go to home page

2011年8月27日土曜日

破約失福 創業から消滅までの軌跡 萩生田 博文 氏


 今日のMSの講師は県の倫理法人会の事務局長萩生田(はぎうだ)博文氏、分科会で事務局の会議室を訪れた時にお目にかかる方である。平塚で米穀商の次男として生を受けられたということからこの茅ヶ崎とはまんざら縁のない方ではない。
 今日のお話は養子縁組で嫁がれた家の栄枯盛衰とそれが何故生じたかを淡々とお話になったが、それはご本人にとってはるか「過去」になってしまったからだろうと思われる。それといま一つ、付け加えるならば倫理を勉強されてきたからだろうと思われる。
 高度成長期にハングリー精神一つで這い上がり、脱税をしてぼろもうけをした嫁ぎ先の義母、そしてマルサによる摘発と衰退そして崩壊・消滅まで、その背景からやり口までそしてその事件を報道した新聞の切り抜きまで、あまりにもリアルすぎてドラマを見ているようだ。そこで語られたのが企業にはなぜこの会社が存在するのかという理念の欠如、裏返せば納得できる企業理念がなかったというより、個人商店がそのまま企業になってしまった故の不幸があった。従って、企業はその成長と共に世間を受け入れ世間に受け入れてもらうという経営者としての基軸がなかったこと。それを考えるインテリジェンスがなかったことが致命傷だったことを物語っている。

 倫理にはたくさんの書籍があるので、それを是非読んでほしいと最後に結ばれました。
 尚、今回新会員としてインテリアライフワークの神谷久則社長が入会され、その入会式が行われました。