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2010年5月26日水曜日

人・夢・使命感、これが我が人生の糧


 今日の講師は技術系の方であるが、若くして世俗と交わり、以外に器用な生き方をされている星野さん。本業はキャドシステムの販売とメンテナンス。しかし、この業態が今や大きな曲がり角に来ていて、かってのような収益性は殆ど崩壊状態だということだ。PC関連の進歩と低価格化そして無料ソフトの普及が大きな原因だそうだ。
 そんな中、6月から建設会社の役員に入られるということだが、その会社はバブルで儲け、それがはじけて大損し、休眠に追いやられたが、オーナーは19年間地下室の工法開発に没頭して「いつかは」と夢と希望を持ち続けた斎藤さんと仰るそうだ。一言でいえば人に感動し、夢に共感し一緒にやることになったということだが、そこにはキャノン時代から培ってきた「特許」の肝を知リ尽くしているという計算も働いているようだ。開発された工法特許は専門的に何処からも浸食されないほど鉄壁なモノのようだ。
 特許は取ることが目的ではない、それを守ることが目的だということだ。それほど一旦、公開されれば、それに抵触しない方法を考えることは専門家ならさほど難しいことではないそうだ。従って、特許はそういう余地を残さないレベルであることが大切だと仰る。自身の出身のキャノンとソニーはその世界戦略が整っているがゆえに、知的所有権で莫大な利益を上げていることはよく知られている。
 地下室付きの住宅が建築基準法が緩和されても普及しなかった理由が提案側の都合であったところを打破することで、ブレークスルー出来る見通しが立ったとか。自身がこのビジネスに力を注ごうと決意したのは、本業の範囲内で、今までの営業資産が活用できること、特許ということに専門的に関わってきたこと、そして事業の社会性だということだ。

2010年5月21日金曜日

地域に活きる信金の経営とは


 今日の講話者は地元平塚市に本店がある平塚信用金庫の理事長石崎明氏。講話のテーマは「私の信用金庫経営」ということで、地域に生きる信用金庫とマーケティングの在り方をお話になるものだろうと期待して席に着いた。出世者は41社56人ということで、15人ほどは平信の関係の方々が来られていた。聞くところによると、600人ほどの大所帯である信金では若手が理事長の話を直接聞けるという機会はなかなかないそうである。
 地域マーケティングを標榜する信金のキーワードは「三つの繋がりを大きくすること」だと仰る。それは次の3つ:
 1.お客様との
 2.部下(社員)との
 3.社員同士の
信金として「至福の言葉」とは「平信のお陰で今日のわが社がある」とお客様から後々言ってもらえることである。従って、お客様のニーズに合った提案をして喜んでもらえるかを常に念頭に置きながら営業活動を行うように指導している。風通しのよい社内、部下の行動が把握でき、適切な指示、指導が出来ること、組織が組織として正しく活動出来る状態に造り上げること、そのためにリーダーの心得として幾つかの項目を列記された。それによると;
 1.ビジョンを持つこと
 2.正しい判断が出来ること
 3.目標達成に導く指導力
 4.困難に正面から当たる
 5.人前でしっかり話が出来て、人の心を打てること
 6.常に新しいことにチャレンジする姿勢
 7.自分を冷静に見つめなおすことができる
 8.常に経営理念に沿った判断を心がける
 平信は二年後に創立80年を迎える。そこで、世の中に「長寿企業」というものがあるが、その共通点はというと、次の三つであり、皆さんの参考にしていただきたいと締めくくられた。
     ◆本業に専念している
     ◆身の丈経営をしている
     ◆従業員を大切にしている



2010年5月19日水曜日

人は自分のことになると倫理の教えを忘れるものだ!?


 「過去は変えることができません。どんな心配事、悩みであっても忘れなさい。そして明朗、愛和、純情(すなお)に前向きに喜んで働きなさい。それが全てを解決します」と倫理の道を説かれた深澤参事。自身も茨城の土浦で通信機器の販売や施設工事の事業を展開されている。昭和60年に会社が倒産の危機に瀕した時が「倫理」との初めての出会いであったという。企業というものはトップがだめになったらダメになるという経験を自分自身がした。そして倫理を勉強し、倫理を中心とした会社の経営をやることにより窮地から脱することが出来た。倫理を全部の人が実践出来れば、それ以上のことはないのであるが、世の中それが出来ないようになっている。全部が成功したら「成功」はあり得ない。失敗する者が居るから成功する者が居るというのが世の摂理である。これは世の中の現象全てに相通じることである。従って、思惑と違うことが起きてもそれに執着することは必要ないわけで、すぐに切り替えて前向きに行動していくことが大切だ。そんな世界観というか人生観というモノが一番大切である。自分のミッションは何か、それが判った時、世界が変わって見えてくる。モノの見方、考え方の根本をご教授いただいた。
 人生のベテランらしく、洒脱なお話はモーニングセミナーという片苦しい場をなごませ、私たちの頬もいつになく緩みがちな45分間でした。有難うございました。

2010年5月14日金曜日

「自然との共存」、それを実践すれば世界が幸せになる


 ここのところ水曜日が出張や主催行事でモーニングセミナーに出れないので、今日は金曜日、平塚市倫理法人会のモーニングセミナーに出かけた。勿論、今日のセミナーの講話の内容も講師も知る由はない。ところが、会場に行くと、何となくざわついている、受講者の数も多いようだ。その原因はどうやら今日の講師にあったことが、時間が経つにつれて判ってきた。講師席に妙齢の女性が座っておられた。存在感のある素晴らしい「品格」をお持ちの方である。
 その方は有機ハーブティーの専門店を経営されている有限会社ハーブマルシェの代表越智しのぶさん。有楽町のイトシアの地下にも二号店があるそうだが、茅ヶ崎を第一号店として起業された。今や有機ハーブを原料として化粧品会社や薬品会社、食品会社等へ供給するビジネスも増えて来たようで、順調に経営は推移しているとお話になった。ご自身は逗子市のご出身ということで、幼いころに自然と戯れて育ったことが、どうやら今に繋がっているようだと説明されたが、ここに至るまでの自分の歩んできた道を転機となる出来事を織り交ぜてお話になった。ANA勤務時代にハイジャック事件が起き、お世話になった機長さんが無念の殉職をされたこと、その時、鉄に閉ざされた中で自分の人生を続けていくことと自分の信条の中で、感じた違和感が退職へ導き、二転三転してフランスの有機ハーブ製品メーカーとの出会い、そして決断を促した山の頂上からみた虹、自分の周りで起きた出来ごとがすべて今の自分へと結びついているように思われ、運命的なモノを感じている語られた。自分のミッションは「自然との共存」であり、有機ハーブを食してもらう人が増えれば、それを生産する農家が潤い、それを栽培する土が潤い、環境が改善される。このことを実践することは何一つ悪いことがない。オーガニックが人間に良い、環境に良い、地球に良いという好循環が生まれる。その信念で、事業を進めていきたいと力強く語られた。
 午前中に大きな商談があるということで、朝食会に出ずにお帰りになったが、もう少し近いところでいろいろと話を聞きたい者にとっては心残りでした。しかし、刺激的なモーニングセミナーでした。有難うございました。茅ヶ崎でも是非、お呼びしてお話を聞きたいものと思っております。

2010年5月7日金曜日

人の心はありのまま自然そのものであってほしい・・・


 ここのところ連休や仕事の関係で倫理法人会へ出席出来ない。講話者の皆様にはブログに掲載できないので、申し訳なく思っております。お許し下さい。
 仕事の関連で中部地方へ行って参りました。このブログには地元の寒川神社が頻繁に出て参りますが、この出張で訪問したのが、10数年前に寒川神社が新装改築された時、木曽からヒノキ材を一括納入した勝野木材。木曽では十分な材料が集められず、全国の心当たりに当たって入手されたそうだ。紹介していただいたのが近所に住む伊藤さん、御親戚が木祖村の村長さんということで、ご紹介いただいた木材会社が寒川神社と繋がっているとは誠に奇遇である。
 さて、亀山まで出かけたので、途中鈴鹿で降りて椿大社へお参りした。ここは親しいプロゴルファー寺島誠志さんがいる三鈴カントリーの脇を通って行くので、慣れた道。山の中にある神社なので、平野にある寒川神社とは趣が違い、水音と静寂さが神社の神々しさを演出している。ここは「伊勢の国一之宮」とある。驚いたのは経営の神様松下幸之助翁が頻繁に参拝され、神社を寄付したり茶室を寄贈されていることである。筆者も松下幸之助翁の教えを元に活動している「理念と経営」の愛読者の一人であるが、これも何かの「縁」。これを機会に新しい「縁」がまた生まれるかもしれない。