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2014年7月31日木曜日

芸は身を助ける -尊巳及人・私とゴルフそして倫理活動- 神奈川県倫理法人会レクレーション副委員長 大田 憲秀


 今朝の茅ヶ崎のMSの講師は筆者です。7月の第五週の水曜日という事で、従来ならば地域の清掃活動というところであるが、今日は正規のモーニングセミナー(第975回)を開催し、
朝食会を行い、その後20人が大磯のプリンスホテルの敷地内にある大磯ゴルフ場と云うアイアンコースへ参集し、「第一回大磯ゴルフ体験ラウンド」を行う段取りになっております。この企画には筆者がお世話になっているプリンスホテルグループの杉田ゴルフ場、そして神奈川県倫理法人会ゴルフ部の皆さんが協力して呉れている。

 お蔭様で、他会からの多くの応援団が駆けつけて呉れて、MS会場も最近にないにぎわいを見せている。倫友の友情というモノは有難いモノである。


さて、講話であるが、私は万人幸福の栞第16条の「尊巳及人」の項が大好きである。しかしながら栞は何章を読んでも一つ一つ奥が深く、微妙に関連付けられている。今、自分がその行動指針に目が向き、そうありたいと思うようになった経緯と云うか背景と云うか、それは自分自身の「根っ子」の」部分かも知れないと思ひ、倫理を勉強するに従い、一度整理してみようと思うに至りました。そして、人生を90年として自分自身の年表と、そこで得たモノを書きだしてみました。
 太平洋戦争で焼け出され、母親の実家に疎開し、戦後ずーと大学を出て大阪へ赴任するまで
見続けてきた親の背中の尊さを、持ち前の多芸と勤勉さで家族を養っていった父親の力強さや骨接ぎの治療のお礼に頂いた生地を自分の手で洋服に仕立て着せてくれた母親の器用さと素早い動作は、貧乏だけど何一つ不自由なく育てられたという実感が残る。これはそう思わせないように一生懸命夜遅くまで棕櫚の箒や左官の刷毛を製造し、問屋へ納めるその姿を目の当たりにして正しく生きるしか方法が無かった。

 中学では「つづけること」と「努力すること」を覚え、其の成果は「絶対的な英語の実力」。それが結果的には人生を大きく左右することになった大沢商会への入社に繋がり、
ブランドロイヤリティーとは何ぞやを学び、会社更生法申請後も会社に残り、会社再建の先頭に
立ち、人のできない経験と成果を手にすることが出来た。今思い返せば倫理で言う運命自招を自分自身で経験し、今があるという感慨に浸れる幸せに居る。

 経営陣と管財人との間で生じた路線を巡った軋轢は、最愛の会社からの決別を決断することになるが、なによりも其の29年間で得た人の恩は、人生最高の宝でもある。特にゴルフとの巡り合いは今日の自分の活動を引き出す原動力になっており、その経験体験を最大限に生かした人生を送っている。
 

そしてそのベースの上に会社を辞めてからの17年間の間に自分が身に付けられたことは上記の事柄で、一つ一つが多少とも一般の人よりも上手にできるというスキルを身に着けたことによって起きる新たな可能性を産んでいる。詳細は割愛するが、筆者をご存知の方はお分かり頂けるものと思います。
 


 倫理は「気付きの場所」、「生き方の整理の場所」と自分自身では捉えている。大筋で生き方は間違ってなかったと思うし、「反始慎終」本を忘れず末を乱さず生きていきたいものだ。

 私はこの言葉が好きだ。昔、ゴルフの神様ベン・ホーガンブランドをマーケティングしていた時に使ったキャッチコピーである。ブランドの個性を現す言葉としてベン・ホーガンの生きざまを象徴している。プロゴルファーとして畏敬の念で語られるホーガンであるが、晩年はいい味を出しておられた。その薫陶を直接受けた数少ない日本人としての誇りが僕にはある。

 

 これは親友の経営コンサルタント植山周一郎氏が彼の近著で紹介している言葉である。熟成されたコニャックのように人間もまたしかり、いい味が出ているといわれるような人生を終えてみたいと思っています。自然に、そして有るがままに、今この時を大切に、それが倫理的な生き方であると思ております。


 これが第975回茅ヶ崎市倫理法人会のモーニングセミナーです。茅ヶ崎と云う地味な倫理法人会に新しい売り物が出来た一日でした。モーニングセミナーとゴルフが半日で、同地区で出来てしまう会はほかにないでしょう。是非、茅ヶ崎倫理法人会の名物にして新しい会員さんを増やしていきたいと思います。     応援ありがとうございました。

 当日のゴルフの模様は茅ヶ崎市倫理法人会のホームページに掲載されています。


2014年7月26日土曜日

事業繁栄には法則がある!それは?    法人アドバイザー 渡邊 光男 氏


 今朝の講師は昨夜から幹部研修に入られている渡辺光男氏。東京国税局を退職後、査察が縁で知り合った、倫理法人会の生みの親滝口長太郎氏とともに倫理法人会設立の為に尽力された千葉県の元会長である。現在、84歳、その設立に至る経緯を語れる少ないお一人である。
滝口氏の残された言葉の一つに有名な「打つ手は無限」という言葉があるが、どんな局面に至っても、あきらめることなく解決の糸口を見つけよう、見つかるものだという積極思考のフレーズである。

 事業経営成功の法則=倫理経営として「商法」と「商道」、即ち変えてはならない事(商道)と変えて行かなければならないこと(商法)に分類し、わかり易く説明をしていただいた。昨今の企業の不祥事の大半はこの商道を踏み外して起きたものであり、企業経営の要諦として、企業経営者なら持ち続けなければならない基本である。


 ◆商売の日常心得8ヶ条

   1.きがついたら、すぐにすること
   2.人を好き嫌いせず、物を好き嫌いしない
   3.金払いを良くすること
   4.天候気候について不平不満を持たぬこと
   5.時勢の変動にすばしこく対処せねばならぬが、ビクビクしない事
   6.人を信じ、己を信じること
   7.早く始めて、早く終わること
   8.思いきって断行する

 ◆重要度(上から下へ)
   
   1.継続性  企業目的は事業の継続性(いつまでも続く企業)
   2.安定性  安定した事業収益と雇用の確保
   3.繁栄性  事業として社会貢献できるかどうか

 正に倫理法人会と共に歩んでこられた講師らしい内容で、倫理経営の基本(仁・義・信)による経営の大切さを、学ばせていただきました。ありがとうございました。








2014年7月11日金曜日

幼児教育で日本を変える  石井 和則 氏 大和市倫理法人会会長・(学)平成学園原幼稚園 園長


 パソコンの調子が悪いのか、プロジェクターとの相性が悪いのか、準備された資料が開示できなくて、いきなり難局にぶつかった今朝の石井さん、そのハンディをものともせず、職業柄か経験か、うまく話を纏められました。筆者は講師のお話を聴く機会が過去に何度かあり、職場の原幼稚園にも何度となく足を運んでいるし、評判の「活力朝礼」も現場で拝見しているので、特に問題なく、このブログを纏めることが出来る。

 そもそも筆者が四年前から書き始めたMSの模様を伝える当ブログ、今までで一番ページビューの多いのが、かって一度当会でおやりになった講話を収めたブログである。それほどに、当時の講話としてはインパクトの強いお話でした。幼児を預かる現場の視点を「家庭教育」の欠如に向け、保護者も併せて再教育というポリシーを打ち出され、その思いを社員教育により、最前線の職員(先生)にまで、自己のテーマとして浸透させた手腕は、多くの幼稚園がひしめき合う瀬谷地区の他の幼稚園を圧倒している。

 今日は原幼稚園のルーツを祖父の代にありと述べられ、地域への貢献を旨とした生き方DNAの伝承が、今日の原幼稚園の成功につながっていると述べられた。突然の父親の発病と、幼年期から親しんだサッカーに関する職業へと進路を決めていたものを方向転換し、家業に身を置くことになった経緯と、「本気度」が試された時期に、趣味の子供サッカー教室を立ち上げ、全国優勝に至るまでの指導はできたものの、一方では園児数の減少と云う経営危機に追い込まれ、悩んだ末に堺市の晴美台幼稚園の松井直樹氏との出会いで、幼稚園教育に目覚め、インパクトの強烈な「活力朝礼」を取り入れた。園の教育の原点を森信三さんの哲学に学び、教育の本質を強く追及することにより、幼児教育施設である幼稚園の在り方を変える活動へとつながっている。

 とにかく、園を訪問すると判るが、園全体が明るい、元気がいい、笑顔の挨拶があるということに気付かれるだろう。幼稚園は「人の土台をつくる教育を行う場所」であると語る石井さん。
挨拶・返事・履物を揃える・立腰(姿勢)・食育をベースに心の教育、根っ子の教育を行っておられるのがよく判る。園児が変わり、お母さんが変わるという好循環が生まれている。


 気づいたら直ぐにやる。継続は力。常に感謝を忘れない。そして早起き(朝起き)は人間の感性を磨く効果があると締めくくられました。ごくろうさまでした。








 今朝は会員スピーチとして舛水政美幹事のお話を聴くことが出来ました。しばらくMSにおいでにならなかったのは昨年の9月に御尊父がお亡くなりになり、後援会活動等を取り仕切っておられたので、その引き継ぎ等々で、その環境になかったとが、これからは精励させていただくとおはなしになりました。歌手兼舞台制作・音響の二枚看板で活躍されているが、幸いにして制作や音響の部分は忙しく、充実した毎日を送っておられるとのことでした。来季は広報正委員として、
御活動願うことになっております。

2014年7月2日水曜日

経営者のロマン  田中 肇 氏 神奈川県倫理法人会 幹事長


 非常に厳しかったが「情利」を持ち合わせていた義父に人間としての「使命」を学んだと切り出された田中 肇幹事長。使命とは自分の命をどう使うかということであると。情は心に通じ、徳に至る。利は才に通じ、優れた経営感覚に通じる。

 晩婚(38歳)だったという田中さん。大阪の寝屋川育ちの奥さんを娶られ、義父の会社に入られた。義父は太平洋戦争で九死に一生を得た一人として、印刷機械の商社を立ち上げ、社是を「業界の発展の為に・・・」とし、自分は何を目指すのかという事をはっきりさせた上で、事業経営をやった人で、経営者は大空のような大きなキャンバスに自分の夢を描かなくてはいけない」と常日頃から教えを受けたそうだ。苦労して会社を年商300億円台に乗せたが、オイルショックで銀行からの借り入れではなく輸入元のドイツの印刷機メーカーから増資という形での資金援助を受けたことにより、会社を失う羽目になった。

 同社の子会社の社長で27億円ほどの情報システム関連の企業を経営していた自分も、結局追われるように退職することになった。その間、ショックのあまり胃がんに罹った義父、そして身内には息子の喘息と云う病気が重苦しく乗っかって来ていた。多忙で家庭を顧みず、不用意に自分が発した言葉により、その原因を造ったことを気が付き、家庭倫理の会に通うう日々が、やがて家族の絆を摂り戻し、病気も快癒し、今は社会人として立派に仕事をされているという下りは、聴く者の心をぐっと掴んで離しませんでした。そしてご自分の持病まで知らないうちに直ってしまうということの不思議さは倫理の勉強のお蔭かもとふりかえられた。

 子供にはそれぞれ向き不向きなことがあり、親の希望を押し付けることなく活かしてやることの大切さに気付き、今を企業コンサルやビジョンづくりのお手伝いの仕事にもその経験が活かされていると振り返られた。義父からは「人の為に、社会の為に」生きるという事を学び、実父からは「誠実に生きる」という生きざまをその背中から学んだと述懐された。


今日の会員スピーチは岩澤相談役。











連絡事項は早瀬副専任幹事










誓いの言葉は大森康子会員