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2013年10月23日水曜日

自分を振り返って  有限会社イヌヰ熊澤商店 代表取締役 熊澤 賢蔵 氏


 さて、今朝のMS、地元のスーパーイヌヰ熊澤商店の代表熊澤賢蔵さんのお話。テーマは「自分を振り返って」というもので、十二分に話の筋書きを練った上でのお話で、非常に共感を持って聴かせていただきました。話はいわゆる三部から成り;

  1.シスの暗黒卿
  2.雨乞い師のはなし
  3.校長を換えた高等学校PTA会長

 という流れ。先ず、自分自身をジョ-ジ・ルーカスの「スター・ウオーズ」に出てくるシスの暗黒卿に例えて、「良心に屈せず、己の欲望を貫徹する」ポリシーで店を開業後、自分の意に添わないモノを全否定して店を経営したが、幾らテナントや人を変えても好転しない。ある時昔世話になったお手伝いさんが遊びに来ていて、曰く「昔は良い子だったのに、なんでこんな男になったの?」と。その時、自分の深層心理に巣食っていた不安・恐怖・寂しさ等が自分自身の行動の根にあることに気付き、後悔と反省そして自分自身を変えるに至った。幼い頃からお手伝いさんが居て、自分はやってもらって当然の世界しか体験してこなかった。従って従業員もやって当然の考え方があり、これでは人はついてこないと気が付く。これにより、今や、店全体に活気が戻り、順調な発展を遂げ、小型店でありながらも地元の人に愛されてなくてはならない店になった。これが倫理で言う「社長が変われば会社が変わる」という実証例ですと。

 そしてユングの書いた雨乞い師の文章の下り「ここの人たちは秩序から外れていて、天の命じる通りにはなっていなかった」という一節があるが、この言葉に引っかかるものがあり、自社に「秩序」というものがあるのかという反省の根拠になったとか。

 三男の不登校は知らないうちに自分たち夫婦が掛けていたプレッシャーに耐えられなかった子供からの信号であった。すべからく子供が悪いのではなく大人や親が悪いのである。そして、
PTAの会長を引き受けて、校長の「この学校は600人の生徒が遅刻して来ます」の言葉に驚き、翌朝から校門の前に立って、生徒指導を始めた話。学期が変わって新しい校長と不登校の対策を共同で進めたところ、100人ほどに減った。90%は校長にやる気があるかないかで決まり、後の10%は同志(先生方)が居るかいないかで決まる。これは企業経営にも通じることで、人心の鉄則でもある。変わるか変わらないかは当人の「本気度」の高さである。そこから生まれてくるのは「先生と生徒の信頼関係、社長と幹部、そして経営者と従業員との信頼関係」でもある。これは店に振り返ってみれは「お客さまを如何に満足させる」か、お客様のニーズを掴み納得させられるいかという「小売の原点」に通じる話しでもあるとお話されました。

 最後に5000万円の借金を残して亡くなった親父とその残した言葉「人との和を図り、共に生きることに人生の喜びがある」という言葉がトラウマになり、父親の生きざまを否定することから始まった人生だったが、今思えば、それが今、自分も辿るべき道であると想えてきたと結ばれた。同じ時代を激しく生きてこられた人の話として、誠に共感、同意できる人生訓でもあり、経営の要諦でもありました。お礼申し上げます。


 今夏、普及活動の為訪れた
イヌヰ熊沢商店で、代表の熊澤社長に
会い、この日の講話となりましたと
紹介する朝倉会長

昔なじみの一人であると紹介され、
茅ヶ崎の地域で頑張っている商店仲間と
して、お互いが信頼関係にあると、紹介
された岩澤相談役










最後に会場のホテルサンライフガーデンのハロウインのデコレーションをお見せ
致します。これはチャイニーズレストラン棟にあるものです。



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