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2010年8月26日木曜日

喜んで普及する

 今期最後のモーニングセミナーが行われました。8月末で今期は終わり、9月1日から新年度、それに伴い会長以下の幹部人事が決定した。そんな中、三年間会長を務めた入村一夫氏が任期満了で退任し、大森猛氏が新しい会長職に就かれた。
 普及が停滞する中で、今回の講師は県の普及拡大委員長の河村氏とは皮肉なめぐり合わせであるが、辞めるところがあっても数が減らないということは新規加入もその数はあるわけで、何も努力をしなかったわけではない。現状維持を最低守るためには10%程度は新規開拓を加えていかないと、退潮傾向に何事も向かうという定説が厳然とした事実であるということがビジネスに携わる人間には常識であるが、案外それが出来ない。
 耳に残った言葉を四つほど、
1.モーニングセミナーに来ているだけで満足しているのでは?
  聴いていいと思ったらすぐ「実践」する。
2.企業はすべからく創業時からダウントレンドになる
3.仕事を長く続けること、その仕事を好きになること、これが
  人生最大の喜び
4.MSに出てこない会員のところを回ったか?そこで何が
  起きているか見、聴き、感じ、何かをしたか?
この中に、明日から役立ついくつかの行動指針がある。

2010年8月20日金曜日

人生に目的のない人が大多数になった世の中の行く末


 大げさなタイトルになってしまったが、8/18のMSの後、稲村ガ崎の石橋一魁先生のところにお邪魔してお話を伺ったときに言われた言葉が印象的でした。今の日本人に「あなたは幸せか」と聞けば八割がた「はい」と答えるだろうが、それは一億総白痴化減少そのものである。この国の将来が描けるのか、国民がどうしようとしたいのか、それに対して今、自分はという考えるかという質問に対する答えにはなっていない。自分の今が良ければ良しと皆が考え出したら社会が国が持たないということではなかろうかという話だ。
 長い歴史の中で受け継がれてきたものはほとんどが失ってはいけないものだろう。それは残されてきた理由があるからだろう。しかし、それを簡単に捨ててしまう習慣は、与えられることに慣れた今の世代には当然のことのようだ。怖いことに習慣は人格(国民性)になる。
 先生はこの春から金沢大学で教鞭をとっておられるだろうが、その講義のテーマは「人間にとって一番大切なもの」という人間の根幹に関わる問題だそうだ。講義がおわると学生からリポートが提出されるが、それが一冊にまとめられていた。内容を見る限り、学生には役に立っているようだ。問いに対する答えはいろいろとあるかも知れないが、先生の答えは「(他)人にたいする愛」ということではないだろうか。

2010年8月18日水曜日

成功するNPOと成功しないNPO


 自身もNPO法人の立ち上げや運営、更には社団法人の設立等にかかわってことから、今日の講話者である湘南スタイルの藁品氏の話を大変楽しみにしておりました。そして発足間もないのに立派な実績を上げておられることに、更に驚いた。NPO仲間は沢山おられるが、その成功に関われない原因は何なのだろうかというところにも大いに興味があった。
 2005年までは洋服の仕立てを中心にした洋品店を十数ケ所経営しておられたそうだが、自分の思いとの間のギャップが、廃業、NPOの道を歩ませたと語られたが、ある意味では事業の将来性を見極めて、決断されたのではないかと思うが、「地域のため人のため」という理念や活動のフィールドを「食と農業」に求められたセンスの良さに通じるものかも知れない。
 人が困っていることに的を絞り、行政を巻き込み、三方良し、いや四方良しというビジネスモデル(?)には目の付け所の正当性を感じる。聞いている内に自分の事業と関係ないところでNPOをつくり実践するということが「成功の鍵」の一つではないかと思えてきた。どうしても自分の事業という背景があり、その延長線上で作ったNPOは自己の利害という尺度が強く働くためにいろいろな問題を引き起こしてしまう。そのことを判って、最初から対処されているようで、その辺りの舵取りも見事と言える。弱者への厳しさも一方ではお持ちのようで、ここらあたりもすごいと思いました。
 時間がなく、もっともっと聞きたいことが山ほどありましたが、今度はこちらから飛び込んでいく番かもしれませんね。

2010年8月13日金曜日

倫理経営と稲盛流経営哲学の共通点

先般、ゲストで平塚市のモーニングセミナーを拝聴する機会があり、その時の講師が高比良聡さんでした。工学部を出た異色のコンサルタントで、自分の略歴を話されたが、自分の中で一貫して流れるキーワードは「改善」という言葉だと仰ったのを覚えている。そして自分の力も他人の力も今という時点で測るなとも。人間は常に「伸びしろ」があり、今できなくとも数時間の後に、数週間、数日後に出来るというものだ。だから、兎に角受けて、それから考えろとも。
 氏は京セラの関連会社のコンサルタント会社に在籍され、稲盛イズムを勉強されたので、それと倫理の融合がテーマとなっている。

人生・仕事の成果=①考え方x②熱意x③能力という公式があるが
先ず大事なのは①考え方で、この順序が大切なのだと。 

組織はいずれにしてもその組織を支配する価値観によって制御されており、その意味でカリスマ経営者の存在は組織を躍動させる大きな要素になる。我々中小、弱小企業においてこのことは一層強く必要とされる部分である。倫理や他社の成功例を勉強してもそれを自社の経営理念と融合させて、自分の言葉で社員に語りかけられる経営者でありうるかどうか。その辺りが、今一歩、我々には必要なのではないかと、感じたモーニングセミナーでした。