go to home page

2012年6月27日水曜日

とり戻した絆 すべてに感謝   田中 太郎 氏




今日のMSは当会の幹事でもある株式会社リードアセット(不動産業)の取締役でもあり、アチーブメント株式会社と云う人材教育会社の関連のプロスピーカー(社会貢献を目的に講演活動を行う講師)でもある田中太郎氏である。自身の幼少からの特異な体験から今に至る過程で得られた人生訓をアチーブメント流の話術で熱っぽく語られた。

一番好きだった父親への思慕が、物心つき自分の境遇の特異性によってもたらされた人並みとの大きな違いに気付き、厳しい現実と直面した時、それが憎悪に変わり、父親の否定に発展し、兎に角、「貧乏はいやだ」の一心で、30歳までにマイホームと結婚を目標にしゃにむに働いて、それを手に入れたまでは良かったが、離婚と云う結末に至り、物心両面で満たされるということにはならなかったばかりか、任された営業部門の全体の売り上げ達成と云う人を使って物事を成し遂げるという職責の全うは果たせず、苦境に陥った時に巡り合ったのがアチーブメント株式会社の人財育成プログラムであった。

自分の生き方に決定的に不足していたもの(人生理念とか人生ビジョン)に気付いた時、企業にとってそして組織にとって必要なものは何かに気が付き、ブレークスルー出来たと云われた。企業とは何ぞや、どういう目的を以て出来たかそしてそのことが人道に照らして意義のあることかどうかと云うことが柱になって企業は社会に存在する。

この過程を経て、物心両面で充実した人生とは何かと云う課題に行きつき、今日の自分がスタートしたということである。それが実体験と云う経験を経て実現できたということはタフな精神力のなせる術かも知れない。それも幼少期、少年期、青年期の実体験で養われて来たモノであることは言うまでもないだろう。

その後、父親との劇的な再開と和解、養護施設時代にお世話になった先生から贈られた「ほとす」と云う小冊子。それぞれが子供に対する溢れんばかりの愛情に満ち満ちていることに気が付き、現代の深刻な社会現象ともいえる親による幼児虐待や放任や劣情への挑戦を決意されたと語られた。

最後に一言、最初から一言も触れられなかった生みの親(母親)にも、「今自分がここにいられるのはあなたのお蔭です」と結ばれた。

早朝から、非常に重いお話をプロスピーカーからお聴きした。


プレゼンテーションはお手の物。立て板に水を流すがごとくの語りは一分の隙もなかった。













青森県は弘前市倫理法人会の会員である
三上美和子様が、仕事で東京へ来られた
機会に、茅ヶ崎市の倫理法人会のMSに
出席されました。

2012年6月21日木曜日

基本・原則の習熟度を高める。そこに成功がある   大森 洋次郎 氏


今朝のMSは地元プロサッカーチーム、湘南ベルマーレの執行役員営業本部長の大森洋次郎氏を迎えて「プロ選手から見た基本の大切さ」というテーマでお話をお聴きしました。

ベルマーレの役割は地域に根差したプロチームなので、地域社会、地域の人々に元気や希望を与えること。そして活動を通じて地域に役立つ人材の育成であるとお話になった。プロとしての目的は試合に勝つこと、強いチームを作ることであるが、その過程に置いてクラブ経営は人材育成・人間形成の場でもあるとのこと。勝てるチームとは基本そして原則が極めて高いレベルで消化熟成されたチームであること。

ベルマーレ平塚の誇りでもある中田英寿選手の例を出されてお話になったが、プロの中で成功する選手、そうでない選手の差は、目的を以て練習をしていたということに他ならないのであって、ベルマーレに入団した時からイタリア行きを念頭にインサイドキックとウエイトトレーニングをフィジカルコーチの指導に逆らって続け、そして成功した。正に目標設定能力とプロセス管理に長けていたという一点に尽きるのではないかということでした。特別な天才でも才能が豊かでもなかった選手であると観ておられるということだ。

日本のサッカーは今やプロ野球を凌ぐほどの隆盛を見せているが、それは野球と云う世界の規模がサッカーの規模とは比べ物にならないくらい小さいことに起因している。国連に加盟する国の数よりもFIFAに加盟する国の方が多いという現状だそうだ。

しかし、日本のサッカーの隆盛の礎は1960年ドイツからデットマール・クラマーというコーチを招いたことを契機に、彼のアドバイスを取り入れ、組織的な育成のスタートが始まった。日本がワールドカップ出場の常連国となりアジアNO.1と云われるのは本田や香川と云うタレントが出てきたからではなく、組織的な育成ということがなされて来たことにある。要するの目的を達成するためには何をしたらいいのかという事が具体的な方法論で実践されてきたことによる。

幾つかの例を出されて、目的を叶えるためにはどうあるべきかと云うお話をされたが、このことは事業にも人間の人生にも相通じることで、そういう意味で、モノの見方を整理する貴重な45分間であったと思います。

サッカーファンの一人として、湘南ベルマーレの復活と成功をお祈りします。有難うございました。



大森会長が倫理の講演で出張中の為、石田副会長が

恒例の朝の挨拶を行いました。











2012年6月17日日曜日

今、国会でどのような議論がなされているか?  衆議員議員 阿部 知子 氏


今朝のMSの講話者は衆議院議員で小児科医の阿部知子代議士。地元選出の国会議員で、テレビ、メディアでの活躍も目立つ女性議員。この湘南茅ヶ崎市とは徳洲会病院が関東進出の橋頭保として第一号店(病院)を茅ヶ崎に出した。「命だけは平等」という会のコンセプトに基づき、当時の
業界の常識ではなかった「誰でもいつでも、土日でも診療が受けられる病院」としてデビューをしたけれど、既存勢力からは大変な抵抗を受けたが、今では医療業界の常識を変えた行動だったと自負をしていますと語られた。

地元選出の国会議員とは党派を超えた結びつきがあるそうで、河野太郎、浅尾慶一郎代議士らと「原発ゼロの会」を結成し、共に活動したり、党派を超えて同じ価値観で結びつくというお話は意外性を感じ、興味深かった。今の政党、政治の実態の一端を伺うことが出来た。

ご自身は小児科医というキャリアがバックボーンにあり、活動の軸足を「人道」に置いておられるとのことで、特に重点を置いている課題について持論を述べられた。

まず、社会問題化している児童虐待の問題。これは国の存亡に関わる一大異変であり、この問題を捨て置いて国の健全な発展は無いという考えには同感である。そしてその裏には、束の間の繁栄に酔いしれ世界の流れに気が付かなかった日本の産業界、経済界、政治の責任がある。産業構造、生産構造、経済構造が従来の雇用を生まなくなり、人を鍛える場所=職場というものが減少し、貧困家庭が生まれ、それは教育機会の不平等を産み、その構図が何代も続かざるを得ない社会、即ち敗者は永遠に敗者であり、勝者にはなれないという社会通念の蔓延に発展し、活力のない社会、国に行きつく。かって日本人の美徳と云われ世界から尊敬を集めた「人を思いやる心」即ち「他人愛」というものを失ったこの現実をどう元に戻していくか、これが日本人の最大のテーマであろう。

先日も幼児の臓器を提供し、幼い子供の命をあきらめざるを得なかった親御さんの談話が新聞紙上に掲載されていたが、その命を授けられた親や子供はそのことの大きさにこれからどう対応していくのか、それともそのことを忘れ去り、自分すら社会に貢献できない人間になるのか、命を呉れた人の分まで社会に貢献していくような人になるのか、見えない話であるが、関心を持たざるを得ない。阿部先生の話によれは幼くしてなくなる子供は亡くなる時目に涙を浮かべて死んでいくそうだ。その涙は自分を産んでくれた両親の行く末を心配して流す涙ですと断言されていた。

今起きていることを直視し、その原因を見極めて、対処する。人間であることの誇りが感じられるのは他人に何かを分け与えられた時であり、国会議員は国会議員の立場で、一般庶民は一般庶民の立場で、社会の為に、人間社会の為に出来ることをやっていく。そのことは正に倫理の実践に他ならない。国会議員ももう一度日本創生を志し、国を変えていただきたいものである。



2012年6月7日木曜日

ひとつながり  法人局普及事業部 高橋 哲也 氏


今日は会のスローガンとなっている「日本創生」に向けて、草の根(会員一人一人)から発信して日本を変えていこうというお話を高橋先生より頂きました。その根本には自分が変われば他人は変えられるという倫理の基本理念があるわけで、人の心の在り方、そしてその伝播力というものを理論的に解説して頂きました。

我々は倫理という心の勉強をしているのであって、その一点であり、そのことの重要性を勉強していると云っても過言ではない。目に見えない、何処にあるのかよくわからない「心」であるが、なんとなく見えるのも心であり、それは人の言葉や表情、声のトーン、態度、顔の色つや,体に現れるものであり、それはやがて人相や口癖、性格、健康にまで影響を及ぼし、さらにやがては周り、環境、境遇、運命にまで力を及ぼすことになる。苦難とは自らが招くことであり、言い換えれば他人が社会がその在り方の不自然さを教示しているとも云える。

宮崎県の都城市の会員企業の話を例に出して、伝播力の凄さをお話になったが、それは「はい」の一言の凄さのお話しであったが、その前にそこに「こころ」がこもっているかいないかのお話しでもあった。道というものは型にはじまり型に終わると云われるが、型を覚えてもそれが自分のものにあるかどうかはその後の鍛錬次第だろう。たった一言「はい」という言葉を発信するにもそれが伝わるかどうかはその言葉に心が籠っているかどうか、発信者の意思が通っているかどうかだろう。

従って、MSの勉強もただ参加するだけでなく、そこで何かを掴みとり、本気で自分の行動、生き方の中で消化していくことの大切さ、そしてそれがもしかしたら人を組織を社会を国を動かす力にもなっていくことを改めて認識した次第です。ありがとうございました。


今日は新会員の認証式で、㈱リードアセットの田中太郎氏の紹介がございました。











会員スピーチは作詞家としても高名な㈱山上工務店の山上喜孝氏。懐かしい童謡をバックに聖路加病院の日野原先生の事例を紹介され、長寿のヒケツということで、長寿の人に共通の特徴があり、大いに興味をそそるお話しでした。