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2009年7月8日水曜日

やっと自らの体験を語り継いで行く責任を感じるようになった。




人工透析で得たモノ、失ったモノ

 今日の講師は元寒川町町議会議員である金子匡氏である。此処に来てようやく自らの体験(腎不全で人工透析をしていること)を次の世代に語り継いで行く責任を感じるようになったと語り始めた金子さん。昭和56年36歳で腎不全を患い、昭和60年に人工透析を始め、以後25年間続けている。この病気、兎に角、旨いものが食べられない。全く味気ない食生活を強いられることになるそうだ。

 平成19年で275,000人強の人工透析者が日本には居るそうで、平均年齢も64.9歳だそうだ。血液透析と腹膜透析の二種類があるが、日本では血液透析が大半だと言う。

 失ったものは「信頼」だという。町長選で二度の挑戦が3,000票の差で達成できなかったが、その原因は「健康でない」という客観事実にあったと分析された。選挙民が健康でない人間に重責を任せられないと判断をしたと言うことだ。反対に得たものは自己管理が出来るようになったこと。羽目を外さず、一歩引くと言う謙譲の精神が自然に身に付いたということだと仰る。そしてネガティブに考えるよりもプラス思考で物事を処理していくと言う心構えの大切さを得られたと話された。


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