go to home page

2015年3月25日水曜日

岐路に立った時  一社倫理研究所 法人アドバイザー 宮井 エイ子 氏


 昨夜の幹部研修に引き続き、今朝のモーニングセミナーの講師は倫理研究所の法人アドバイザー宮井エイ子氏。相模原から三名、東京都の練馬から二名のいわゆる「おっかけ」まで、来て頂き、有難いモーニングセミナーでした。

 今朝のテーマは人間なら一生のうちに何度かは必ず経験する「決断」の話し。普通、人は困難に行き当たると、暗い心に名s理勝ちであるが、それとは逆に明るくとらえる心で臨む方が良い。人は在るべき姿を求めるがゆえに、それが叶わなかった場合、相手に責め心が生じ、不平不満が生まれる。困難に遭遇した時、暗い心になることを避ける歯止めを早くし、反対へ行けばよい。しかしいきなり真逆に切り替えるには無理があるので、出来るだけ明るい心になる言葉を使い、声に出してみると良い。類は類を呼ぶという言葉があるが、明るいモノ、明るい心はそのような心を持った人を呼び込む力がある。そして生じた事、目の前に起きたことを肯定、即ち「あるがままに認める」と云うことであり、このことが解決の糸口になる。

 倫理には「三大実践」と云う言葉がある:

 1.いのちの本である親に感謝することである。至純の愛、深い感謝。
   親の期待に応えること

 2.夫婦愛和が事業繁栄家庭繁栄の本である。この世は陰と陽、マイナスとプラスに
   より成り立っている。男は陽、女性は陰。これが合一することによって新しいモノを
   生み出だす事が出来る。即ちプラス、繁栄である

 3.子供には何も言わない事。子供は親の背中を見て育つ。人の道(倫)をしっかりと
   踏み外さず、歩いて行けば、それが最高の子育てになる。親の喜働の姿、人の
   為に働く姿、規則正しい生活はそれが子供の成長への道しるべとなる。

この三つを深く理解し、実践を行えば最高の倫理実践となる。




今朝の会員スピーチは早瀬徹幹事。
当会の若手のホープである。人前で
話すことを仕事の一つとされているので、
上手くまとめられた。

体力に自信があったが、実際走って
みると1.5kmも走れず、60歳の
年寄にも抜かれる体たらく。一念発起で
フルマラソン出場まで頑張られたエピソード



「太く短く生きるのが不動産業」ながら、
自分自身は太く長く生きたいと。最後に
「あなたと一緒になって間違って
いなかった」と奥さんの言葉で締められ、
満場の喝さいを浴びました。

2015年3月21日土曜日

「2015年地引網大会」のご案内    茅ヶ崎市レクレーション員会 大森 猛


 今年も地引網大会を御案内する時期になりました。県の倫理法人会にtレクレーション委員会が新設されたのが昨年度(2014年度)です。その狙いは会員相互の親睦や意思の疎通を
趣味や活動軸でお世話しようということです。県下にはゴルフ部を始め社交ダンス部、モーターサイクル部等々の組織が在り、それぞれの規約に準じ活動しておりますが、レクレーション委員会の主催イベントとしては、3月29日(日)の横須賀軍港めぐり、5月17日(日)の地引網大会、6月30日の大山講の三つです。その三つの中で、実績がありもっとも大きなイベントがこの地引網大会です。今年は300人の動員を予定し、上掲のチラシを2000枚用意し、4月
月初に配布される県倫理法人会からの定期便に乗せたいと思っております。

 指揮するのは当会の相談役大森 猛氏。カナコム(株)で毎年行われる福利厚生事業の一つである地引網大会をベースにスケールアップを図りました。頼みは前夜の天候と当日の天候。大自然を相手に行うイベントは天候の占める影響度が高く、好天気を望まずにはいられません。

建設と介護  茅ヶ崎市倫理法人会会員 大勝建設株式会社代表取締役 加藤 順一 氏


 当会では会員で地元で活躍されている経営者の皆様からお話を伺うことを毎月励行しておりますが、今回は大勝建設株式会社の加藤順一社長にお願いを致しました。

 大学を出て、修行で14年間ゼネコンの飯を食べた後、父親の病気で、会社へ入り家業を継がれたが、講話のテーマをご覧になってお分かりのように建築業から介護ビジネスに如何に会社の軸を転換されて来たか、そしてその成功の原因は何であったかと云う事をお話いただいた。

 倫理法人会へは3年前に田中前茅ヶ崎市商工会議所会頭やカナコム(株)の大森相談役の勧めが在り、入会されたという事であるが、倫理法人会の集まりにはおいでになることも少なく、当会の幹部の皆さまとはむしろ商工会議所の会員仲間としてのお付き合いの方が厚いようだが、
身内に240名を超す従業員を使って介護ビジネスを展開されている会員がおられることが初めて紹介されたということで、これは地元の会員さんの怠慢でしかない。

 1992年の84兆円を境に20年間右肩下がりに来ている建設投資を観て、ゼネコン事業の将来性に?を抱き、自社の持てる営業資産やスキルから何が出来るだろうかと試行錯誤された結果、介護事業に目を付けられ2002年から2004年に掛けて準備期間を設定し、様々な角度から新規事業としての「介護ビジネス」を研究され、優秀なコンサルト巡り合い、2003年に介護事業部を発足させた。一昔前なら、公的助成金で施設は建てられたが、高齢化社会が進行する中、年々その環境は悪化してくるが、そのことを踏まえた上で、取るべき道を探っておられる。

 2010年に介護事業部を独立させ、
コンサルを入れて、フェアーな体制づくり
即ち、給与体系、評価制度、等々を
大勝建設と切り離して採用したことが、
良かったと述べられた。
 旧会社のそれを引きづっては新しい
会社は運営できないと割り切りは変化への
対応力を強化するものとなった。
現場が違う業種を一緒には管理できない
との考えだったと述べられ、これが
成功の原因の一つですとの言葉でした。


 介護と云う業界には三年に一度、制度の見直しが行われるので、そのリスクをどうミニマイズできるかを考えながら今を経営して行かなくてはなりませんと云うことだ。

会社の経営理念は「心を添えてともに
生きる」と云うもので、介護事業に乗り
出すときに策定されたものだそうだ。

制度リスクの下、現在六個の事業を
組織化されているが、これは介護ビジネス
の変化への対応である。政府・行政負担が
高齢者社会で年々増え続ける中、介護の
世界も自助、互助の考え方が主流になり、
助成金制度も変わっていく。



業際の中で、自社の強みも発揮できる。建設と介護施設経営は
強力なコラボレーションでもある


最近はこのように食事会に出て頂ける会員さんが
増えてきました
「何故、モーニングセミナーにこられないのでしょうか?」
と率直な質問の照井幹事

横浜市の会員だが、茅ヶ崎をこよなく応援してくれる
河野伸子さん

河野伸子さんがコーチングの専門家
藤村敏司さんを紹介。同じ横浜市の
会員さんである

答礼をされる加藤社長。
今日は入会時の紹介者の田中賢三氏も来場され、
激励されていました

2015年3月12日木曜日

古教照心  講師 阪井佑貴子 氏 藤沢市倫理法人会専任幹事 


 1月に戸塚市倫理法人会において青少年の教育問題のお話をされ、それが非常に印象的に残っていたので、茅ヶ崎の皆さんにも聞いていただいては如何かと思ひ、役員会で推挙させていただき、今朝の講話となりました。藤沢市というのは茅ヶ崎のとなりの単会でありながら、あまり交流もなく、近くて遠い存在であったので、その意味でもいい機会になるのではと期待しておりました。
 実は講話の題からして間違っており、告知では「故経照心」となっており、講師には大変失礼をしてしまいましたが、「古教照心」なる言葉は論語から来ており、論語を多少かじったことのある方には「おかしい」と気付かれたかも知れないが、当会ではご本人から指摘されるまで誰も気付かなかったということで、浅学を恥じる結果となりました。従って、ブログに講話を纏めるにあたっても、基礎知識kがない者にとっては何を書いていいのか判らないと云ったところであり、正しい理解が出来てない部分が多々出て来ることを始めにお許し願いたい。そもそも予期せぬ「論語」が講話のテーマになったところから想定外のスタートでした。



テーマの意味はモノの本によると次のように書いてある。「古教照心ではまだ駄目である」
本の読み方にも二通りあって、一つは同じ読むと言っても、
そうかそうかと本から始終受ける読み方です。

これま読むのではなく、読まれるのです。書物が主体で、自分が受け身になっている。
こちらが書物から受けるのである。受け取るのである。つまり吸収するのです。
自分が客で、書物が主。英語でいえばpassiveです。
もっと上品に古典的に言うと「古教照心」の部類に属する。

しかしこれだけではまだ受け身で、積極的意味に於て自分というものの力がない。
そういう疑問に逢着して、自分で考え、自分が主になって、今まで読んだものを
再び読んでみる。今度は自分の方が本を読むのです。

虎関禅師は「古教照心、心照古教」と言っておるが、誠に教えられ考えさせられる。
深い力のある言葉です。自分が主体になって、自分の心が書物の方を照らしてゆく。

「本当の読み方は心照古教でなければならぬ」
本というものは読まれたのでは仕様がないし、読まされたのでは大した力にはならぬ。
(中略)
そうではなくて自分から読む。そこで初めて研究というものになる。

それによって得るところは自分の生きた所得になる、活きた獲物、活きた知識になる。
知識にも色々あって、死んだ知識や機械的な知識もあれば、断片的な知識や雑駁な知識もあるし、反対に、生きた知識、統一のある知識、力のある知識もある。
しかし心照古教にならって、自分が研究した知識でなければ、これは生きた力にはならない。
受け身になって、機械的に受け取った吸取紙的知識では、本当にこれはなんの力にもならない。

(『活学』第一篇「活学とは何か」による)


 講師は幼児を預かる仕事をホテル大蔵をベースにやって来られ、現在は藤沢市の学校教育の在り方に深くかかわっておられるということだ。平成16年に倫理法人会へ入会されたそうだが、その間、著名な教育や実業家の薫陶を得て、人としての道や使命そして経営とは何か、企業の社会的役割とは…等々、普通の人では得られないような人々との巡り合いはホテルオオクラという場所がそうさせたのか、或いはその他に大きな要素が在ったのかはにわかには計り知れないが、チャンスを掴むということに置いて優れたセンスの持ち主であることには間違いないだろう。


「知致」出版社の藤尾社長から貰った陶芸家の河井寛次朗の言葉「鳥が選んだ枝、枝が待っていた鳥」というものだが、これこそ企業経営、企業運営の本だと評された。真に意味深い、陶芸家と云う美の極致に対峙するモノにしか表しがたい一節である。

 安岡正篤、伊與田覚と論語研究の第一人者のお名前が次々と出てきたが、薄学のやからにはついて行くこともできません。

「有教無類」教え在りて類無し

しっかりと勉強して一心に貫けば、必ず成功する。自ら選んだ道を突き進めばよい。

「辞は達するのみ」言葉は伝わればよい
言葉は受け手の感動の表現である。その中に
人格、人柄が現れる。そこに居るだけで
納得させられる存在になる。

沢山の「珠玉の言葉」を戴きました。論語を
普及させることにより、世の中を光明に充ちたモノに変えていきたい。そんな活動にエールをお送りいたします。「ありがとう」が充ち満ちた企業にしていきたいと、自分の会社の将来像を最後にお話になり、講話は終了しました。

2015年3月5日木曜日

死にざまを探る ~苦難福門~  講師 白木 大五郎 鎌倉市倫理法人会副会長


 風邪を引いて体調がすぐれず、とうとう先週の「白いカラスと隣の女房」のブログを書くこともできず、1週間が過ぎてしまった。今更、戻ることもできず、倫理研究所のエンターテナー藤本定明さんの名調子とお話のエッセンスは倫理法人会の会員なら知らぬものは無いという存在なので、敢えて後戻りをせず、今週のMSのブログの記述に入ることにしました。

 今朝の講師は鎌倉の副会長の白木大五郎さん。いつも火曜日に鎌倉でお会いする方でもあり、横浜・横須賀地区の単会の一つなので、お会いする機会は多いが、まともに講話と云う形でお話をお聴きするのは初めてである。大手の日立製作所で役員を務められ、退職後地元福岡に白木塾を開き、地域の発展に尽力されているが、そこに至る道をお話いただいた。

【1】私のルーツと両親の教え
戦国時代越前の朝倉氏の重臣を先祖に、やがて黒田官兵衛に仕え、福岡に移転、以来福岡が故郷である。祖父母からは白木家の歴史として「死にざま」の美学を教えられ、転生輪廻、因果応報等の言葉が人生観の一つとして身に付き、先祖供養と感謝のこころを叩き込まれた。男子が居なかった祖父半五郎は娘に養子を貰い、その子である自分に「大五郎」と云う名前を付けた。




【2】臨死体験を通じて思った事

結婚35周年を記念して夫婦でイタリア旅行を計画し、出かける直前に受けた定期健診で肝臓の数値が異常に高くなっていることが発見され、再検査を行うも、即入院と云うことになり、運よく巡り合った斎藤先生から免疫力を抑制しておいて大量のステロイドとインターフェロンを投与するという治療を受ける。過酷な治療であるが、それしかないということで運を天に任せることにした。副作用が頻発する治療法なので長期間は出来ず10日間で集中的に行なう事で、数値が下がればok、下がらなければ、其のまま死の世界も覚悟という壮絶な治療であったとのこと。多くの幻覚症状に見舞われて、生死の間をさまよったが、数値は劇的に下がり、72日間の入院生活で思ったことは、「今自分はここで死んでは今まで何をやって来たのかわからない。企業人では成功を納めたかもしれないが、ただそれだけだ。こうして命が助かった以上、この命を世の為、地域の為、人の為に役立てようと思った」と述懐されている。



私の好きな言葉「人は生きてきたように死ぬのです。幸せな死を迎えるには幸せな毎日を
送ることです」

 白木講師は恩返しとして数多くのことをされているが、キャリアにプラスして生死の間をさまよい
自分の今までの姿に気が付き、何か世の中の為に自分が出来た事があっただろうかと考えられ、残せるもの、伝えて行けるものは富でも物でもない「人」なのだと結論付けて、その活動の中心をこの「倫法人会」、「白木塾」「福岡県人会」「ユネスコ協会」「津波バイオリンコンサート」、「きらめき百歳」(シニアライフ応援誌)、「修養団」等の仕事に軸足を置いておられる。どんな小さなことでも良い、残された人からこれはあの方から教えて頂いたことです。今があるのはあの方のお蔭ですと、言って頂ける生き方が全うできたらどんなに素晴らしいことか。根を養えば自ずと木は育つ。しっかりと後進に日本人の心を植え付けていきたい、それが先達の使命であると、私たちを鼓舞して頂きました。感謝!