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2010年7月26日月曜日

なるほど、そう観ればいいのか


 今日は「これを聞けば絵画が判ったような気がする」という切り口で、鎌倉のトルヴェール・アート代表の皆川美保子様の講和を拝聴した。皆川さんは活発な活動を行っている鎌倉市倫理法人会の会長としても力強いリーダーシップを発揮されている。

 自身も画家という立場で、自分の絵、世に名画といわれる絵画の数々を例に出し、先ず、具象・半具象・非具象・抽象の解説から始まり、いわゆるシューリアリズムと分類される絵画のジャンルにある自身の描かれた「式典に向かう一族」や「連弾」という絵画を例にとられて、「式典」は何の式典に見えますか?と問いかけられたが、この絵の見方は観る人の置かれている環境によって、「喜び」にも見えるが「悲しみ」に写る場合もあるあるということで、自分にはこれは「悲しみ」の式典に連なる人たちを描いているように見えたが、・・・・。

 一方で、古くは絵画は「写真」の代わりであったということだ、ヨーロッパの名家の室内に歴代の当主の肖像画が重々しく額に入れられて飾られている様はまさにその事実を写している。カメラが出てきて近代絵画というものが出てきた。カラー写真が出てきて色彩の研究や構成の研究、形体の研究が始まり、世に一つしかないモノを求めてしのぎを削って来たというのが絵画の歴史ということであった。

 有名な画家の数々のエピソードを交えながらのお話は興味が尽きず、またの機会を得られたらいいなというのが率直な感想である。

 最後に「抽象画」はそこに何が書いてあるかが問題ではなく、色の世界に何を感じるかであって、それでいいという事でした。プロに対しての禁句は「上手ですね」だそうです。

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