人は「何のために生きるのか」という重いテーマであるが、講師のはつらつとした若さと巧みな筋立てにより、ドラマチックな村興しサンプルというお話として筆者はお聞きした。一方でこのような村興しの物語性が必要な過疎地は今や日本の国家的課題であるが、何よりも不足するのは「人材」であることも再認識した時間となりました。

結婚を前提に付き合っていた管理栄養士の彼女の夢はジェラード屋をやりたいことであった。その夢を実現させてやりたい、そして同世代の農家仲間もその輪の中に入れて、一緒に活動できる
場を作ろうという事で、4000万の投資を行い、2011年3月6日に開店。店名は「MEGURI ジェラード」。牛乳で農家とお客様をつなぐ輪づくりという意味だそうだ。
連日終日長蛇の列、が11日にあの東関東大震災が襲い、直接の被害はなかったもののその後の計画停電等で、生産が出来ず、休業に追い込まれたが、これを逆手に取って、もう一度脇を固めなおす機会を天がくれたと、研修やら、企画やら、マーケティングの見直し等に費やすことが出来た。そしてこれが、結果的に良かったと語られた。
・苦難福門 ・事実は一つ、解釈は無限 という倫理を学ぶ人たちには
親しんだ言葉が出てきた。
氏が学ぶのは選択理論心理学。人の行動は外的要因ではなく内的願望から行動するという心理学理論であるが、これは倫理で言うところの他人は変えられない、自分が変わることによって変えられるという考え方と相通じるものがあると氏は述べられた。人にはそれぞれ夢があり希望がある
それを実現に導いてやるのが経営者の務めであると。
食事をする時、「いただきます」は野菜や果物・魚・肉等々の元である生き物の命を頂きますという意味であり、食べるという事、それによって生きていることの元を忘れてはならないとも。
酪農家は名前の最期に「家」即ち英語のARTISTの意味を持つ言葉であり、そう云う意味では数少ない芸術家の一つだと自認している。それ故に自分の仕事は作品(牛乳やジェラード)を通して
人々にj感動を与えることだと、それが人生のテーマであると語られた。
プロスピーカーという仕事もやっておられる方なので、話しの筋道が旨く構成され、一つの交響詩を聴くかのようなサクセスストーリーでした。このノウハウを全国の過疎で悩む地域の村興しモデルとして伝えていただきたい。会場では先輩プロスピーカーである当会会員の早瀬 徹氏が大きくうなずきながら応援されていた姿が印象的でした。
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