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2009年6月11日木曜日

人生金儲けより人儲け




我々が豊かさと引き換えに失ってしまったモノ

 今日の講演のタイトルは「80歳の夢追い人」というテーマで、横浜市倫理法人会会長の小野優さまにお話を頂いた。人生は「先祖の元返り」といい、自分の人生の根源は明治の偉人として功績を残した小野有五郎にあると自認しているというイントロで始まった小野さんの講話。豊かさの向こうで環境という宝と人に対する思いやりの心や気遣いを失ってしまった現代人。すさびた世の中で、自分しか信じることが出来きず、自分にとって何ら意味が無いことだと片付けてしまう。そういう人間関係、社会環境の下、敗れた人たちが毎年3万人以上も自殺に追い込まれる。この社会現象はこれからの生活を描けない、希望が持てない人たちが送るシグナルであり、これから晩年を迎える団塊世代が正面から向き合わなければならない現実であると説く。その中で生れた共生型の生き方が【グループ・リビング】という生き方である。この暮らしと住まいと環境と地域社会を巻き込んだ暮らし方は、弱い人間がお互いに支え合い、「終の棲み家」の実現することである。これは社会的なニーズが急速に高まっており、志を共有できる人たちが取り組む理想の暮らし方であると説く。既に、幾つかの事例が生れているが、この考え方を啓発啓蒙することが人生の最後の「テーマ」であると力説された。

 講演の終段で、自身の母親の手紙を紹介されたが、母親のそして人間としての深い愛情が言葉の端々感じられ思わず落涙してしまった。感動のモーニングセミナーでした。有難うございました。


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