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2012年5月30日水曜日

寒川神社清掃奉仕


 当会恒例の寒川神社清掃奉仕を行いました。新鮮な空気と森のひんやりとした冷気が肌に心地よい季節です。境内は木々の花の季節が終わり、結構落下物が多く、汚れておりました。これだけ木々が多く参拝する人も多いと、掃除をしても掃除をしてもということでしょう。今朝も神官の皆さんが別の場所で掃除をされている姿を拝見しました。

 どんな場所でも清掃は気持ちのいいものです。終わった後は心の中が掃き清められたような感じがして、嬉しさがこみあげてきます。最近では竹箒を持つことはこんな時ぐらいとなってしまいました。そうそう「箒」という言葉すらも死語になりつつあるようです。終戦生まれの筆者にとっては「箒」と云う言葉は特別の意味があります。子供の頃、器用な親父が自分で製作機械を造り、棕櫚の毛で家庭用の箒を作っては問屋へ納めていたことを思い出しておりました。箒で子供の頃、食べさせてもらったという記憶です。両親に「感謝」、「合掌」です。

 清掃奉仕の模様はホームページに詳しく掲載しておりますので、ご覧ください。

2012年5月16日水曜日

あいさつと掃除で社風を磨く  山崎 貞雄 氏

これは大森会長です。

恒例の「今日は何の日」で始まった会長挨拶。今日は松尾芭蕉の「奥の細道」にちなんでつけられた「旅の日」ということで、その経緯を紹介、そう言えば我がトヨタ車の社載ナビも「旅の日です」と云っておりました。


 MSの講話に入る前に新入会者の紹介が行われ、会員証が手渡されました。

 ご入会頂いたのはエイチ・エス証券株式会社大船支店の西原新悟氏。九州から転勤してこられ、入会されたとのことであるが、九州時代に、すでに会員になっておられたそうで、ベテランのようです。



 若手の会員が増えるのは本当に心強い。それは他単会のMSに 出てみると良くわかる。会を引っ張っておられる方々は40歳代が結構おられるのだ。茅ヶ崎にもそんな時代がもう直ぐ来そうである。
今日の講師は県の相談役で株式会社ニッコーの代表取締役会長の山崎貞夫氏。熊本の八代生まれで生家は豆腐屋だったとのこと。人工4000人のエリアに当時三件の豆腐屋があったそうで、当時の写真や今の故郷の写真を見せながらのお話だったが、我が故郷の風景よりも昔をたくさん残した田舎であった。

家業の豆腐屋を手伝った幼少時代、父との関係は親子でなく、親方と弟子のような徒弟関係と云った方が正しかったと述懐されたが、その体験こそが起業された会社の理念に色濃く反映されているとも語られた。

上京後、紀文に就職し、その社風や企業理念の薫陶を受けて、昭和59年株式会社ニッコーという冷凍食品の製造会社を設立された。紀文での経験が礎となって、今の会社の理念や規律、社風等が出来上がったとのこと。「感謝即実行」などはその典型の一つ。学は真似るから始まる。

社風は一将(社長)の影と云う言葉を教えていただいたが、うまいこと表現したものだ。社長が変われば会社も変わる。会社の大きさは社長の大きさに比例する。社長以上に会社は大きくならないなどと云う言葉と同じことを意味しているのだろう。

挨拶の練習、笑顔の練習、トイレ掃除、これらを繰り返し繰り返し行うことによって人と人の絆が生まれ、社風が変わってくる。続ければ段々と人の目にも留まり言の葉に昇り、それがブランドとなり社風となる。いい会社への巡礼の道筋が引かれている。ありがとうございました。




2012年5月10日木曜日

試される人生これがよい   講師 遠藤 就子 氏


昨夜の倫理経営講演会に引き続き、栃木県那須塩原の有限会社日東タイヤ専務で倫理研究所の法人スーパーバイザーを務められる遠藤就子さんを招いてのモーニングセミナーが行われました。会場は昨夜遅くまで勉強会が在ったにもかかわらず27社の参加があり、早くもその成果が表われたと云っても良いモーニングセミナーとなった。

冒頭、恒例の会長挨拶は昨夜のお礼と今朝、入会申請を済まされた二名の新会員(田中さんと西原さん)が壇上で紹介された。昨夜の講演を聞いて決心された由、このように会の平均年齢より若干若く、新鮮なパワーが茅ヶ崎に投入されることにより、悲願の会員70名へ大きく歯車が回りだした。







続いて、会員スピーチと云うことで、葉山クリエイトの関 健太氏が登壇し、倫理に入会した経緯や家業を継ぐために帝王学を学んでおられるが、新聞配達業と云う一般社会の仕事とは全く異なる環境における気力、体力の維持の仕方を勉強しながら、今日に至っているが、スタート時点での自己葛藤を振り返って、自分は今、勝負の時に差し掛かっている。担当エリアの講読者数を如何に増やせるか、店の継承者たる資格を得るためにはその実践がテーマであると。

夜中から朝にかけての仕事で体力気力を使い果たした後、モーニングセミナーに出ることはかなり厳しいが、倫理は有意義な勉強の場と思うので、仕事を段取りよく早く済ませて、出来る限り出席するように心がけたいと決意を語られ、先輩諸氏から励ましと歓迎の拍手を受けられた。





「大村義之氏の講話」

倫理を学ぶようになってから色んなことに「気づき」が多くなりました。例えば、先日こんなことがありましたと、話し始められました。

長野県の山間の湖の見える蕎麦屋でそばを食べようとして、蕎麦屋を見つけて入ったまでは良かったが、何を食べたか、美味しかったか、どんな味がしたかも全く記憶がない経験をされたそうだ。それはお客の期待値と全く異なった商売センスに出くわしたからで、お客は二度と行くまい、だれにも勧めないという最悪の決定を下し、その店の運命は早晩、廃業か倒産かだろうと仰る。商売とはお客様に満足を提供することで、お客様の期待値それ以上の満足を提供するところに感動があり、リピートにつながっていくものである。自らチャンスを潰し、機会を失っていく様は正に他山の石であると述べられた。

自社を振り返ってみれば、どんなことでも喜んで受けるということにしている。お客様がまた行きたい店、あそこならこんな難しい話でも何とかしてくれるという信頼を勝ち得ることによって不景気下でも前年比プラスの売上実績を上げさせていただいている。お客様の困ったこと、問題、課題を自分の事として捉え、努力を傾けることによって、問題解決の糸口が不意に見つかることがままある。小さな気付き、小さな実践の積み重ねは大きな喜びに繋がっていく。倫理を一生懸命実践すると必ず、いいことが生まれてくる。その経験を以て他人に倫理の勉強を勧めていただきたいという内容のお話しでした。

「遠藤 就子氏の講話」

冒頭、「皆さん拍手一つでこの会場の雰囲気ががらりと変わるのですよ」の一声で始まったお話し、早速拍手のやり方.。元気な朝礼をするかしないかで会社が全く違って来ることは自分自身の体験の中で確認している。MSで覚えた「元気な朝礼」を是非、会社に持って帰ってくださいと檄が飛んだ。

次に倫理の実践への取り組みの在り方。道にゴミが落ちているのを見て「仕事が落ちている」と思うのが倫理を勉強している私たちの感性。小さなことの積み重ねこそ大を掴むきっかけにもつながることは大村さんの話を例に出すまでもない。それは倫理を実践している我々会友の中に一般常識として根付いている。会費の10,000円が安いか高いかは当人の活かし方次第。

易不易とは「基本どおりやるということ」人生の基本、事業活動の基本、稽古ごとの基本、これを徹底してやり続けることにより、自然と成果は向うからやってくる。私たちがやっていることは大自然の摂理に準じて行動しているのであり理にかなった倫理(みち)である。そして迷ったら「原点」に帰ること。原点に帰れば、何をすべきかと云うことがはっきり判る。そして自分自身が揺るがない自信が生まれ、生き方の「芯・信」が出来る。

27名の聴講者を集めて行われた今日のMS。




2012年5月2日水曜日

中小企業だから出来る「ESクレド」を使った組織改革-PART2  中筋 宣貴 氏

あなたは「ESクレド」という言葉をご存知だろうか?
今、注目の社員の意思改革によって企業や組織の活性化を図るメソッドである。その根本は「企業は人なり」に準拠し、社員をして自社に対する忠誠心を極限化し、それを顧客満足度につなげるプロセス管理だと云える。それを今日のモーニングセミナーの講師、逗子葉山倫理法人会の専任幹事で、横浜労務総合オフィース代表の中筋の宣貴氏が3月14日に引き続き、そのパート2ということで完結篇のお話をいただいた。

 そもそも「クレド」というのはラテン語で「信条」と云う意味だとは先回教えていただいた。企業の経営理念を実際の行動に落とし込んだ活動規範のようなもので、経営理念は経営者が作るものだが、このクレドはそれを受けて、社員がそれをいかに実行するかという部分になる。従って、社員に「その気になってもらう」必要があるわけで、その気になってもらう、本音を出してもらうことがポイントになりますとのこと。

 世の一流の経営者の言葉を待つまでもなく、社員と云うもの、言い換えれば人間と云うものは「自分が世の中に役立っている、組織に貢献している」という実感を感じた時、力以上の自分を発揮できる。「万人幸福の栞」第10条の勤労歓喜の世界である。

 今やマニュアル化された顧客サービスよりも状況判断を元に臨機応変の対処が出来る人材の育成がサービス業の最先端で行われているということで、これは社員の一人一人の質の改善、向上なくして、成し得ない世界に来ていることは、沢山の事例が証明している。これからの企業は「社員力」が重要であり、そういう意味でES=社員満足度が企業を引っ張るエンジンである。

 今日は実際のワークフローを体験してみて、そのポイントを具体的に観てみた。クレドの抽出ということで設問二問、一つは主観的観点から、もう一つは客観的観点からなるものだ。それをアウトプットしたうえで、自分のクレドを作るということを行った。それを隣同士で見せ合い、商売は違っても大方同じような言葉が並んだことを確認した。そういう意味では業種、業態、商品が違っても商売のエッセンスは同じであるということも当たり前のようだが、確認された。

 下の写真はクレド形成の実験の時間に、作り終えた隣同士がお互いのクレドを披露しあって、感想を述べ合うシーンを撮影しました。


このような例から、社員同士でグループを作り、この作業を行い、キーワードを抽出して組織や自分のクレドを作り上げていく課程が社員の埋もれた或いは知られざる能力を引き出すいい機会になり、コミュニケ―ションの観点からも有意義なプロセスだという。自分の意思、自分の考え方がクレドの中に採用されていくという喜びは推して知るべしである。

同時にこの勉強をさせたあと「成功体験記」を書かせるのだそうだ。未だ、成功していなくても「成功のイメージ」を作り上げることは、ゴールを明確にして、そこへの到達を意識づけ、不退転の決意を以て臨むということにも通じていくとのこと。

 手法は一つではない、会社会社、組織組織に合ったやり方をガイダンスする仕事が私の仕事ですと結ばれた。社員力をどう上げていくか、会社の規模の大小に関係なく「隗より始めろ」ということでしょうね。以外にここが中小、零細の弱い処である。