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2015年6月27日土曜日

他人の優しさと痛みを知る    講師 永田 てるじ ㈱トータル・コミュニケーション 取締役


 祖父が懐け親ですが「輝樹」とかいて「てるじ」と呼びますという言葉で始まった今朝の講演。確か二度目の来演である。先の統一地方選挙で、四年間の浪人生活の末にトップ当選を
果たされた地元茅ヶ崎市の市議会議員永田てるじ氏。四年間の浪人というのは四年前に市役所の新庁舎建設反対を御旗に市長選に出たまでは良かったが、反対派の候補者が他にもう一人おり、結果的に反対票を二分する形で、賛成派の候補者に負けたと云おう事を指す。

 議員を専業でやっていたために落選したら次の日から収入が無いばかりか、借金まで背負っての浪人生活で、其の悲哀を味わうことになった。落選の翌日からいわゆる「おわび行脚」で
地域の重要ポイントに立って、通り行く人に力不足を詫びる毎日が始まった。そんな時、意外なことに衝撃を受けたという。自分が知らない通りすがりの人が自分のことのように涙を流して、その場に立ち尽くす姿。見えない支援者に気付き、こういう人たちに自分は支えられて政治活動をしていた。それを今まで自分は気が付かなかった。申し訳ないと必死に涙をこらえられたそうだ。

 過程においても14歳年下の奥さんは二回目の選挙からせきょを手伝うようになり、前回の落選の後も何一つ文句も言わず力を合わせて助けてもらった。政治家の離婚は選挙によって沢山事例が生まれるが、我が家は違いますと。

 落選、浪人、無職というリスクマネージメントの不備から大変な目にあったが、友人議員のアドバイスで会社を造り、その一員として自分のできる事で、事業に参加して報酬を得られるように今は対処しているそうであるが、政治家は時としてライバルにもなるが、本当の友達が出来ることもあるものだなと。友人議員、支持者の皆さんの支えを実感し、自分の成長へ繋げられた四年間は貴重な体験であった。政治家は落選すればタダの人で、人が離れていくということが云われるけれども、自分の場合は全く逆で、その時にこそ友人議員や家族、そして支援者の皆様に助けて頂いて、市義会議員であるが返り咲き当選を果すことが出来たと振り返られました。



今朝の会員スピーチは和田文雄さん。茅ヶ崎の運営には欠くことのできないお一人。先日も設立以来の20年間を振り返るイベントがあったが、設立当初からの会員として、茅ヶ崎市倫理法人会の成長を支えてこられた功労者でもある。下の雑誌「PHP」が当会会場のホテルサンライフガーデンのロビーに置いてあり、その本を毎月楽しみに読んでおられるが、その中の記事の一つ「魂の筆跡」というコラムに触発されて、就寝前に5分間、一日を振り返ってその日の想いを一文字にして筆ペンで日記代わりに書いておられる話を披露された。このコラムは金澤翔子さんという書道家のページであるが、その字への想いを母の泰子さんが書かれている。如何にも和田さんらしい実践報告だと、倫友の皆さんは感心しておられた。






会員スピーチで「魂の筆跡」のページを見せながら、
ご自身の実践を報告される和田さん
今朝は盛りだくさんのプログラムが行われました、その中の一つ、6月に誕生日を迎えられた方に
花束が贈呈され、エイチアイ証券の大船支店長西原新伍さんが来場され、受けられたが、これを
機会に、モーニングセミナーへの出席の回数を増やしていきたいと語られました。


 会念願の一つであった相模の国一宮寒川神社さんが入会され、当会の窓口になる広報部門の長を務められる権禰宜前島正さんが入会のセレモニーに参加されました。神道と倫理法人会は相通じるものがあるのは衆目の一致するところである。

入会のご挨拶をされる寒川神社の権禰宜前島正さん

倫理法人会の会員馬バッジを背広の胸に付ける朝倉会長



2015年6月10日水曜日

へぎ屋のSENSE OF WONDER    講師:小林 照夫 氏 株式会社トータルソリューション 代表取締役


 今朝の講師のお話にはビジネス面でこころを動かされた方々が多かったのではないかと思います。市場から無くなって久しい木の弁当箱と云うか折り詰め容器と云うか、そういうものが時代の変化によってふたたび陽の目をみようとしていること、そしてその背後には自然というものに感性を向ける一人の男のロマンが有ったという驚きである。

 お招きした講師は一般社団法人自然流の会の専務理事を務められる小林照夫さん。倫理法人会の皆様には飛騨高山の太陽の家を宿泊体験して頂いたことがあるが、今そこの実質的なお世話をされている専務理事である。筆者とは筆者がそもそもこの一般社団法人を設立に直接参画し
飛騨高山市の二番目の一般社団法人を造りにいったというところから始まる。その後、二転三転し、現在は小林照夫さんが切り盛りされているが、筆者も縁がなくなったわけではないので、その運営には関わりを持たせて頂いている。

 やっておられるビジネスを拝見していると倫理法人会の活動と相乗効果が期待できる部分が多分にあり、是非、倫理法人会へ入会し、コラボが出来ればとお誘いしている。

 余談はこのくらいにして本題に題名のへぎ屋の「へぎ」と云う言葉に戸惑われる方も多いと思うが、これは辞書を調べると「薄くはぐこと。また、薄くはいだもの。特に、物を包んだりするために木を薄くけずったもの。」と説明されている。木の幹を薄くはいだ板で弁当箱を造るその材料を造る人の事である。Sense of Wonder は「感動」のことであり、Wonderfulは感動が一杯、即ちFull of Wonderということである。

父親が国税庁の役人の家庭に生まれ、
自分のやりたいこととは違って銀行員
になれと云われてなった銀行員でも一流を
極めながら、心の底でその世界に馴染めず
、銀行員からの離脱を常に考えていたと
いうことで、父親の死がきっかけとなって、
退職し、「ぽけっと団信」なる住宅建築
保証システムを開発、独立したとのこと。
施主が工事中に死亡した際に効果がある
保険で、売れると思ったが全然売れな
かったそうであるが、東日本大震災で火が
点いたそうだ。


1961年に担任の先生に満天の星空を
見せられ、これは世界中の人が見ている
光景だ。自分は宇宙と一つながりの存在
なのだと思い当たる。その時の印象が
今日の根っ子にある。感動が無ければ
夢などあり得ない。知ることより感じる
ことの大きさは、それが力になるという
点で大きな違いがある。




今、様々な試行錯誤の末に、森林整備ボランティアに明け暮れていますということで、具体的な事例の説明が行われた。3Dスキャナーで定点観測した森の樹木の状況をコンピューターに入れて、山に生えている森林資源の測量を行ったり、神奈川県に隣接する上野原市と結んで、間伐材の有効活用の運動を興し、国からの助成金を得て、間伐材の商品化を進めている。上掲の写真に写っている器は杉材で作った食器であるが、これをプラスチック製品の代替品として大手の弁当供給会社へ提案しているとのこと。上野原市は資源の有効活用と雇用の促進の面から市長自らが大号令を掛けて、応援をされているそうだ。近い将来、食品売り場や弁当売り場からプラスチック製品が無くなり杉の無垢材のへぎ材による弁当箱や器がとってかわる時代が来るかもしれない。
 子供の時の想いが、知らないうちに自分が本来やりたかった仕事へと導いて呉れた。これは探しても探せない分野の話かも知れないと小林講師は語られたが、運命は自ら招き、境遇は自ら造る、いわゆる運命自招の第三条に通じるお話でした。

【会員スピーチ】三ツ谷 英剛 氏

 今朝の会員スピーチは半年前に入会
された朝日生命保険の茅ヶ崎営業所所長
の三ツ谷さん。入会して変わった二つの
効果についてお話になりました。

 1.朝礼が変わった
  保険会社独特の決められた朝礼に
  加えて、個々の成功事例、失敗事例
  を全員の前で話してもらい、皆で共有
  することにしたら、人前で話すことに

  
  抵抗が亡くなったばかりでなく、一人一人の話しの幅が拡がり、営業活動に役立つように
  なった。朝礼でチームの活性化が図れた。
 2.子供との触れ合いの時間が生まれた
  仕事柄、夜が遅いので、子どもが寝ている時間にしか帰れなかったが、朝起きをするように
  なってから、目覚ましを三つ掛けて寝るうので、鳴ると子供も一緒に起きるようになっ  
  て子どもとの対話の時間が生まれ、家庭内に和が生まれた。

ということで夜がが遅いからと言って、倫理を敬遠することは全くないですね。むしろ其のお蔭で、新しい効果が期待できますねと締めくくられました。





2015年6月6日土曜日

男は度胸、女も度胸  講師:(一社)倫理研究所 田中 範孝 参与  2015年6月3日(水)




  前夜の幹部研修に引き続き、と言うよりも5月29日(金)から続いた田中範孝参与シリーズの最終日と云った方が適切ではないかというべき今朝のモーニングセミナーであった。倫理研究所の出版部門を歩いて来られた田中講師は今、参与となられ、ここの所講演活動で主張が増えたと仰っていた。すでに、藤沢の倫理経営講演会で、その佇まいに魅了されていた我々は倫理指導受講者を5名も抱えて、この日を待っておりました。

 1948年鹿児島の出水市生まれという
ことから67歳。子供のころ側頭部を野球の
バットでなぐられ、その影響で言語障害が
出たということだが、それを勇気を持って
万人幸福の栞の輪読を読むことで克服し、
講話で生活できるまで倫理運動のスペシャ
リストとしての道を歩まれて来た。
 朝起き、単会のMSの準備、スピーチの
三冠王を60歳のおばさん会員と争奪戦の
結果、取り、倫理活動にのめり込んでいき、
言語障害がなくなったが、ここのところ少し
それが再び現れ出したと告白された。



事実、講話の言葉が先般も少し聞き取り
にくいところが出ていたが、ご本人も心配
のようだ。

昭和41年の富士研修センターの第一期生
として、一社倫理研究所に入所、倫理の
世界にどっぷりと浸かって来られたとのこと。

今朝のテーマは「男は度胸、女も度胸」と
いうものであるが、実際後で取ったメモを
本にブログに纏めようとすると、これが
なかなか難しいことに気が付いた。
万人幸福の栞の記述を引き合いに出されて
のお話だったが、話の連続性が無く、
それでいて話に引き込まれてしまうという
誘惑にはまってしまっているという体たらくである。

 昨夜もご子息の病気からの奇跡的な
回復についての話があったが、今朝は
ご自身の身に起きた超常的な体験に
ついて語られた。
それは42歳と40歳のご両親の末っ子
として歳の離れたお姉さん方に
可愛がられて育ったが、やがてその
お姉さんが嫁ぎ、身ごもり、出産のために
里帰りして来た。
そして、考えられない程の難産に
遭遇した時、お母さんが仏壇の前で
「仏様、どうか娘の命を差し出しますから、
生まれてくる子供だけは助けて下さい、
一切の罪を消してくださいと祈った

(祈誓)ところ、庭先につながれていた愛犬のコロが鎖を切って床の間に駆け上がると踵を返して、表に飛び出して、国道を走る車に飛び込み、轢かれて、まるで身代わりに自分の命を差し出すようにして死んで行った。庭先に墓を作り、その横に八朔の木を植えると、その樹が成長し、やがて実をつけるようになり、毎年それを家族は食し、その御霊を偲んだという。

 まことに女性は度胸がある。これは男には絶対に真似のできない性である。苦難は幸福に入る門であり、チャンスへの扉である。ということで、栞29ページから31ページの意義を語られた。

 余談であるが、田中参与は新世6月号の生活相談室の中で、子に対する親の愛を「何も求めない、責めない、強いない。ただ涙の念願があり、血の祈誓があるだけ」と書かれています。

昼食会で、聴講者の感想を聴かれる田中参与
このあと、先に5名の倫理指導をこなされた。


朝食会も何時もに比べて人数も多く、盛況でした。有難うございました。

次期会長の照井幹事と関次期県会長

鎌倉市倫理法人会から石渡会長、根岸幹事、蔵多会員に
参加していただきました。