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2014年3月28日金曜日

世界が憧れる日本人の美徳   鎌倉市倫理法人会幹事 石川 真理子 氏


 今朝の講師は鎌倉市倫理法人会の幹事で、作家・武家女性研究家という肩書を持たれている石原真理子さん。最近、他の単会でも講話をされるなど、積極的に倫理活動を行っておられる。自身の信条と倫理の活動の根が合致することが、積極的な行動に繋がっているようにお見受けした。
 ご覧のように和服が良く似合うというありきたりの表現では現すことが出来ないほど、板についておられるが、やはり祖先は武家の家柄と仰っていた。筆者は、ご紹介文の中に「新島八重」について書かれた本があると説明されていたので、以前からお話をお聴きすることに興味を持っていて、何処の単会でお聴きしようかと思っていただ、茅ヶ崎に来られる機会があることを知り、
大和市へも行くことを抑えておりました。

 
 そもそも今日、ご自分が追及されているテーマに行きついたのは、外国人が幕末、明治初期に書き残した沢山の記述を読み、「日本人とは」「武士・武家とは」という特に戦後育ちの日本人の大半が忘れて久しい、日本民族が持つ美徳について研究し、それを発表することにより、自分の使命とされたという説明があった。一般的に我々が知る当時の日本人の姿はほとんどがドラマや映画で脚色されたものを観てイメージするだけであり、外国人の目から見た日本人の姿というところに目を付けられ、日本人の本来の姿に言及されていくという切り口は新鮮でもあり、その説明からは外国にはない日本人の美徳というモノを再確認した次第である。日本には下男・下女の習慣はあったが、有史以来「奴隷制度」は一度もなかったという事実は、その最たるものであろう。西洋は「罪の文化」、日本は「恥の文化」と云われるが、恥じの文化を国民が失って久しい。そのことはこの日本人の持つ美徳が教育勅語になり、日本を軍国主義に至らしめた元凶と見たGHQの占領地政策によるものだというくだりは納得させられる。

 
soul of Meiji
のパンフレットを見せて忘れてはいけない
明治の心を説明される石井さん
THE BOOK of VIRTUES
という本があるが、これはレーガン大統領が社会の荒廃を正すために米国で行った教育改革の下に日本の教育勅語があるという事実を証明するもので、教育改革の指揮を執った当時の米国の文部大臣に当たるウイリアム・ベネットという人により編纂されて、今や3000万部を超える世界的なベストセラーになっている。この事実は日本人が誇るべきことであるばかりでなく、自らが放棄してはならない心の根であると
話された。



詳細は聞き洩らしたが由緒ある神社が
発行されている教育勅語のレプリカ

 武家の作法(武士道)が日本の文化にながれ、それが国民の生きざまになり、倫理・道徳になり、教育勅語に集約され、近代日本の行動規範となっていったことはまぎれもない事実であり、世界が最も恐れ、日本が最も世界に誇れる特質でもある。が、敗戦と云う全否定を是とする戦後政策と高度成長により、忘れ去られた「日本人の美徳」が、今過去の思い出話になりつつあることへの危機感は自分の中にもジリジリするほどある。かすかな希望は「日本人とは何か」と考え行動できる僅かな若者と、戦前の教育を受けた教育者や親からじかに教育を受けた我々、戦前戦中派の人間がまだ沢山残っているということであろう。危機に直面し、それを」乗り越えてきた我々日本人に、今一度奮起せよとエールを贈って頂いた今朝のMSでした。有難うございました。
石井さんを囲んで左から根岸・星野・星さん








2014年3月19日水曜日

事業継承の要として目指すところ 平塚市倫理法人会相談役 芦川 浩 氏


 今朝のMSの講師は湘南地区で大変な人気を誇る製造・販売のフランス洋菓子店「ashi」の社長で、平塚市倫理法人会の相談役芦川 浩 さん。湘南地域の有名な経営者で倫理法人会の会員さんを招いて、地元の皆さんに勉強してもらおうという一連の企画の一つでした。倫理歴16年と云われるように、その経営戦略には「倫理経営」がキッチリと組み込まれ、研究所からは「倫理17000ライセンス」認証企業として、加盟企業の目標となっている。
 詳しくは「職場の教養」2013年12月号の表紙にも採用された企業なのでその12月号の第1及び第2ページに紹介されているので、是非ご覧ください。会内でもケーキのシーズンの12月号の表紙にフューチャーされたことで、話題になったことを記憶しております。

 芦川社長曰く「今の路線は父が敷いてくれたレール上にあります」とのこと。菓子問屋で始まった家業が、先を観て、フランス洋菓子に舵を切り、今日に至ると云われた。従って、自分の使命はこの事業を如何に子孫に継承し、100年企業への礎を築くことと説明された。量を追わず、特に生菓子は湘南地域に限定し、地元に愛されることを第一義に経営をされているが、その核となる営業戦略は商品開発と販売員(社員)教育の二輪で、身の丈に合った経営を推進することと説明された。
一日10,000個以上売れるという650円の
チーズパイ

 アシのケーキの特徴はいわゆる「手作り感」である。コージーコーナーや不二家のようなマスプロダクトではなく、口の肥えたお客様向けの一工夫ある商品がポイントで、そのためには社長主導で、厳しい要求や課題が突きつけられることもあるようだ。弟さんが商品開発・製造部門の責任者でしっかりとそれを受け止め、兄弟の和(輪)も非常に円滑に回っているとの事。

 


小売りは細かなことに気が付くことが大切で、その基本は「一生懸命」であると。「熱意」が店の運営には必要で、そうすることによって感覚が研ぎ澄まされて、今まで見えなかったものやモノの本質がみえてくる。「感動」のないところに商機はない。店の魅力とは商品だけではないはずで、そこに居る人の魅力が大切である。従って、社員教育、社員の人間力の向上は人が相手の商売だけに不可欠である。

 事業継承に当たっては身内の結束を第一に、基幹部署を身内で固めていく方針である。易不易、変えていけないモノを大切にしながら、時代にそしてエリアに適応力が発揮できるよう、経営のかじ取りをバトンタッチが出来るまで頑張りたい。
 
 ケーキの製造小売りを家業として継承するための布石を色々と打たれているが、その部分は割愛致しました。今後、湘南地区には新たな大型ショッピングセンターや道の駅構想もあり、新たな商機が巡ってくると思いますが、地域のリーディングカンパニーとしてキッチリと掴んで行かれるのではないかと拝聴しておりました。

2014年3月12日水曜日

我が生業(なりわい)の原点~見て、見つめて、見極わめる~ (株)湘南山鉄 代表取締役社長 山口利通 氏


 今朝の当会のMSは自会員でこの度茅ヶ崎市商工会議所の会頭に就任された(株)湘南山鉄の代表取締役社長の山口 利通氏を迎えて行われました。

 ここのところ当会は自会の会員や湘南地域におられる事業主をゲストスピーカーに招いて、MSを行っていますが、地域の中小企業の経営者を会員とする倫理法人会のアプローチとしては非常に意義のある試みと思っております。先ず、仲間を知ることの大切さ、そして地元の有力企業の代表のお話が聴けるということは、より会への関心を高めること請け合いです。
 
 先ず、冒頭昨日三年目を迎えた東日本大震災で被害や不幸に見舞われた人々への追悼の意を述べられた後、商工会議所の新会頭として、茅ヶ崎の周辺で何が起きているか、何が起ころうとしているかを話され、交通インフラの整備(圏央道の全面開通)によって、大型店の出店や
県下三番目の道の駅の実現の可能性について、前向きの予測をされた後、本日の主題に入られました。

 3月14日の大雪の次の日、新宿へ仙台の慈眼寺住職塩沼亮潤大阿闍梨の講演を聴きに行かれたという話から千日回峰の話しが始まりました。筆者自身、この修行について、よく判っておりませんので、話しておられる修行が空前絶後の厳しい修行であるという事ぐらいしかわかりませんでした。一般的に比叡山での修業が有名ですが、この塩沼大阿闍梨は吉野山にある大峰山で有史以来二人目の千日回峰達成者になられたお坊さんとのこと。この修行は文字通り命がけの修行で、約50kmの距離を毎日要所要所でお経を読みながら歩く。途中、断念をやむなくされる時は懐に持った短剣で自害をするという厳しい戒律が定められた修行との事。千日回峰が達成できても、その後「堂入り」という断食・断水・不眠・不臥の9日間が待っていて、それを生きて潜り抜けないと「大阿闍梨」には成れないという。正に壮絶な修行である。

 この修行を「何故やるか」という問いに対して、答えは「厳しい修行をすることで、ともすると流され、甘くなる自分自身を戒めるため」ということだそうだが、自分自身を見つめ、見極め、判断を下していくという生き方こそが人間本来の生き方と思うからであるとか。

 「人は安定すると横柄になる」稲盛さんのJALにして既にそんなところが見え隠れしているとか、八甲田山の慰霊碑を「記念碑」と間違ったケーブルカー会社、細密画を世に送った熊田千佳慕女史のスタンス、考え方、中村天風さんの哲学、稲森さんの掛け算、霊性意識のレヴェルまでプラス思考を落し込むことの意義、無意識のうちに、考え、考え続け、結論を出すことが経営のかじ取りに必要な経営者の資質である。

 自分自身を「幕の内弁当」と揶揄されて話を締められましたが、力強い地元企業のリーダーのお話が聴けたと感謝する次第です。



淀みなく話が進み、息つく間もない
40分間でした。








人間の意識構造を図にしてお話になる
山口会頭
一番下の霊性意識にプラス思考を
根付かせることが、強い信念の行使
には不可欠と説かれた。
人間は弱いモノ。楽な方に流れることは
本姓であると。


 今朝は逗子葉山倫理法人会の竹田さんに
 セカンドアカデミー株式会社の佐々木さんを
 案内して頂きました。
 セカンドアカデミーとは生涯学習のコーディ
 ネートをする企業とか
 

2014年3月10日月曜日

ゴルフ場モーニングセミナーのご案内


 当会では月の水曜日が5回ある最終水曜日はモーニングセミナーではなくゆかりのある場所の清掃を主として運営して来ましたが、新しい試みとして4月の第5水曜日の30日に上掲の内容でモーニングセミナーを行うことになりました。構成は30分間のMSと9ホールのラウンドです。対象はゴルフを始めたい人、未だコースに出たことのない人がメインですが、狙いはゴルフを通じて、コミュニケーションの推進と、未会員の方々に、茅ヶ崎倫理法人会の味を知って頂くためです。活用方法はそれこそ色々ですが、夫婦の絆を深められるのも良し、親子の絆を深めるもよし、新規会員獲得に活用して頂くのも有りですね。
 但し、ゴルフは知らない人が思うほど簡単なスポーツではありませんので、いきなりゴルフ場という訳には参りません。開催日まで、毎週土日、基本を教える教室を杉田ゴルフ場で開催し、
クラブをボールに当てられるように指導を行います。指導は神奈川県倫理法人会ゴルフ部の部長
こと筆者太田が行います。多くの皆様のご賛同と参加を御願い致します。

2014年3月5日水曜日

愛の一言で人生が変わる   (一社)倫理研究所 法人アドバイザー 小林 桂子 氏

ピンクの寒川特産のスイトピーが先生のイメージとうまく調和していた

 昭和6年生まれの82才と仰る小林桂子法人アドバイザー。その話に引き込まれてしまった脛に傷を持つ我が身、我が身と置き換えて聴くうちにメモを取るのも忘れてあふれ出る涙をこらえるのがやっとという有り様でした。昨夜の幹部研修から続けて、本の大切さを勉強させて頂いたが、やれている部分(自分ではそう思っている)もあれば、判っていてもやれていない部分が多々あり、生身の人間の難しさをいつ捨てられるものかと再び混迷の世界へと迷い込む始末でした。しかし、困った最後の駆け込み寺として小林先生を残しておこうと、先ずは自分で努力することに致しました。

 お話は山口県の柳井市にある食料品会社を巡る兄妹親子の葛藤に指導と云う形で携わられた先生が当事者たちの本音を見事に引き出し、其の本音が親兄弟の本音を引き出し、心の根にある「感謝」という気持ちを気づかせることにより、夫婦の離婚、会社の解散まで考えていた当事者たちにそれを思いとどまらせたばかりでなく、今や家族経営を基に順風満帆な企業経営をされるに至った物語である。

 如何に、人間は自分中心でものを考え、他人の考えは及びもつかず、自分勝手な解釈をして物事に当たっているのか。その結果、招かずともよい結果を受け入れて行かねばならないのか。自分を知り、人を知るという事の大切さを事例を以てお話になった小林先生には、長い人生の道程で、自分自身が経験された嫁姑、親子、姉妹、等々の人間関係の実体験から臨機応変に何段にも積み重ねた引き出しの中から、唐突とは思われるが、実は本質を着いた指導の言葉が出て来るようである。具体的にお話になったことを記述することは致しませんが、この指導物語の幾つかの部分に、自分との相似形を観て、ありきたりの表現ですが、勉強になりました。

 どこの家にも一つや二つ「これさえ片付けば・・・・」という問題があるそうだが、それを招いたのは正にほかならぬ自分であるという言葉は、重く心に堪えました。


今朝は倫理経営講演会のチラシ用の
役員朝礼の写真を撮影しました。










挨拶実習のタクトを振るのは長島
事務長。









会員スピーチは大森相談役
家庭教育の重要性。その中でも
母親の子育てにおける重要性を
話されました。




連絡事項は早瀬副専任幹事。
目白押しの行事を紹介されました。