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2010年2月10日水曜日

諦めない人生 人生捨てる神あれば救う神あり


 今日のMSの講師は大門三郎さん。平塚在住で活躍されている演歌歌手である。ご出身は鹿児島県の種子島、8人兄弟に産まれて、幼少・少年時の苦労話をユーモアを交えて話された。講話のテーマ「諦めない人生」は氏が辿った数奇な人生の節々に巡り合った人の縁、人情との遭遇物語であった。遠足の弁当が麦飯なのを恥じて開くことの出来ない自分の立場を悟った三人の友達が四人の弁当を四つに分けて食べるようにしてくれたこと、制服やズボンのベルトが買えず、落ち込んで退学を決意した高校1年の終わりに偶然聴いた水前寺清子のヒット歌謡曲「一本どっこの歌」の歌詞、就職した大阪の中華料理店の厨房で火事を出し、失職した時に出会った「あすなろの歌」、兄を頼って横浜へ、つかぬ間の安定も兄貴の女狂いで、倒産の憂き目にあい平塚に逃げてきたこと、廃品回収業時代に巡り合った奥様との出会い、そして奥さんに連れられて行ったカラオケ教室で今の「歌」に出会ったこと。子供二人を抱えてクリスマスも祝うお金がなく、子供の詰問に困っていたクリスマスイブに生涯の恩人のお一人がクリスマスケーキとチキンを持って来てくれたこと等々、何処までが本当か嘘かの判別は出来ない(多分、本当だろう)が、極まった時に、必ず救ってくれる人なり出来事に出会ったと自分の半生を語られた。
 人生には自分の運命を変えるような出来事や出会いがある。しかし、それを享受できるかどうかは結局、当人の感性によるほかない。大門講師は一生懸命前を向いて生きてきたからこそ、それを見る目、感じる心、人の縁を手に入れられたということだろう。前向きに、真摯に生きることの大切さをそこに感じ取ったのは筆者だけではないはずだ。

1 件のコメント:

  1. 太田さん何時も楽しくブログ拝見してます。

    大門さんのお話の中で、御家族、御兄弟のつながりがあり、色々乗り越えられてきたという結束の強さを感じました。

    河野建築設計事務所
    河野 伸子

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