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2014年10月30日木曜日

慈悲寛大自己反省(倫理[vsモラロジーvs宗教) 講師:大澤 正史  厚木伊勢原倫理法人会 会長


 今日はお隣の厚木伊勢原倫理法人会の新会長大澤正史氏においで頂き、お話をお聴きすることになった。先ず表題の「慈悲寛大自己反省」という言葉は、配布されたコピーにあったので、ご紹介することにします。

 「この格言は最高道徳実行の根本精神を述べたものです。慈悲はもともと仏教の用語で、古来、中国でも日本でも、苦しみを抜いて楽しみを与えること(抜苦与楽)と解釈されています。
モラロジーでは、この仏教の慈悲を。講師の仁やイエスの愛とその内容がほぼ同一であるとみなし、これらに一貫している本質的内容を「慈悲」と呼んでいます。これは利己心を取り去って、生きとし生けるものを慈しみ育てようとする純真無我の精神と実行を意味しています。その源は神の心、即ち万物を生成化育する大自然のはたらきにあります。「寛大」とは、一切のものを受け入れ育む、広くて大きな心のことです。「自己反省」とは、たとえどのような事態に直面しても、自分の道徳的努力の足りないことを反省し、決して他人を責めることなく、ますます至誠心を奮い起こして人生を開拓していく精神作用を差します

 これを読めば、今日の大澤講師が何を述べたかったかが判るということで、これをまず最初にご紹介しました。これが大澤さんの心の根なのでしょう。他に座右の銘は「忠恕」とある。辞書を引くと「誠実で思いやりのあること」と説明されている。


大澤さんは昭和39年生まれ、
東京五輪の年に誕生したと
おっしゃるので、現在丁度
50歳。兵庫県川西市の
ご出身であるが、ご両親は
福井県の勝山市のご出身。

何故、関西の人間が関東にと
いうと、そこには「全寮制の高校」
への入学で、息子の素行を
直そうとご両親が腐心され、

熟慮の末、千葉の私立麗澤高校を選択。人間教育を目指されたからだと説明がありました。


共同生活で連帯責任や長幼の序、
不条理、矛盾といったものそして
上下関係と云ったものを学んだが
成績は?だったと。
海外へ行きたいと願望があり、
空手をやっていたという事も有り、
一般入試だが拓大に入学。
空手部は二年で見切りをつけ、
3,4年生の頃はアルバイトに
精を出し、海外渡航費用を溜め
こんで、モスクワ経由でイスラエルへ。
ここでの多くの体験は社会勉強になり、
住友商事の子会社で石油を扱う
企業への就職の決め手になったが、わずか半年で退社。理由はただ「肌が合わない」ということだった。

代議士の秘書がいやになり、
ぶらぶらしていた時期に成功報酬で
「リトアニアへ行って写真を撮る」
という仕事を委託されてソビエトへ。
共産圏といえども本音は「金」と
いう事が判ったという旅だった
とのこと。
その本は「6千人の命のビザ」
という第二次大戦中に同盟国
ナチスドイツに迫害されたユダヤ人
を救った外交官杉原千畝の人道
的行動を綴ったもので、この本に


掲載された写真は大澤さんの人生の【金字塔】のひとつだろう。


倫理との遭遇は小田原のヤオマサの会長田嶋享氏ということで、紆余曲折で就職したヤオマサでの田嶋さんとの出会いは、運が開け、子会社を譲渡してもらって順風満帆な人生を謳歌。しかし
好事魔多しで「酒と女」におぼれて入り婿的に結婚した奥さんとは離婚の危機に。ちょうどそのころ湘南倫理法人会から平塚市倫理法人会が独立するという事で、葦の芦川さんと設立に奔走され、見事設立に辿りつく。その間、離婚交渉は棚上げになっていたが、結局、我が身至らずで、離婚。
 最後は時間が無くて、書いてこられたものを読み上げられたが、もう少し人生ドラマをお聴きしたかった。栞の第三条「運命自招」運命は自ら招き、境遇は自ら造るを実践されてきたが、その支えになったのは「倫理法人会への入会と勉強だった」と結びたかったのだろう。人生には晴れの日も有り、曇りの日もそして嵐の日もある。逆境の時の過ごし方が人生を決めていくというような言葉があったと思うが、大きくても、小さくても成功の裏には、ピンチをチャンスに捉える人のセンスが決め手になると、朝食会の時に語られていたが、その通りだろう。大澤正史さんの人となりを発見した35分間でした。ありがとうございました。

永島正幸普及拡大副委員

今朝は会員スピーチで永島正幸さんの話をお聴きしました。気象の話しをされていましたが、
皆が最近の気象状況には不安を感じています。税理士さんらしからぬ話で、好印象でした。

 そして今朝も応援団の皆さんがたくさん来ていただきました。久しぶりに20社を超える盛会となりましたが、自会員の数が少なく、茅ヶ崎の課題を浮き彫りにしております。
県女性委員長の鈴木寿子さん(横浜市倫理法人会)
県女性副委員長の安藤富久さん


鈴木委員長は女性委員会が来年3月に例年開催するイベントの紹介と、自会横浜市倫理法人会の30周年記念行事の紹介をされました。女性委員会に限らず、県の委員会活動は活発に行われており、当会の委員会代表は積極的にこの輪に入って頂きたい。かっての「委員会」とは趣が全く異なっておりますことに気が付かれ、会長を筆頭に機敏な対応をお願いしたい。

                    (広報副委員 太田憲秀 記)

2014年10月22日水曜日

直観力を磨く   大窪 重幸 氏  一社 倫理研究所 経理部次長

話題にされた「紫のカーネーション」大森夫人の心づくしである

 冒頭、会員スピーチに立った石田副会長の二宮尊徳翁の「盥の水」のたとえ話を引き合いに、「情けは人の為ならず」の「人」は情けを掛けて上げる人ではなくて自分であり、家族であり、祖先かも、そして孫子の誰かかも知れないということで、結局本へ還ってくるという意味ですと、誰もが普通想っている解釈とは違う本当の意味を話された。

会員スピーチは石田忠勝副会長。二宮尊徳汪の
「盥の水」の前段をお話になった。

 
 人の話をとって、それを元に話を組み立てる感性の良さは演壇の机の上に飾られている一輪差しのカーネーションにも向けられた。筆者の記憶では、今まで来られた研究所の講師の中で、これに触れられその先をイメージされたのは大窪講師以外には無かったと記憶する。


 第四条「万象我師」の最終行、
「大上は天を・・・・」の大上とは「学び」
を意味し、これは最も優れた学びを
意味する。そして人(他人)はその次に
優れた学び方を意味する。そして「経」
は「本」を意味する。MSは正にこれを
集大成したものである。場に集まることに
よって、一人では学べないことが学べる
場所である。



「栞」は何故しおりというのか?
昔ばなしに出て来る芝刈りの翁が
帰り道の「道しるべ」の手段として、
通って来た道端の木の枝を折って、
帰り道の道しるべをしたことから
来ている。従って、語源は
「枝織り」(しおり)ということだ。
従って、「栞」は困った時、悩んだ時、
その取るべき道導になるものである。




 しかしながら「胆」は書いてあることに「そうだな」と想ったり理解したりすることではなく、
実際に自分でやってみて確かめてこそ初めて「栞」の御利益が判るはずだ。其のっ手引書がこの「万人幸福の栞」そのものである。

 


 身体の大切さも「盥と水」の関係であり、身体は「心の入れもの」であり、「健全な身体に健全な心が宿る」のことわざのように身体の構えを整えることも大切であるとこのような体操を行いました。
栞を手に栞の意味を説く大窪講師

経営者として我々法人会の会員は
瞬時の決断を迫られる場合があり、
五感を磨き、目利きとならねば
ならない。左の二つの直観(感)力
はどちらも重要であるが、五感を
通じて直観力を成長させるという
サイクルであろう。気付きのアンテナを
高く上げることにより、良い環境が
産まれ、事態が好転していく。
極めつけは「捨てる」ということで、
目の前の出来事を自然に受け止めること
ある意味でエゴを捨て、空になることが
感性を鋭くする秘訣である。と、解釈いたしました。もしかしたらと入りちがえかも知れませんが、その点はご留意願います。朝目が覚めたらすぐ起きる。朗らかに喜んで働く。一番簡単で倫理の原理原則を先ず、実践して下さいと締められました。

普及の実践  川崎市北倫理法人会会長 県副会長 番匠 良平氏


今朝のMSは県の役職を歴任され、指導的立場にある番匠良平さんを迎えて行われました。MSに先立ち役員朝礼が行われ、大森相談役が折り目正しい朝礼を主導さrました。


大森さんの活力に充ちた指導は会員の心にやる気と使命感をもたらす貴重な一瞬です。今朝はお隣の大磯町にあるレイクウッドゴルフクラブで県のゴルフ大会が行われ、74名の参加で大変賑ったようですが、その大会に参加される千葉県倫理法人会の田中保生氏にも、ゴルフ場へ向かわれる途中に当会のMSに参加いただきました。
県ゴルフ大会であいさつされる千葉県倫理法人会会長
田中 保生 氏

会長挨拶に立つ朝倉会長
番匠さんを迎えて普及の極意を
伝授いただきたいと挨拶










会員スピーチは当会専任幹事の
岩澤 裕氏。倫理法人会には
設立時から加入。職業は
弁当製造販売。
                
父の後を継いで34歳から
㈱濱田屋代表取締役。
                
茅ヶ崎市倫理法人会では
副会長、会長を歴任。
今年度より専任幹事。
会社ではトップの立場だが、

サブの役割の重要さを実感していると話されました。

さて、本題に写るとして、講師は昭和15年大阪市生まれ。昭和34年高校卒業後、
早川電気(現:シャープ)入社、購買部担当を経て営業職へ。関西から関東まで
飛び回ったと。
55歳の時に病気療養のため退職。退職後、得意先から手腕をかわれ、療養しながらで
いいといわれ9年間取締役として勤務。
65歳で㈱ホープコーポレーションを設立。代表取締役を経て、現在代表取締役会長。

普及とは『営業と一緒です』ときっぱり。その気になればだれにでもできる。
5年前、高津倫理法人会設立準備委員長に抜擢。当初、川崎準倫理法人会から
分法してと考えた。当時の県幹事長から『それは違う、準倫理法人会はいわば
子供だよ。子供が子供を産めないと』指摘され単独で設立の方向となった。
設立式典日程が決められた。それに向かってゼロからのスタート。
訪問先リストを1000社準備。どこを攻めるか検討、応援者とともに、朝9時から
各方面、各社へあいさつ回り、昼食をとりながら反省の日々が続く。
新規の飛び込みはなかなか厳しいものがあった。そこで、地元の方を訪問し、
口コミで紹介していただいた。紹介状を持参し、40社訪問し、15社入会。
地道に行い設立の日までに100社となる。
プレモーニングセミナーも開催。市長の推薦文も頂戴した。最後に普及活動は
トップがやる気になればできる。必ず応援者が現れる。会長のリーダーシップと
会員の協力があれば必ずできると話された。

普及活動が課題の茅ヶ崎市倫理法人会にとって、本日の講話は大きなヒントを
いただいたと感じた。感謝!

MS後の朝食会のひとこま。中央から研修委員長の田村忠雄氏
にも参加いただきました。

2014年10月9日木曜日

その時    講師 下里自動車株式会社 代表取締役 下里 宏規 氏


 今朝の茅ヶ崎市倫理法人会は久しぶりに活気に満ちたモーニングセミナーとなりました。冒頭に、先週のMSに参加され、朝食会で入会の意思表示をされたサン建設(株)の照井栄喜氏の入会式が行われました。茅ヶ崎としては、お恥ずかしい話であるが久々の入会式です。

会員証を授与


 照井社長は元々が宮城県出身の
ご家庭であり、照井という名前は
その辺りに多い名前と云う









会長の倫理憲章の朗読


この方を拝見していると「倫理へ
入るべくして入られた方」だなと
その考え方、日頃のお仕事の様子等を
お聴きすると思う次第です。

バッジを胸に付けていただきました
  
倫理法人会のバッジを今日から胸に
付けて頂くことになりました。


 大工さんが建前の時に「祝い唄」を謳う風習があるが、この習慣が時と共に薄らいできたことに危惧を感じる。施主さんにとって一生一大の大勝負にかかわらせて頂ける大工として、その感謝の気持ちと、お祝いの気持ちを歌に込めて表したいという事で、ご自慢ののどで今も祝い唄をうたっておられるとのこと。今朝は、入会の挨拶に沿えてご自慢ののどを披露して頂きました。


 さて、本題の下里講師のお話に戻ります。先祖はそもそも三浦半島の出で、茅ヶ崎へ出てきて車の修理工場を始めたことに車との縁が生じたとのこと。その会社へ勤め人だった父親が独立して、寒川の現在の地に会社を興したのは小学校入学の頃だったとのこと。姉と二人兄弟で、どちらかというと控えめでシャイな性格だったとのこと。「同じ苦労を二度するな」という父親の言葉が今も記憶に残っているが、全力を尽くしてチャレンジしないと同じことを二度もやらなくてはならないから、しっかりやって一度で成功しろという意味でしたと語られました。


「おかあさん」と題された文集を見せ、
その中にある当時自分の母親を表現
した一節を披露された。









 ボーイスカウトの先輩にあこがれて入隊したボーイスカウトは35歳まで続けました。そのこころは今も自分の中に残っていますと、自分の心根を披露された。ミュンヘンオリンピックで優勝した男子バレーに感化されて中学でバレー部へ、しかし部員がおらずバスケット部へ。2対102
で負けた部も三年時には優勝を狙えるまでのチムに成長したが、慢心からダークホースに足をすくわれあえなく敗退。油断があった。「ライオンはネズミを獲る時でも全力で立ち向かう」という当時の監督の言葉が記憶に残っているとか。バスケットの有力選手で特待生で高校へ。大学もバスケで入学したが、さすがに全国レベルでは歯が立たず、レギュラーを取れずに挫折。本来の大学生の勉強の世界に転換。専門課程は東海大学の動力機械部というところだったが、意に反して、研修は橋梁会社。卒業発表は30分間のプレゼンテーション。資料を見ずに暗記でこれをやってのけた思い出が鮮烈に残っている。
 
 この辺りで、持ち時間が一杯になり、最後は奥様との出会いをお話になった。外国から帰国するその当時は彼女とよべるような間柄ではなかった娘を8時間も前から空港に行って待っていたということはよほど心に期するものがあったのだろう。見事、けっこにまで進展し、今の奥様になられた方がその娘だったとのこと。真に人間味あふれる講師ならではのお話でした。

にぎやかな朝食会になりました。
やはりこの方は茅ヶ崎市倫理法人会の宝ですね。大事にしないといけませんね。

横浜市の会員河野さんも応援に来て
くれました。













   前茅ヶ崎市商工会議所の会頭田中賢三
   氏もお父さんの時代からのお付き合いと
   いう事で、朝食会にも参加された。









サンライフガーデンのロビーはハロウインの
装飾が鮮やかです。そんな前で、応援団
御三方の写真を撮ってみました。
左から河野伸子さん、根岸徹さん、和田文雄さん


2014年10月1日水曜日

倫理と職場は一対の反射鏡   横浜市戸塚倫理法人会専任幹事 佐々木 真理絵 氏


 藤沢市で認定保育園を経営しているさくらうみ株式会社の代表取締役の肩書を持つ佐々木真理絵さんは今、神奈川県の倫理法人会で最も注目されている女性会員のお一人である。戸塚倫理法人会と事業の開始が同時に始まり、この11月で創業二年目を迎えるが、この間に経験された様々な出来事を語られたが、今ここにあるのは巡り合った多くの人に支えられた、支えられているからと感謝の想いを語られた。

 家庭の主婦からいきなり経営の世界に二年前飛び込み、経営の「経」も「営」も知らず、経営の勉強をするに適当な会を人づてに探していた時、当時逗子葉山倫理法人会の副会長をされていた石井氏に巡り合い、戸塚で倫理法人会を立ち上げるべく準備に入っていた星現幹事長を紹介され、鈴木武道氏の会社トピーズで開催されたオリエンテーションに参加、出迎えた女性会員さんの気の利いた対応に感性を感じ、その場で入会を決断。設立以来、事務長として鈴木会長を補佐してこられた。

8月を以て、一旦倫理を休会として、事業
100%に戻ろうと決意し、社員に打ち明けたところ、社員から倫理を絶対に辞めるな、両立
させろと反対され、もっと多忙な専任幹事の
役を引き受けられたという一幕を披露され、
倫理活動と保育園の経営が社員の皆さんの
協力で成り立っていることをに感謝を述べられた。今日は社員の方も三名ほど来られていたが、社員の前で自分の想いをDVDに収録
したものを見せながら我々にその心情を吐露して頂きました。


 役が自分を変え、多方面で「気付き」が生まれ、それが職場の運営にも役立っていると、正に倫理経営を実践され、成長を実証されている姿には説得力がある。

 人に感謝をしていてもそれを上手く表せない自分が悔しいと、DVDでその感謝の気持ちを伝えたいと言って作られたDVDはこの講話を構成するうえで、一つのアクセントになっておりました。



DVDを見せながら倫理法人会そして
職場のスタッフに対して「感謝」を伝え
られた。







 今日の講師招聘のお礼にと自分が得意としている絵本の朗読をプレゼントしますと言って始められた語りは「お母さん何処へ行ったの?」と男の子と父親を残して逝ってしまった母親を想う物語であった。子供が母親を偲ぶメッセージが朗読として語られ共感を得た方々が沢山おられたようです。訳者の言葉「時間は悲しみを溶かし、大事なものだけは残してくれる」という一節が心に深く残った瞬間でした。
おかあさんどこいったの?の絵本。茅ヶ崎市倫理法人会へ
一冊プレゼントされましたが、それは朝倉会長が最も相応しいと
皆さんの意見が一致しました

自分は保育士、絵本の読み聞かせが得意と佐々木さん

童心に帰って先生のお話を聴きました
この写真は寒川町の一之宮で建築業をされている照井栄喜さん。以前から倫理に興味を持っておられたとの事。こういう方が新たに会員になって頂けて、茅ヶ崎の会の雰囲気も好転することと思います。ありがとうございました。





  サン建設株式会社代表取締役の
  照井 栄喜 氏。本日ご入会頂き
  ました。









  朝食会で佐々木真理絵講師と談笑



  専任幹事の岩澤 裕 氏


  久しぶりに活気のある朝食会。
  湘南副地区長の関伸司さんも
  参加して頂きました。
藤沢近辺におられるお友達経営者が
  おられたら是非ご紹介をと思わず
  お願いした次第です。