今朝のMSの講師は湘南地区で大変な人気を誇る製造・販売のフランス洋菓子店「ashi」の社長で、平塚市倫理法人会の相談役芦川 浩 さん。湘南地域の有名な経営者で倫理法人会の会員さんを招いて、地元の皆さんに勉強してもらおうという一連の企画の一つでした。倫理歴16年と云われるように、その経営戦略には「倫理経営」がキッチリと組み込まれ、研究所からは「倫理17000ライセンス」認証企業として、加盟企業の目標となっている。
詳しくは「職場の教養」2013年12月号の表紙にも採用された企業なのでその12月号の第1及び第2ページに紹介されているので、是非ご覧ください。会内でもケーキのシーズンの12月号の表紙にフューチャーされたことで、話題になったことを記憶しております。
芦川社長曰く「今の路線は父が敷いてくれたレール上にあります」とのこと。菓子問屋で始まった家業が、先を観て、フランス洋菓子に舵を切り、今日に至ると云われた。従って、自分の使命はこの事業を如何に子孫に継承し、100年企業への礎を築くことと説明された。量を追わず、特に生菓子は湘南地域に限定し、地元に愛されることを第一義に経営をされているが、その核となる営業戦略は商品開発と販売員(社員)教育の二輪で、身の丈に合った経営を推進することと説明された。
一日10,000個以上売れるという650円の チーズパイ |
アシのケーキの特徴はいわゆる「手作り感」である。コージーコーナーや不二家のようなマスプロダクトではなく、口の肥えたお客様向けの一工夫ある商品がポイントで、そのためには社長主導で、厳しい要求や課題が突きつけられることもあるようだ。弟さんが商品開発・製造部門の責任者でしっかりとそれを受け止め、兄弟の和(輪)も非常に円滑に回っているとの事。
小売りは細かなことに気が付くことが大切で、その基本は「一生懸命」であると。「熱意」が店の運営には必要で、そうすることによって感覚が研ぎ澄まされて、今まで見えなかったものやモノの本質がみえてくる。「感動」のないところに商機はない。店の魅力とは商品だけではないはずで、そこに居る人の魅力が大切である。従って、社員教育、社員の人間力の向上は人が相手の商売だけに不可欠である。
事業継承に当たっては身内の結束を第一に、基幹部署を身内で固めていく方針である。易不易、変えていけないモノを大切にしながら、時代にそしてエリアに適応力が発揮できるよう、経営のかじ取りをバトンタッチが出来るまで頑張りたい。
ケーキの製造小売りを家業として継承するための布石を色々と打たれているが、その部分は割愛致しました。今後、湘南地区には新たな大型ショッピングセンターや道の駅構想もあり、新たな商機が巡ってくると思いますが、地域のリーディングカンパニーとしてキッチリと掴んで行かれるのではないかと拝聴しておりました。
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