今日の講師は地元寒川町の山上町長さん。工務店業が生業であるが、知らぬ間(?)に町長になっていたという方である。地元の人間でない筆者は地元での評判のほうはよく知らないが、漏れ伝わる風聞によると積極的ないわゆる「やり手町長」さんという評判である。今日はその風聞の「源」をお聞きするモーニングセミナーとなった。このような講師を迎えて、受講者も30名弱を数え、町長が何を話されるのだろうかと興味をもった同業の方々もお見受けした。
冒頭、茅ヶ崎市の服部市長さんから会員スピーチということで、茅ヶ崎市倫理法人会の活動にエールを送っていただいた。
町長は根っからの寒川町のご出身ということで、地元の繁栄と町民の暮らし向きにことのほか関心が高いようで、地方行政の長は「地元出身者」が務めるべきであることを改めて痛感した。町長までの経緯を詳細にわたってお話になったが、上に立つ人の術をその過程で勉強されてきたようだ。
町長に就任してからの活動報告をいくつかの項目に分けてお聞きしたが、町政は誰のためにあるのかという観点に立って、町民のコンセンサスをとることで、既得権の打破を目指されたようだ。当然のことながら変えることへの抵抗ややり方に対する批判もあるようで、これは世の常のこと。何よりも選挙で信任を得た以上は約束事を実行して、成果を上げていこうというリーダーシップの発揮が一番大切である。
寒川町は先達の英断によって企業誘致に成功した土地であるが、そのことに甘んじず、今寒川町に向いて吹いている風を利用して、新たな街づくりに臨まれているようだ。寒川町に来てみるとさがみ縦貫道路の高速道路の橋げたが並び、東名や新湘南バイパスと連結されようとしているし、倉見には新幹線の駅を誘致しようと具体的な動きがある。そして大詰めを迎えた区画整理事業とそれに準じた企業誘致、そして寒川には忘れてはならない商売上手の寒川神社がある。これらのプラスの営業資産をどれだけ活用できるか、今寒川は熱いですね。