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2010年12月1日水曜日

義理よりも重いもの。それは妻の愛。


 誰にも長い人生の道のりの中で大きな影響を受けたりお世話になった人は大なり小なりあるものだが、今日のお話の主人公は任侠とかたぎを扱った映画のそれを見るようだった。現在、近くにいる人たちも山本講師がこんな歴史をお持ちだったことをご存じなかったようで、それだけに迫力のあるお話だった。
 高野山の麓から高卒後、家出同然で絵の勉強のために頼る人もない東京へ出てきた度胸からして凄いことなのだが、上京直後に遭遇した裏社会の親分との邂逅。薄々裏社会の人と知りながら人生の師と仰ぎ、屋根裏の3畳間ですごした料亭の下働き時代、母親の死を契機に里帰りして3年間過ごした和歌山時代、そして奥さんとの巡り合いから結婚にいたる経緯、そして裏社会の組織の後継者として嘱望されながら義理を取らずに堅気を取った決断。そしてその決断の決定的な決め手になった奥様の存在。人生の大恩人の死。この人生の流れはまさに仁侠映画の流れそのものだ。それほどまでにドラマチックに一途に生きてこられたが、何よりもまして感心したのは運の強さであり、その運を取り込んでいく人間性の素晴らしさだろうと推察しました。
 まさに同年代で、同じ時代を生きてきた仲間として、共感とうらやましさ、そしてこれからの世の中に対する使命感というものを感じたMSでした。有り難うございました。

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