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2013年4月30日火曜日

2013春倫理経営講演会 「運命は自らまねく」


 恒例の倫理経営講演会が来る5月14日(火)に開催されます。テーマは「運命は自らまねく」として倫理研究所の参与伊勢田 豊氏に講演をお願いし、事業体験報告として峯崎 寛、群馬県倫理法人会相談役にお話いただくことになっとります。

 会員、会友の皆様の多数のご来場をお待ちしておりますが、一般の方のご入場も受け付けておりますので、お誘いあわせの上、ご遠慮なく参加ください。また、翌日は上記講師によるモーニングセミナーがホテル・サンライフガーデン四階で行われます。こちらは無料で、どなたでも参加できます。

2013年4月27日土曜日

社員の立場から見た「理念が浸透する経営」 アチーブメント㈱ 坂倉 央樹 氏


 人財育成コンサルタント企業のアチーブメント社の新進気鋭のコンサルタント坂倉央樹さんに上掲のテーまでお話しいただいた。当会にもアチーブメントのプロスピーカーと云う資格を持った幹部がお二人おられるが、その方々より、若くて29歳ということでした。倫理法人会も逗子葉山に入会されているということです。

 

アチーブメントという会社は就職を志す新卒学生に超人気の企業という事で、その採用にまつわる自身の経験を述べられたが、多数の応募学生の中から最後はアチーブメントの在り方に共感を持つ人材しか採らない。その作業を経営トップが徹底してやられ、適性を見極めたうえで採用されるとのことで、このスタートの時点で、我が中小、弱小企業のそれとは違うことに気付かざるを得ない。

 採用と育成で始まるアチーブメント流人財育成方式が理想であり、経営者がやり続けなければならない要諦であることは紛れもない事実であるが、優秀なマッチングを図った企業でも中途退社者は後を絶たない訳で、平均年齢が29歳と云うアチーブメント社であっても、企業に普通に起きていることがあるようだ。


 
企業として理念経営が必要であることはこの会の会員企業の経営者ならば判っていることであるが、それが社風として根付き、中間管理職の口からそれが組織に伝わり、具現されていく組織を造ることに苦悩されているという経営のトップにお目に掛かることが多い。社員教育の為に
何十年間必要と思われる教育活動を継続されて来ても、其の成果が見られないと云われる経営者にとって必要なのは(足らないモノ)何かという問題になるが、本当のことは「人材」という問題ではないかと個人的には想う。
 ロイヤリティー高く、組織を引っ張っていく社員の育成が必要なのだが、それは全て「人材」にあると云っては言い過ぎかも知れないが、そんな想いも持ちながら拝聴しました。
 人財育成と云うテーマは本当に難しいテーマであると思います。投資の金額で解決できる問題ではないからだが、投資(時間・金)を怠る訳にもいかない分野でもある。


  最後に講師の坂倉さんにも入って頂いて、当会としては初めてのMSの集合写真を撮らせていただきました。この写真は下記の三十周年記念行事の一環で発刊される記念誌の紹介ページとして使わせていただきました。ありがとうございました。


2013年4月20日土曜日

潜在意識を利用した目標達成力アップ法  大久保 正剛 ハッピーライフ研究所 所長


  損保勤務時代38歳の中間管理職の時、上司を変えたい、部下を変えたいと様々な試みをしたが、そのせいで病気になり、ならば自分を変えねばと思っても実行ができず、「人間は知識だけでは変われない」という現実に出会う。それ以来、顕在意識と潜在意識の関係を研究し、万能である潜在意識の持つ能力(目標を実現したい)を最大限に引き出すための気持の在り方を手近な実験を通じて認識させる講話でした。人には個人の癖として、ポジティブな思考の持ち主と、ネガティブな思考の持ち主がいるが、潜在能力を引き出すためには自分の気持が前向き(ポジティブ)でないと発揮されないという。

 たとえばと言うことで、椅子の間隔を空けて寝た人の上に乗っても、気持を入れるだけでそれを支えきれる実験や、五円玉を糸につるし、自分の意思で動かす実験、オーリング実験等々は人間のポジティブな思いや願いが身体に及ぼす不思議な力を体験できました。







寝た人の上に自分の体重以上の人を
乗せても、気を入れれば支えられる。










非力な女性でも同じように可能だ。














五円玉を糸につるし、それに向かって自分の
意思を掛けていくと、動き出し、その振幅が
自在に大きくなったり、回転したりする。





これはオーリング実験。親指と人差し指で
造った丸にポジティブな思いを掛けると他人が
手で開こうとしてもなかなか開かないが、
ネガティブなことを考えたり、言ったりすると
簡単に開いてしまう。

2013年4月5日金曜日

何のために生きるのか  有限会社石田牧場 代表取締役 石田 陽一 氏



 人は「何のために生きるのか」という重いテーマであるが、講師のはつらつとした若さと巧みな筋立てにより、ドラマチックな村興しサンプルというお話として筆者はお聞きした。一方でこのような村興しの物語性が必要な過疎地は今や日本の国家的課題であるが、何よりも不足するのは「人材」であることも再認識した時間となりました。

 四年前までは家業の酪農を継ぐ自信が無かった石田さんを今、「柑どぷを与える酪農家です」と言わしめるほどに変えた転機は平塚の保育園で子供たちに行った講話の時に訪れた。牛の乳が牛乳になることを知らない子供たち、牛が勝手に牛乳を作ってくれると思っている子供、どうやって牛乳を作るかも知らない保母さんたち、それに神奈川県に酪農があることを知らない人たちが大勢いることにショックを受けたことだと語られた。900万人の人口がある神奈川には酪農の無限の可能性があるのでは?900万に知ってもらうことで、酪農は将来性が在るはずだと思い、では自分の仕事ははその人たちに酪農を伝えることではないかという結論になった。

 結婚を前提に付き合っていた管理栄養士の彼女の夢はジェラード屋をやりたいことであった。その夢を実現させてやりたい、そして同世代の農家仲間もその輪の中に入れて、一緒に活動できる
場を作ろうという事で、4000万の投資を行い、2011年3月6日に開店。店名は「MEGURI ジェラード」。牛乳で農家とお客様をつなぐ輪づくりという意味だそうだ。

連日終日長蛇の列、が11日にあの東関東大震災が襲い、直接の被害はなかったもののその後の計画停電等で、生産が出来ず、休業に追い込まれたが、これを逆手に取って、もう一度脇を固めなおす機会を天がくれたと、研修やら、企画やら、マーケティングの見直し等に費やすことが出来た。そしてこれが、結果的に良かったと語られた。

   ・苦難福門  ・事実は一つ、解釈は無限 という倫理を学ぶ人たちには
    親しんだ言葉が出てきた。

氏が学ぶのは選択理論心理学。人の行動は外的要因ではなく内的願望から行動するという心理学理論であるが、これは倫理で言うところの他人は変えられない、自分が変わることによって変えられるという考え方と相通じるものがあると氏は述べられた。人にはそれぞれ夢があり希望がある
それを実現に導いてやるのが経営者の務めであると。

 食事をする時、「いただきます」は野菜や果物・魚・肉等々の元である生き物の命を頂きますという意味であり、食べるという事、それによって生きていることの元を忘れてはならないとも。

 酪農家は名前の最期に「家」即ち英語のARTISTの意味を持つ言葉であり、そう云う意味では数少ない芸術家の一つだと自認している。それ故に自分の仕事は作品(牛乳やジェラード)を通して
人々にj感動を与えることだと、それが人生のテーマであると語られた。

 プロスピーカーという仕事もやっておられる方なので、話しの筋道が旨く構成され、一つの交響詩を聴くかのようなサクセスストーリーでした。このノウハウを全国の過疎で悩む地域の村興しモデルとして伝えていただきたい。会場では先輩プロスピーカーである当会会員の早瀬 徹氏が大きくうなずきながら応援されていた姿が印象的でした。