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2009年11月4日水曜日

極めつけは「ぶり大根」




食文化の伝承に失敗した日本の悩み

箸も握れない、魚の切り身を観てもそれが何の切り身かも想像もできない親子が増えて日本の食文化の崩壊が深刻化している。これは我々の共通した認識であるが、そのことに対して行動を起したのが今日のモーニングセミナーの講師大貫圭さんだ。

 築地に「おさかなマイスター講座」があると聴き、そこのプロクラスに入校した大貫さん。50歳を過ぎての決断だった。それは湘南に生き、湘南を愛した人間が、湘南の幸である魚の価値がドンドン失われていく現実を目の当たりにしての大英断であった。2007年の水産白書を引き合いに出すまでも無く、現代人の魚離れは顕著である。その原点は魚が嫌いになったわけではなく、料理をすることから疎遠になっていく社会環境の変化に起因する。そのため、魚文化を後世に語り継いで行く役割の存在が薄れ、断絶化の危機にあることに問題視を向け、全国の小中学校の特別講座へ積極的に参加することにより、少しでもその流れに歯止めが掛かり、関心を持ってもらうことができるように尽力されているとか。

 人間の健康によい魚はご存知のように背中の青い魚である。EPAとかDHAという成分が多く含まれているのが理由だそうだが、この弱点は熱に弱いことや鮮度

が比較的速く失われる点だそうだ。従って、それを軽減する工夫が大切であるが、その事例の一つが「ぶり大根」だそうだ。これからのシーズン、是非この家庭料理メニューを定期的に食べていただきたいものだ。


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