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2012年7月25日水曜日

松下政経塾と倫理経営  梶原 良一 藤沢市倫理法人会会長


 今日のMSの講師はお隣の藤沢市倫理法人会の会長である梶原良一氏。隣通しと云うことと、産業界の公職に就かれているので、地元の会員さんには知名度抜群の方である。

 中小企業の勉強会には松下幸之助翁の遺訓を元に構成されるケースが少なくない。筆者も「倫理と経営」という本を定期購読しているが、多くの方に愛され研究されていることは今更説明を要さない。人は同じ人はいないので、その人の本質を活かして使うべしという話は中小企業経営の鉄則であろう。そして運がないと自認している人には近づかない等々は、筆者も共感を覚える言葉である。

 ここの所、民主党政権になり、松下政経塾の出身者がその中枢を占めるが、民主党政権が出来るまでは評判がよっかったが、政権奪取後の動きがぎこちなく、松下さんの造られた塾是や塾訓そして五誓を鑑みると、志と現実の大きなギャップがそれを阻んでいるようだ。「成功の要諦は、成功まで続けることにある」とある、諸先生方も初心貫徹をお願いしたい。

 梶原さんは松下政経塾の第三期生と云うことで、一度落ちて再度入塾したということである。第一期生はいわゆるエリート集団、第二期生はノリノリの体育会系とか、松下幸之助さん曰く、合格のポイントは「運がよさそうに見えた」とか「愛嬌がある」とかだったそうであるが、結局は、前向きに人生を切り開いて行ける人間に見えたかどうかと云う松下さんの勘の様なものでしたと云われた。「わしも人間だから間違うこともあるわな、勘忍堪忍、まあ、頑張ってや」は松下イズムの真骨頂ではないか。

 塾生の色んなエピソードも聴かせていただいたが、その塾生達が違う党派に分かれて、お互いに協力し合って一つの事を成し遂げるという成果はいまだ生まれておらず、党人と個人の立場の難しさがあるのだろう。まあこれも「ええやないか」ということかも知れません。

 今、国の中央で活躍されている政治家を横から斜めから後ろから見てこられただけに、裏話は一杯お持ちのようだ。そんなお話は45分では無理ですね。ありがとうございました。まあえやないか。


2012年7月18日水曜日

花一輪 これぞ顧客マーケティングの神髄  藤麻 一三 氏

株式会社フジマ 代表取締役 藤麻 一三 氏
今日の講師は山口県からおいで頂いた藤麻 一三 氏、山口県の倫理法人会会長を務められ、現在は法人スーパーバイザーとして週に四日は全国を駆け回っておられる事業家である。

  事業は山口県柳井市にある魚市場とチェーンで飲食店を25店舗(山口、広島を中心に)を経営されている三代(70年ほど続く)目社長である。ロイヤルに四年ほど就職され、将来のレストランチェーン経営の為の修行をされたようだ。学歴を観て極めてインテリジェンスの高い方だと想像できたが、モノの捉え方が分析的で緻密であり、愛情にあふれているというのが印象でした。

  祖父が喜ぶからと云って先代社長(父親)が18年前、社長退任を決めて三代目社長に就任すりことになったが、その頃から実務的には社長業をやっていたと云うものの実際社長となってみると、
やはり視点が違うそうだ。先ず、考えたのは「社長は何をしなければならないのか」ということで、それは事業継承をきちっと成し遂げること、そのためには売り上げの維持は最低条件ということだった。その為には;

   1.お客様を維持すること(固定客化)
   2.新しいお客様の創造

の二つであり、その方法論の策定となった。自店ですでに顧客ポイント制度を実施しており、過去三年間の顧客の分析を行い、10%の顧客で売り上げの42.5%、30%で71.7%の売り上げを占めるという結果を確認した。そこで固定客化こそ最善の戦略と考え、これらのお客様に喜んでいただくことを社員全員でやろうということになったが、その前に「顧客満足度の実態調査」を「ご意見書」というアンケートで実施した。


回収が始まると75%が褒め言葉、25%がクレーム、その他であったが、心配りへの多くの指針が示されていた。

そこで始まったのが「花一輪サービス」。このサービス運用のために、
「花一輪運動五か条」を制定。

これは実際の花をプレゼントするのではなく、例えば;

1.子供用の箸を用意する
2.寝た子供の為のバスタオル
3.予約客には「名入れ橋袋」
4.誕生日企画

 等々が行われたという。
お客様の期待以上の喜び・満足」を求めてCS運動に取り組み、お客様からの反応はエピソードのリポートと云う形で各店から社長の元に届けられ、1,000ケースに届いた。


 そもそも倫理へのきっかけは「職場の教養」であり、活力朝礼を自社に取り入れ、そのテキストを自前で作ろうという動機であったが、ようやく自分たちの言葉で語れる素材が揃い、社長が選んだ400編から社員に50票ずつ与えて選んでもらい、100編の自社編集「職場の教養」が完成した。


 何事も長く続けるとマンネリやミスマッチが出てくるもので、倫理の「易不易」ではないが、「花一輪運動」も「今日の花一輪運動」と変えて運営しているとの事。


 盛んに謙遜されていたが、倫理臭くない倫理経営ノウハウを聴かせていただいたが、これが顧客ビジネスの真髄ということなのだろうと実感した。大いに参考にさせていただくと同時に共感を覚える45分間でした。有難うございました。

2012年7月17日火曜日

31歳オートバイ一台で開業-苦節30年- 梶原 哲夫 氏


 ブログに先週のMSの講義をアップするタイミングを逸してしまいご迷惑をお掛け致しました。ここ1週間ほど長野に出かけたり、販促用のパンフやポスターを制作しなければならず、失礼を致しました。

 今朝のMS甲府市中央倫理法人会を6月に設立され、一方で明治乳業の販売代理店として300人の社員を雇用し、急成長を遂げられている梶原哲夫氏においで頂きました。既報の通り、昨夜は茅ヶ崎市南口の浜田屋さんの二階「花はん」でミニジャズコンサートと云うか手違いでカラオケ大会となってしまったイベントを報告いたしましたが、そのキーボード奏者が梶原さんです。キャリアを
お聴きする限り、どこでキーボード、ジャズとの接点があったのかはかりかねるが、これも大変な努力の賜として人格人生の幅を広げておられる一つの要因と思われる。

 昨夜もハプニングがあったが、今朝も制作されたプレゼンテーション・ツールを忘れてこられたということで、急遽黒板を使った講話となった。

講話は題のごとく、ご自身で体験されてきたことをお話になった訳で、その実際にあったことを聴くことにより勉強し、それが血となり肉となったから、それがベストだという観点から今日はお話ししますということで、始められました。

自身の人生を31歳で開業してから10年ごとの三つに分けて、その歩みをとつとつと話し始められた。起業の動機、小さな成功、倒産、再起
と目まぐるしく変わる人生に翻弄される過程で、ロイヤルホストにあった新聞広告で倫理法人会
の存在を知り、電話でコンタクトを図り、入会に至った経緯。節目節目で出会った人との関わりと運。運を味方に付けられる人格性格等々が
地味な語り口ながら、伝わってくる。起業後20年の節目で出会った倫理法人会の勉強のお蔭で2億の売り上げが今や14億になった。事業にはお金が必要だが、そのお金を自分は手にする機会を得たという幸運に恵まれたと仰るが、やはり持っておられたものを他人が見抜き、その期待に応えられたからだろうということは云うに及ばずだろう。流通と云う仕事で得られた「ペーパーマージン」(本人曰く)を湯水のごとく事業につぎ込めたからこそ今があると述懐された。

 易不易と云う言葉があるが、この言葉を胸に企業の革新を日夜進めています。これも倫理で勉強できたお蔭で得た、ノウハウですと結ばれた。 二日間御苦労様でした。ありがとうございました。でもJAZZというものをお聴きしたかった。



2012年7月12日木曜日

梅雨払い、ミニジャズコンサート   梶原哲夫氏とそのお仲間


7月の中旬に差し掛かり、もはや梅雨も終盤の筈だが、未だ今週後半からぐずぐずするそうである。そんな中、この月火は快晴の天気が二日続き、ビールも最高に旨い気候になった。

大森会長が甲府で親しくなられた甲府市中央倫理法人会の会長梶原さんとお仲間を迎えて、茅ヶ崎の駅前で梅雨払いをやろうということで会長自身が企画された催しで、20名の予想が30名ということで、にぎやかな会となった。

予測以外の事が起こるのが昨今の常識(?)なのだろう。ここでもリズムセクションの調達が不調に終わったということで、楽器はテナーサックスとキーボードの二台。ジャズの演奏にはリズムセクションがないと様にならない。その為かジャズコンサートがカラオケ大会に早変わり、何でもありの
お祭り好きの湘南人の血が騒いだのか、客席から歌手が次々と登場、おまけに手品までと、シナリオなしの出たとこ勝負の様相となった。


 この模様はホームページに詳しく掲載されておりますので、そちらをご覧ください。

2012年7月5日木曜日

幸せパワーを高める心身の処方箋 ~天地自然の幸せの法則~  阪口 由美子 氏


 今日の講師は元気いっぱいの浪速のお姫様を感じる阪口由美子さん。有限会社ヒューマンヘルス研究所の所長という肩書をお持ちで、著作も数多く出されており、多業種に渡る企業の社員の健康(心身)づくりを指導しておられる。

 健康には四つの柱があり著書「食・息・心・身の法則」に書かれている。先ず第一に「本来あるべき正しい食事の取り方」次に「本来あるべき正しい呼吸の在り方」その次に「本来あるべき正しい心の使い方・そして四つ目は「本来あるべき身体の正しい使い方」ということだそうで、これらがきちっと管理され実行されていれば、健康で若々しく充実した天寿を全うし、自然で安らかな最後を迎えられると云うことだそうだ。

 我々人間はSOMETHING GREATという創造主によってつくられた最高傑作であり、天からのエネルギーを呼吸と云う形で体内に取り入れ、大地からのエネルギーは食材によって体の中に取り入れる。いい空気と深い呼吸が心身の安らぎをもたらし、混ざり気のない純粋なオーガニック食品が体の新陳代謝を促し、健康体をもたらしてくれる。そのことは「食」という字が人を良くすると書くことからもそれが真実であるということを物語っている。

 御自身も食材をオーガニックなものに変えられて、一番良かったことは「勝手に体の内側から人間として生きている喜びが湧きだしてきて、自分の周りのあらゆる存在に感謝と云う想いが生まれた事」だと述懐された。実際極貧国の子供たちの無邪気な顔、その顔に宿る澄んだ瞳を見ると粗末な食生活しかしていなくても本物の食を食んでいれば、その食の持つ力によってこどもの瞳はキラキラと輝くものですと語られた。

 心は安定しないモノで200万回もコロコロと変わる。これを単独でコントロールすることはどんな高僧でも不可能なことであるが、食と呼吸そして身体のケアーと管理によって、それを限りなく安定の域に導くことは不可能ではない。

 人間の神経は背骨にあり、背骨の真ん中あたりを軽く上下になぜたりさすったり叩くことにおよって体の癒しにつながる。赤子を癒す時、この動作を用いる多くのお母さんの姿を想いだしていただけばその効果のほどがお判りでしょうとデモを交えてお話になった。



背中を叩いて癒しを得るパフォーマンスを
全員が行った。

どうやら効果のほどを全員が納得した様子














他単会からの参加者も加わり、久しぶりに
盛況だった今朝のMS。阪口講師の元気と
プラス思考を十分に体感できた45分間でした。