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2014年5月28日水曜日

自分を変える実践   倫理研究所法人アドバイザー  畔高 敦司 氏

一般社団法人倫理研究所 法人アドバイザー 畦高 敦司 氏


  千葉県の倫理法人会の方々から見ると神奈川県内の倫理法人会会員数は少ないという議論が常々交わされてきたという経緯があるそうだ。

 今朝の講師は昨晩の幹部研修に引き続き千葉県柏市の相談役畔高敦司氏による「自分を変える実践」。先ず、自分を振り返ってみなさいとのこと。人のことは良く見える(欠点が良く見える)が自分のこととなると・・・。我々は「瞬間」で生きているのだから、自分の考えと行動は変えられるが、他人と過去は変えられない。その為の三原則は:


 1.朝を大事にする。
  これは単に早く起きるということでは
 なく、目が覚めたらスーッと起きるという
 ことを意味する。すべては朝から始まる
 のであるからその始まりを大切にする。
 「朝を大切にする会は倫理法人会
 だけ」といって笑いを誘われました。
2.出会い(人・モノ)を大切に
 挨拶ですべてが決まる。挨拶の
 できない人で、仕事が出来る人は
 居ない
3.家庭を大事に我々が守るべきものは
家庭であり、それがあるから頑張れる。家庭における最も大切なものは子供ではなく、妻即ち
奥さんである。奥さんにとってもっとも大切なものは自分の血を分けた子供であり、子どもの
悪口を云われるのが一番嫌なことである。そればかりか人は褒められればうれしいが、
けなされればかたくなになる。上に立つ人は下々の持つ一番を見つけて、それを人前で
褒めてやる。自分が目立つより、人を目立たせることを考えると物事が捗りやすい。
およそ人間の運営することで一番大切なのはこの気持ちである。

 自分を研き、自分を変えること。そうすることによって周りが変わってくる。色んな実例を
引き合いに出して、倫理のエキスを判り易く解説して頂きました。戦前生まれの歴戦の
つわものが、倫理的生き方を実践し、体得した倫理の真髄をお話いただきました。
ありがとうございました。

会員スピーチは事務長の長島幹夫さん
会場のホテルサンライフガーデンのバラ園。駿は
峠を越しましたが、まだまだ楽しめます。



2014年5月21日水曜日

優秀な子どもの育て方   川崎市南倫理法人会専任幹事  大久保 正剛 氏


 激しい五月雨が降りしきる中、金沢区から湘南茅ヶ崎市へ。道すがらの景色もどんどんと変わり、雨に若葉の固まりが美しい朝です。
 今日の講師は当会へは既に四回目と云う大久保正剛さん。当会にはどうやら熱烈なファンがおられるようである。それは兎も角、自身の体験に基づきお話をされる大久保氏のことば一つ一つ、組み立ての一つ一つに、説得力を感じるのは多くの一致した感想だろう。
 この方のバックボーンに流れる思想は「ポジティブ」の一言であろう。そもそのその原点を自身の幼少、小中高時代の母親の子供を見る目にあると冒頭で語られたが、そのことに気が付き、一念発起して一流の私大に進まれ、今日の自分自身を形成されたことに、ただ者でない器を感じる方が多いのだろう。
 「優秀」という言葉には二つの意味が含まれており、その一つは;
     ・頭が良い
もう一つは;
     ・優しい
ということであり、御自身のお子様の経験談と観察談をお話になった。子供は「親が育てたいようには育たない」が、「育てた通りには育つ」という言葉があるが、先ず生じた現象面のポジティブな部分、いうなれば「いいところ」を先ず認めてやる、ほめてやることで、子どもの心を内懐に引き込むことが出来る。そうすると子供は「判って呉れている」と思い、信頼関係が芽生えて来る。其のベースが築ければ、すべてが前向きに進んで行く。信じて貰ったから、親に報いることが出来たということである。

 「頭がよい」と「成績が良い」は違う。成績が悪いのは何処かでツマズキがあったからで、その時点まで戻って修復が必要とか。特に「数学」は絶対であると。これには時分にも思い当たる節がありますね。

  夫婦喧嘩を子供の前でやるな。子供に妻や夫の悪口を言うな。子供は50%は自分の血を引いているのだという事を忘れるなと、警告された。これも然り、実に覚えがありますね。


 今朝の会員スピーチは当会の名物
専任幹事の下里 宏規 さん。



分かち合えるには先ず、自分を捨てて
相手を理解しようという姿勢か\ら始まる
と、幼い頃に店内の壁に張られた標語を
観て感じられたと、振り返られました。

2014年5月17日土曜日

オーガニックコットンを通しての社会貢献  杉並区西倫理法人会 会長 渡邊 智恵子 氏


 最近、富岡製糸工場跡が世界遺産として認められるという報道に沸いた日本ですが、食物以上に国内自給率が低く、ほとんどゼロに等しい繊維原料の世界、最近では私たちも化学繊維よりも綿や麻で代表されるような天然・自然繊維の衣服を好んで着るようになったが、実はこの原料も人間に安全な素材ではなく、ほとんど80%以上が遺伝子組み換えや、栽培時に使用される農薬汚染に蝕まれた危険な素材だそうで、主要生産地のインドでは農薬の被害で、農業に従事する児童の大半が二年間で農薬中毒になり廃人同様になるという悲惨な現実があるそうだ。また、農業そのものが、「循環型」という生産性の高い形態ではなく、「種」を買い、「農薬」を買い、収穫期の収入を担保にして、リスクの高い農業を余儀なくされる結果、凶作に陥れば、たちまちのうちに返済に窮し、追い込まれた結果、「自殺」という方程式で、年間の自殺者は3万人を超えるという実態が繰り返されている。というショッキングな話から入られた講師の渡邊さん。

 オーガニックという言葉は今や一般化しているが、1990年からオーガニックコットンの輸入を始められ、農業の実態を知り、体にやさしい有機栽培の綿花の海外での生産はもとより、国内での綿花栽培を有機農法で広め、繊維から生地そして製品化から販売まで、一貫した流れを構築しようと自分の人生を掛けられているが、驚くべきはそのマーケティング力で、時代の流れを捉えられながら、そのポイントを突いたアイディアと行動は、「すごい」の一言に尽きる。


会社の名前は「前進」を現すアバンティー。イタリア語である。
稲盛さんの「清和塾」に学び、その教えはまさに純粋倫理を
説く、倫理法人会の勉強であると。倫理経歴も19年間と長く、
東京都下の幾つかの倫理法人会を移った後、現在杉並区西
に所属され、会長を務められている。
 会社の経営もスタッフの皆さんで回るレベルに成長しているので、社長業よりも、ご本人は社会活動に軸足を置いて行動されているということで、



 1.東北グランマの仕事づくり
 2.福島の子供たちの保養所
 3.長野県小諸市の村づくり
 4.国産のコットン栽培

が主な活動軸のようだ。東北グランマの仕事づくりに関しては、
3.11の大震災後の地域活性化のモデルケースとして成功を
収めたが、同時にその関心度は何時までも持続するものではなく移ろいやすい大衆の本質を再確認する機会にもなったと語られた。そこで、挫折せず、次の手を打てること。ここが素晴らしい。
上の写真は冬季五輪の選手壮行会での女子フィギアスケートの選手団に採用されたオーガニックコットンの帽子を被った浅田選手。




 講話の最後に「なんじゅすっぺ」という詩集の一節を読まれて講話を終了されたが、わずか40分程度の時間では、渡邊さんの活動を把握するには短すぎるという印象でした。上掲の四つのプロジェクトの一つ一つをつぶさに聞ける機会を得たいものだ。有難うございました。

2014年5月11日日曜日

満足のいく人間関係を作るために  茅ヶ崎市倫理法人会副専任幹事 早瀬 徹 氏


 私は最近、周りから「家族を大切にする人」と云われるようになりました。と話し始めた早瀬さん。自単会の幹事仲間であるので、おおよそ話の予想はしておりましたが、見事に外れました。時代の100年の進歩に比べて人間社会の100年の進歩は限りなくお粗末で、相対するモノの間で相変わらず代わり映えのしないテーマが山積している。自分も過去その渦中にあったことは否めない事実であるが、三年前、倫理法人会へ入会以来、倫理を学び幾多の経験、実践を経て、特に家族間の人間関係を重視し、そのことへ行動の軸を置くようになりましたと話を続けられました。
 元々は実家の火災の教訓から不動産業界に興味を抱き、学校を卒業するとフルコミッションの不動産会社に入社し、12年間勤務したあと独立をされて現職にあるが、その間「選択心理学」を学び、人間の基本的な5つの欲求を学び、倫理法人会への入会に至り、最初は倫理の押し付けで、逆に家族の反発を招いたが、「人は変えられないが、人を変えたいならまず自分が変わることだ」という教えを実践してみることにした。子供との関係、妻との関係、親との関係
のまずさの原因は全て先ず原因は自分にあるとの視点に切り替え「良好な関係性の構築」を行うことで、コミュニケーションが始まり、本当の会話が出来るようになった。
 コミュニケ―ションの本質は「判らせよう」「理解させよう」からまず「理解しよう」と思う事、相手もそう思う環境を作り上げることではないかと述べられた。御子息が高校受験に向けて人が変わったように勉強を始め、見事志望の高校へ入学できるまでに成長した原因は正にお互いが判り合えて、子供に自覚が生まれたことではないかと分析された。
 

次女の書かれた絵をモチーフに
家族の紹介を始められた。










 早瀬さんが信奉するウイリアム・
グラッサー博士の説く「選択
心理学」の5つの基本欲求









 これは奥様が仕事としておやりに
なっているイラストの仕事。心を
和ませるシーンがメルヘンチックに
描かれている。湘南地域にはこの
アルバムを持っておられる方が結構
おられる。我が家にもある。

 

誰にも得手不得手はある、得ての部分を最大化して不得手の部分を目立たなくする。


自分自身にとって価値があると思えれば、(どんなことでも)それで良い」

今週は何かと行事が多く、アップするのが遅れてしまいました。十分にまとまったかどうか不安ですが、お許しください。