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2011年6月1日水曜日

建築物と地震の関係にについて 河野 伸子 氏

今日は大森会長が米国出張中なので、会長挨拶は専任幹事の吉川精二さん。そして講師は建築事務所の代表、女性建築士の河野伸子さん。いつも仕事で一緒させていただくお二人である。河野さんは生まれも育ちも平塚で今も平塚に住んでおられる。社交的な女性で、すくすくと育って堂々たる押し出しである。ご自身はお世話になっていた建築事務所の社長の関係で横浜市倫理法人会の所属で、幹事を務められている。
 自己紹介と北里大出の化学専門のキャリアが何故、建築士になったか、その経緯をつぶさに聞いたのは初めてであった。それはおおらかさを地で行ったキャリアデヴェロップメントと言えるかも知れない。従って、個人経営は厳しいけれど、この仕事は大好きですと胸を張られた。
 会員さんの中には建築業界の方々が数名おられたが、テーマである地震と建物の話になると、河野さん手作りの小道具(写真で見ていただけると思いますが)による実験を興味深く見られていた。素人に話されるレベルで分かりやすく説明されたので、地震の波の長周波と短周波というものの存在やらそれによって建物に及ぶ影響等について、非常にわかりやすかった。ちなみに今回の東日本大震災の波は長周波、阪神のそれは短周波の地震だったとか。今回のは高い建物が振幅により上階ほど被害を受けたという調査が出ているとか。
 実務では構造という見地から建物や住宅を説明し納得いただけるように努めているとのこと。特に一部にデザイン的な見地を重視するあまり、耐久、耐震で問題が起きるケースが起きているが、自分としては構造上問題のある場合は、お客様から要望されてもはっきりと拒絶する信念を今後とも貫いて行きたいといわれたのが印象的だった。そして、結果的に何か起きた場合,姉葉事件でも分かるように一番弱いところへ責任がかぶさってくるのですからとも。
 準備方々、大変ご苦労様でした。ありがとう河野さん!

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