師等で多くの聴講者を集める。その中から・・・
2.毎週オリエンテーションを開催
※5人以上集まったら行う
3.その後のお酒の席を利用して勧誘する

その後、2010年8月5日に単会が正式に立ち上がった。倫理の普及活動を精一杯やったことによって、自分の周りに不思議と運のいいことが次々と起きていると実際に起きた事例をだしてお話になった。愛娘の原因不明な病気の快癒、社屋として欲しかった物件が競売で落札できたこと等々。

最後に、こう結ばれた。普及活動は「世の為、人の為に楽しく明るく伝えて欲しい」と。また、ご自身の体験から「やり抜いた先には言葉では説明しきれない凄い何かが起こる」とも。


2012年2月1日水曜日

ライオン式人材育成と生涯顧客    講師 井出 隆夫 氏


今日はうっかりして自宅の駐車場に鞄とカメラを置き去りにして茅ヶ崎へ来てしまったので、写真が写せず、井出講師の企業ホームページから写真を拝借した。お許し願いたい。幸い、鞄もカメラも2時間15分後に自宅マンションの駐車場にそのままの形で残っておりました。これも倫理学習と倫理の実践の賜と感謝する一方で、寄る年波には勝てず、最近は瞬間的だが物忘れが激しい。同時にいくつものことが覚えておれないのだ。

そんな朝、創業105年の歴史におもねることなく、湘南地域で54店舗の理容室チェーンを統合するライオンファミリーグループの代表井出隆夫氏のお話を聞く機会を得ました。平塚ではやり手実業家として有名な方で、平塚市倫理法人会の幹事もされている。もともとは床屋さんと云う職人である

が、経営という分野に目覚められたきっかけや経緯はお話にならなかったが、きっと興味深いお話が聴けたのではないかと推測する。

経営理念は「お客様に喜ばれる店づくり、人づくり」ということで、人づくりの目標は自立、即ち社員が独立して店を持つことということだが、そこまでの道程は先ず技術よりも考え方(ライオンイズム)の教育であると云われる。18歳で高校を出て、この世界に入ってくる子供たちがそれぞれ育った環境や教育、そして成功体験がみな異なり、理解がそれぞれ程度の差はあれ異なるという状況を同じ価値観にまとめ上げていく、それがライオンイズム(群れの経営)の原点。そのイズムには三つの「お」があるとのことで、「恩」、「思いやり」、「想い」(目標)だそうだ。先輩が後輩を育て、思いやりを知り、後輩は指導されて恩を知り、そして自立するという想い(目標)を持つように育つ。このローテーションを続けていく。

次に教えることは「仕事とは何か」。仕事とは人の役に立つということを教える。理容室のミッションははお客様が「より美しくなり、より若く見え、より健康的に、より元気になる」ことであり、それをいかに
引き出してお客様の自己満足を叶えてあげるかということだと仰る。

例えば新規のお客様は他店の固定客であり、それが当店へ来たということは、何かがあった筈であり、その何かを把握することが、リピート客に出来るか出来ないかのポイントであるという。お客様の不満で最も多いものは「あの床屋は希望通りやってくれない」というものだそうだ。結論は職人のプロ意識は棚上げして、お客様の云う通りにして上げること、云う通りにしたふりを上手にして上げること
だそうだ。技術は一番ではなく聞き上手が一番だそうだ。

ライオンイズムは大家族主義、家族なら許せることを社員にも許すということでもある。それだけの面倒見の良い企業風土の中で人が育ち、三つの幸せを体験し、自立への道をかけ昇って行く。その三つの幸せは;
1.もらう幸せ(仕事をしてその報酬)
2.出来る幸せ(達成感)
3.して上げる幸せ(尽くす、役に立つ幸せ)

正に、職場でも倫理を実践されているとお話になったが、このような環境で育った人たちがまた人を育てていくという連鎖が、この企業のそして経営者井出氏の究極の目的のようだ。頑張れ!
「VISION300」。