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2011年9月29日木曜日

電子業界50年の歩みと倫理の出会い

 今日の講師は倫理のお仲間ともいえる鶴見の会長佐藤忠範氏、今年70歳を迎えられ、その半生をと倫理との出会いを話されました。
 詳細なレジメが用意され、お話になった内容はほとんどそこに網羅されており、ここに報告するようなことはないが、お人柄なのか、大変親近感をもってお聞かせいただいた。そこには我々が歩んできた昭和の歴史があり、その一部を分け合ってきた仲間というか先輩というか、そんな親近感かもしれない。もう一つ付け加えれば、個人的なことであるが「真空管」だろう。筆者個人はと球の時代ではなく、トランジスターの時代であったが、オーディオに傾倒する過程で、真空管にのめりこんだ。業界的には長い不毛の時代を経て、球の国産メーカーは壊滅したが、ここへきてまた球が復活してきて、注目されているようだ。球の持つ能力の再発掘が行われ、趣味の世界を刺激している。但し、球の生産は日本ではなく、中国やロシア等だそうだ。
 レジメの後段に倫理への取り組みが書かれているが、それによると2004年の入会であり、未だ鶴見が単会として独立以前のことだそうだ。さっそく、朝礼を取り入れて、職場の活性化をされてきた道のりがレジメには詳しく書かれている。その中で、「万人幸福の栞第四条 人は鏡、万象は我が師、人を改めよう、変えようとする前にまず自ら改め、自分が変わればよいと実践する中で職場の人間関係も意思の疎通も計られ、毎日が和やかな活気のある職場になりました」と結んでおられる。


部分部分をもっと詳細にお聞きしたい思いが残る45分間でした。ありがとうございました。
 

2011年9月21日水曜日

言葉の大切さ・・・言葉は生きている 


 今日は講師の講話が始まる前、会員スピーチということで、8月に入会された社会労務士とIT関連の企業を経営されている澤邑重夫さんのスピーチがあった。入会以来、社員7名の企業で「職場の教養」を使った朝礼が始まったとのこと。7名ともなると意思の疎通もままならないことも起きるそうで、丁度いいタイミングでの「職場の教養」であり、朝礼となっているという報告がありました。
 講師は正に「鉄の女」さながらの印象を受けた倫理研究所の法人スーパーバイザーの高松祐子氏。会員スピーチが長引いたため、少々お気の毒でしたが、その話しぶりからこの人は強い女性だと思わず唸ってしまった。最近、幼児や幼稚園児を育てておられるお母さんと職場で親しくさせていただいているが、その子育てに我々の仲間が感心している。そして結論は彼女のご両親が本当の子育てをされた故に、その子供が親になっても子育ての何たるかが理解できているのだというものである。
 話は少し横にそれたが、今日の高松講師のお話は親から受けた教育、そして嫁いだ先の義母から受けた教育、長い反発はあったが、親の気持ちを理解できたとき、素直に倫理の勉強に励み、今日、今二人の親が生きたように行きたいと人生の目標、目的を語られた。
 話の内容を十二分にフォローすることは避けるが、「運命は自ら切り開くものである」「無理から一歩踏み出したところに成功という果実がなっている」という言葉は正に倫理そのものの実践であり目的である。
言葉は行動を変え、習慣を変え、人格を変える、そして人生を変える。従って、先ず言葉ありき、自分にも他人にもその気にさせるいい言葉を掛け、即行動に移すことから倫理の実践が始まる。

2011年9月15日木曜日

今後の日本経済展望  講師 三澤悦郎氏 FPアセットマネージメント代表

 9月14日水曜日のモーニングセミナーの講師は新宿区倫理法人会副事務局長の三澤悦郎氏、FPアセットマネージメント株式会社の代表取締役でした。大きく経済を過去から振り返り、今後の日本の在り方を方向付けするという大変ロジカルな講話でした。それによると日本はもはや製造業では世界に勝てないこと、それならばどこで生きるのか、そして株価の動きは過去もそうであったが、これからもこの先の経済を暗示するものであり、その下で経営戦略を考える必要があるという結論だったと思います。
 持参された資料を使い、上記の結論を導き出されるお話には説得力があり、特に製造業に携わる企業オーナーにとって、日常的に起きていることであり、示唆に富んだ例題がたくさんちりばめられており、大変に参考になったと思います。今をときめく世界的大企業であっても儲けているのは川下、即ち消費者に一番近い部分で儲けており、モノづくりで儲けるという構造から脱却し、ソフト・サービスという部分で競争力を発揮できているから儲かっているというお話は、本来日本が見よう見まねで一番得意にだった部分で、競争力がなくなっている日本の実情と方向性を物語ったものでした。
 もう一つは人口(人口の年齢構造)構造的に日本経済、世界経済を分析した話は事実と照らし合わしながら経済の流れを説かれた切り口は正にリアルで説得力が強かった。従って、これから世界のどの国と経済関係を強くする必要があるのか、その見方についてもロジカルな考察があった。
 日本企業がどんどん世界に出て行き(生産拠点を求めて)、その後の日本に何が残るのか?この問題は国を挙げて取り組まないと二度と世界のリーディングカントリーの看板は戻ってこないという現実が重く日本にのしかかっていることがよくわかりました。
 景気は気持ちの問題であり、個人個人全部違う、良い悪いは何時と比較してということなのだが、もはや1980年代までの繁栄は二度と戻って来ない。今を現実として捉え、将来を見ていくことが企業経営の舵取りであるというお話でした。
 もう少したくさんの方々に聞いていただきたいお話でした。三澤様、ありがとうございました。