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2009年7月29日水曜日

良い会社とは?いい会社とは?  伊那食品工業に学ぶ




その企業価値はそこに働く社員が幸せと思って働いているか否かだ!

 今日のゲストスピーカーは平塚市倫理法人会の芦川浩氏である。平塚支部は昨年の7月29日に発足して満1年になる。当初107社でスタートしたが、今は80余社になったが、神奈川では稼働率が最高の優秀な支部であるとのこと。これを会長はスタッフの皆さんの尽力だと持ち上げては居るが、こういう会の会長職はやったものでないと判らない。これは謙遜だろう。

 ところで、今日の話は兎に角、盛りだくさんだ。その中で、長野県の伊那市にある伊那食品工業の経営を取り上げられ、その会社を訪問し、観、聞き、感じた話をされた。伊那IC.から降りて信州大学の横を通り、権兵衛トンネルへの交差点を通り過ぎ、グリーンファームを越えてしばらく行くと、雰囲気がガラッと変る場所がある。何か人を引き付けるオーラが出ている。看板には「カンテンババ」と書いてあるが、その反対側にそのオーナーである伊那食品がある。以前からこれは素晴らしい施設だなーと感じて何度も足を停めたが、これが全国でも有名なグッドカンパニー賞のグランプリ受賞会社とは今朝まで知らなかった。親友の関東学院教授の教え子が今春入社したが、彼と一度会社を見に行こうといって訪問したこともあった。こんな素晴らしい会社とは知らなかった。

 地域にとっていい会社。従業員にとっていい会社。消費者にとっていい会社。従業員が楽しく幸せに働ける会社。取引先をいじめない会社。それがいい会社だそうだ。そのカンテン(観点)から言えば、トヨタはどうだろうか?という事になる。26%の売上減を防ぐ道がどこかにあった筈だ。


2009年7月23日木曜日

大仕事の後には達成感と言う大きな喜びがー女ならではの幸せ・強さ




産婦の顔には感謝の表情が・・・・それは助産師の至福の時だ!

 今日の講師は異質と申し上げては失礼だが、助産師さんの小峯千恵美さんに来ていただいた。パソコンで助産師を変換しようとしても字が出てこない。この助産師という言葉は平成14年に出来たそうで、パソコンが対応できないようだ。

 宮古島のご出身で、資格をとり、病院に勤務した後、独立し小峯助産院を開設し、11年目を迎えたと仰る。振り返ってみれば、自分自身も自宅で産婆さんによって取り上げられたと思うし、姉妹も全てそうであった。近所にも助産院がかなりあったような記憶がする。自分の子も最初の子は田舎に帰って病院で産まれたが、今はこれが出来ないのだそうだ。受け入れ側が出産だけというような受け入れはNO.だそうだ。従って、妊娠がわかると、その病院での出産を予約しないと、安心して産めないのだそうだ。これも少子化に拍車をかける要因になっているとのこと。

 救急患者の受け入れ問題に関しても、大きな社会問題化しているが、これも事件が起きてからそれが問題になるだけで、抜本的な解決策はまだまだの様だ。

 助産師として一番の喜びは産婦が子供を産み終わった時に見せるなんともいえない満足が漂った表情を見るときだという。お産に関わった全ての人に対する感謝の気持ちがその表情を作っているのだろう。昨今の子供を巡る母親の痛ましい事件を観るにつけ、この瞬間をいとも簡単に捨て去る母親の倫理観に教育の欠陥を思わずにはいられない。


2009年7月16日木曜日

私的感情の罪




気付くと同時に行うこと。これこそ倫理の道

 何処の家にも、誰にも苦難や悩み病気や災いと言うものがあるということは生きている人間ならば、気が付くはず。そしてその原因は必ず「私的感情」にあるという。今日の講師は倫理研究所の松本和子氏だ。先ず、日本人の持つ罪という概念の由来から説き、それは神道の祝詞の中にあり、生成発展の妨げになるかどうかがその価値判断の基準となったという。法律が無ければ罪にならない、法に抵触しなければ、罪にならない。故に不利や不幸を被っても訴える術を持たない場合も生れる。

 人間が持つ不幸や災い、病気と言ったようなものは全て「私的感情」の産物であり、その私的感情を捨てることによって、跡形も無く無くなると言う事例が沢山ある。例えば子供の病気などは親の不仲が原因で起きている場合が多い。そのことに気付き、解消されたら子供の病気も治る。我が家にどんな罪があるのか、先ずそれを発見する。そしてそれを詫びることによって、全ての罪から救われることがある。気付くと同時に、それを実践する。それこそが「倫理の道」と話された。


2009年7月8日水曜日

やっと自らの体験を語り継いで行く責任を感じるようになった。




人工透析で得たモノ、失ったモノ

 今日の講師は元寒川町町議会議員である金子匡氏である。此処に来てようやく自らの体験(腎不全で人工透析をしていること)を次の世代に語り継いで行く責任を感じるようになったと語り始めた金子さん。昭和56年36歳で腎不全を患い、昭和60年に人工透析を始め、以後25年間続けている。この病気、兎に角、旨いものが食べられない。全く味気ない食生活を強いられることになるそうだ。

 平成19年で275,000人強の人工透析者が日本には居るそうで、平均年齢も64.9歳だそうだ。血液透析と腹膜透析の二種類があるが、日本では血液透析が大半だと言う。

 失ったものは「信頼」だという。町長選で二度の挑戦が3,000票の差で達成できなかったが、その原因は「健康でない」という客観事実にあったと分析された。選挙民が健康でない人間に重責を任せられないと判断をしたと言うことだ。反対に得たものは自己管理が出来るようになったこと。羽目を外さず、一歩引くと言う謙譲の精神が自然に身に付いたということだと仰る。そしてネガティブに考えるよりもプラス思考で物事を処理していくと言う心構えの大切さを得られたと話された。


2009年7月2日木曜日

万象我師=明朗がポイント




万事には必ず二面(良いところと悪いところ)がある・・・

 今朝の講師は家庭倫理の会の中村清氏、通称「こぶの清さん」にお願いした。テーマは「明朗がポイント」ということであったが、人間の生き方がテーマだ。世の中に語り告げられ、報道されてきた常道ではない数々のエピソードや事象を捉えて、あるがまま(自然<じねん>のこころ)に生きることは物事をプラスに捉え、自分の中にそれを積極的に取り入れることによって、それに克つということ。狼少女の例を出し、人は人によって人のDNAを正しく受け継ぐことができるが、それは三歳ごろまでに形成されるということ等々。

 物事には必ず二面があり、どんな不幸や不遇、不運に見舞われても自らの心を曇らせるな、明るい方に進めば幸せが、暗い方に進めばますます不幸にと言うことになる。不幸に陥っている時は方向が間違っていても、それが変えられない。暗黒の中に光を泥の中にも美しさを見つけることが大切だと説かれた。

 更に、筑波大学の村上先生の言葉を引用されてプラス思考は「プラスマイナスを考えず、わき目も振らずやってやり抜くことだ」と仰る。これぞ、世に言う成功者の根源であり、創業者に多く見られる特徴だと説明された。世の中にいわゆる「雑用」というものはなく、それは雑に扱うから雑用になるのだと教えていただいた。