カステラの一番おいしいところ、それは云わずと知れたカステラ本体と敷紙との境にある濃い茶色の薄皮膜状の部分であることは誰でも知っている。しかし、そこを食べられる者はカステラをナイフで切って皆に分け与える者しかその権利は無いと母親に諭された幼少時代。それは倫理を勉強し実践を旨とする我が会員の在るべき姿を現した言葉ではないかとの問いかけから始まった今日のモーニングセミナー。講師は横浜市中央倫理法人会の会長であり、第一地区副地区長でもある後藤長重氏、組織でも影響力を持つ方であり、筆者も少なからずお世話になっている方である。
再び入会し上村会長から「あなたはWebの専門家だから広報をやってくれませんか」と依頼され、それならばできそうと単会のブログ作成を請け負った。折から、県単位で倫理の普及活動の一環として広報の大切さが認識され、全単会で情報発信のツールとしてブログページの作成運動が始まり、時の広報委員長横須賀市倫理法人会の小田さんと、全単会を回りだしたとのこと。
人柄なのかその活動の中で、元々持ち合わせていた面倒見の良さ、お世話好きが多くの方の心を捉え、単会でも、地区でも、県単位でも非常に良好な人間関係を築いておられる。筆者も、たまたま御縁があって当単会の広報委員を仰せつかい、県の広報委員会で色々とご指導を頂く他に、仕事の上、そして人のお世話をする上で、手を貸していただいている。
ようやく倫理運動は「いいことをやっているのだ」という実感が得られるようになったと云われたが、肩に力を入れず、自然体でにこやかに対処される姿は、人生のベテランのようで、まことに尊敬すべきお人柄である。「普及はタダ働きではない」という実例を話されたが、倫理活動を通じて得られる役得と云うものは、会社社会のそれと同じで、会社にどれだけお金を使わせることが出来るかがビジネスマンの価値の尺度と思ってやってきたことと相通じるものがある。根本は私利私欲に惑わされないこと即ち、倫理感に照らして、ということであろう。
選定にあたって、挨拶に出向いた千葉県の鴨川で日本一の売り上げを誇る葬儀社のグループ企業「アスカグループ」の代表である丸 淳一氏を訪ねられた時のお話をされた。筆者もその講演会に行って、早速「小さなノート」を買った一人であるが、「気づいたらすぐにやる」という教えである。すぐにやると云っても時と場合により、後でやらなければならないときもあり、忘れないように常にメモを取るという習慣を付けなさいという教えである。
当日のセミナー会場の一コマです。講師のもたれる「やわらかさ」と「やさしさ」が伝わってくるような雰囲気の中で、お話が伺えました。